12月26日(木)
黒田幸子入選歌(12)(歌誌「賀茂短歌」より)
令和元年(平成三十一年)
異常気象つづきし今年もバラは咲く赤く大きく花を咲かせり
(読売新聞静岡版 よみうり文芸 一月十六日 秀逸 渡 英子 選)
(評)「薔薇ノ木二薔薇ノ花咲クナニゴトノ不思議ナケレド」という北原白秋
の短詩を重ねて読ませて頂いた。もの言わぬバラが異常気象を凌いで大
きな花を咲かせる健気さが尊い。
同じ花ばかりだなあと聞こゆれど仏壇にはいつも百日草の花
(雑誌「短歌」平成三十一年二月号公募短歌館 佳作 安田純生 選)
補聴器に眼鏡メモ帳藥など持たねばならぬもの多き旅
(雑誌「短歌」平成三十一年四月号公募短歌館 佳作 香川ヒサ 選)
これ着てとぬくきコートを送られて孫娘の婚に連なりにゆく
(雑誌「短歌」平成三十一年四月号 題詠「コート」 入選 沖ななも 選)
(評)コートさえ着れば孫の結婚に連なれる。
春ですよおめざめですか黄水仙かかえて墓所への坂道のぼる
(読売新聞静岡版 よみうり文芸 五月 八日 入選 渡 英子 選)
(完結)
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