1月21日(火)
島木赤彦歌集(109)
中公文庫:日本の詩歌6より
昭和五十一年四月十日初版
歌集「柹蔭集」(41)
大正十四年(4)
峡谷の湯(4)
馬上程遠し。ここは八ケ岳の裾野なり。地高くして秋冷早く至る
驚きて山をぞ仰ぐ雲の中ゆあらはれて見ゆ 赤崩
えの山
わが馬の腹にさはらふ 女郎花
色の 古
りしは霜や至りし
わが足に馬の腹息を感じつつしまし見はるかす高野原の上
皆がらに風に 揺
られてあはれなり小松が原の 桔梗
の花
山かげに 深山
雀
といふ鳥の 蜩
に似て鳴くあはれなり
山の上に残る夕日の光消えて 忽
ち暗し谷川のおと
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