3月23日(月)
「内村鑑三書簡集」 (岩波文庫より)
(注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。
明治37年より
最も恐るべき刑罰
この世で最も恐ろしい刑罰について述べます。神様に逆らう
ことによって罰せられるもっとも恐ろしい刑罰のことです。
神様に逆らっても、その刑罰としてすぐ病気になったり、貧
乏になったり、社会的な地位を失ったりするものではありま
せん。神様を捨てたからと言っても、むしろ多くの場合は逆
に境遇が良くなったりします。神様に逆らって、直ぐにもた
らされる罰は、その人の品性の堕落です。つまり、
聖
いこと、
高貴なことが見えなく なって、卑しいこと、低俗なことを追
及するようになることです。そして、この刑罰の重い理由は、
この刑罰を受けた者が、刑罰を受けたことに気が付かないこ
となのです。ですから、わたしたちは神様にお祈りして、ど
うぞこの恐ろしい刑罰だけは与えないでくださいと願うべき
なのです。
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