2月25日(火)
古泉千樫歌集(13)
中公文庫:日本の詩歌6より
昭和五十一年四月十日初版
歌集「屋上の土」(6)
明治四十一年(6)
屋根の草
あからひく日にむき立てる 向日葵
の悲しかりとも立ちてを行かな
かりそめの病ひをやみて吾れ思ふつひに都に住みえざるかに
医師 がり行くべきものか夕日さす障子を見つつ 一人臥 るも
おぼろかに 三月
は過ぎぬ 八十国
のきほひどよめく都べにして
思ひ 涌
く大き都にせむすべのたどきを知らに昼寝するかも
都大路人 満
ち行けどみち行く人らいささかもわれにかかはりはなし
(つづく)
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