4月28日(火)
萬葉集入門(34)
著者:土屋文明
発行:筑摩書房 昭和56年4月
(注):短歌作品を中心にして、簡略化してあります(後藤)
東歌(2)
高麗錦 紐解きさけて 寝 るがへにあどせろとかもあやにかなしき
(十四巻: 三三六五)未勘国歌
高麗錦は実際の紐の資材というよりも単なる詞のうえのあや、す
なわち枕詞として用いられた。
あり 衣 のさゑさゑしづみ家の妹に物言はず来にて思ひ苦しも
(十四巻: 三四八一)人麿歌集
「あり衣」はその実体も分かりませんが、ここでは単なる枕詞。
から 衣 裾のうちかへ逢はねどもけしき心を我がもはなくに
(十四巻: 三四八二)未勘国歌
の「から衣」も枕詞であって、東国人がから衣を用いていたとい
う証拠には遠い。
(つづく)
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