今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2022.01.26
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カテゴリ: 短歌

1月26日(水)

岡井 隆「私の文学」(47)

(対談:聞きて田中和生)

三田文学(2003年夏季号)より

前衛短歌運動をふり返って(5)

岡井:あの後、「アララギ」から飛びだしていろいろやりま

したでしょう。あのときは「短歌」とか「短歌研究」といっ

た総合雑誌の編集者が、中井英夫さんや杉山正樹さんという

優秀な人だったものですから、バックアップしてくれまし

た。案外ああいうところが、われわれの同人誌の親玉みたい

なところになって、今おっしゃったような、表現の可能性を

自分のやれる範囲内でとことんやってごらんよという雰囲気

を作り出してくれたのは「短歌」と「短歌研究」です。それ

を旧結社的制度とぶつかっていたんですから、表現的な改革

というのはものすごくたくさん行われました。

 それはぜんぶ成功したわけじゃありませんけれども、少な

くとも、たとえばさっき話に挙がった虚構的なもの、そうい

うものが表現のなかには含まれるんだ、そんなことを言うけ

れども物とか事とかいうのはけっこう大事だ、とかいってそ

れこそ何千年来言われてきている文学というもの、あるいは

文学表現のオーソドキシーみたいなものがそこで確かめられ

た。今若い人たちが百花斉放であらゆることをやって、だれ

もなにも言いませんよね。ああいう雰囲気、もちろん自分は

写実だといって頑張っている人もいて、そういう人もこちら

の人を十分認めた上でやっているというようなごく普通の雰

囲気ができていて、あれはひょっとするとわれわれがああい

うことをやったために生じたのかもしれないから、よかった

かと思います。 

(つづく)






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最終更新日  2022.01.26 07:43:37
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