7月26日(日)
中村憲吉歌集(23)
中公文庫:日本の詩歌6より
昭和五十一年四月十日初版
歌集「林泉集」(12)
大正四年(1)
構橋晩景
大河口 の夕焼がたの 船工場 音をやめたりその重きおとを
煤 けむり 河 になづさふ夕づく日 構橋 のしたに帆の船来る
ひろびろと河の口より 夕映 す構橋にちかづく大き帆のかげ
ひろびろと河の口よりゆふ映す橋のたもとの 路樹一本 に
ひろびろと河の口より夕ばえす橋に向きたる 街 の遠くに
夕づく日構橋のなかを行けりしが我が足もとに帆を巻く音す
(つづく)
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