12月30日(水)
角川短歌賞(347)第三十八回 受賞作品(1992年)
「夏木立」(9)中川佐和子
ガーベラの朱なる花にかがむとき擦り抜けてゆく風をいたみぬ
桃に刃をあてるがごときかなしみを雨降り頻る海見て思うよ
束縛をせざりしことをしおしおと 退 りて思う、乾きゆくべし
いまにしてツタンカーメンの豌豆の褐色の種子にいくらか和む
七月の陽ざしと踊るアンダージョにわが内腿の力を抜きつつ
(つづく)
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