3月31日(火)
第九回角川短歌賞(74) 受賞作品「老に来る夏」(鈴木忠次)(4)
(昭和38年)(注)この年は受賞者が2名です。
(田舎の長兄老いて子なく一切を始末し我許に来る)
妻は蚕に吾は蚊によわし三十年同じ釜を食らふ血と肉にして
夏場所が始まるテレビさしなみの隣に頭下げて兄を連る
古い頃の相撲に陸奥ノ里居り北なる遠なる名にして恋ほし
碧落は無数微塵を篩ひゐむ降らしくるものまなこに見えず
昼となく夜となく音なく降るおもへ自然現象に似て非なるもの
(つづく)
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