1月28日(金)
内村鑑三「一日一生」より
(注)文語は口語にし、意訳しています(後藤)。
患難とは
人々に起る患難(うれい。心配。難儀。)は、種々さまざま
です。そして、各人に起る患難は、その人にとって必要であ
る患難でず。その人をきよめ、その人を鍛え、その人を神様
の前に立って恥ずかしくない人間にするために、ぜひとも必
要とする患難です。そして、ある人は家庭の患難を必要とし、
ある人は病気の患難を必要とし、ある人は失恋の患難を必要
とし、ある人は貧困の患難を必要とし、ある人は失敗し落ち
ぶれる患難を必要とするのです。たとえば、病気になった時、
その病名によっていろいろな薬が調合されるのと同じように、
各人の欠点を補うために、各人にふさわしい患難が必要なの
です。ですから、艱難は前世の報いなどではありませんし、
刑罰でもないのです。むしろ、恩恵なのです。わたしたちは、
わたしたちに起る患難によって、天国に入る人間になるため
に磨かれるのです。また、飾られ完結するのです。人々は、
自分に起る患難を感謝して受け入れるべきなのです。
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