10月25日(日)
歌集「乳房喪失」(昭和29年)(1)(抜粋)中城ふみ子
アドルムの箱買ひ貯めて日々眠る夫の荒惨に近より難し
出奔せし夫が住むといふ四国目とづれば不思議に美しき島よ
背かれてなほ夜はさびし夫を隔つ二つの海が 交々 に鳴る
悲しみの結実のごとき子を抱きてその重たさは限りもあらぬ
剪羊 されし羊らわれの 淋 しさの 深みに一匹づつ降りてくる
(つづく)
後藤瑞義入選歌(令和2年)(2) 2026.05.30
渡辺順三歌集「日本の地図」 1952年… 2026.05.30
与謝晶子の歌(371)花のある風景――(… 2026.05.30