2月22日(火)
親鸞「消息集」(17)
中央公論社「日本の名著」(6)より
1969年7月1日発行
末燈鈔(17)
本書は、本願寺の親鸞聖人がご自身の内心の領解を述べられたもの、
並びに鄙遠(ひえん)の地の門侶(もんりょ)に書き送られた書簡
などのうちから、選び出してあつめたものである。
(五)(2)
言葉をかえていいますと、自然というのは、元来そのよ
うにさせるという言葉であります。阿弥陀仏のお誓いは
もともと、人がはからいを離れて南無阿弥陀仏と、仏を
たのみたてまつるとき、これを迎えいれようとおはから
いになったのですから、人がみずからのはからいを捨て
て、善いとも悪いともはからわないことを自然というの
である、ときいています。如来のお誓いのかなめは念仏
の人をこの上ない仏にさせようとお誓いになったことで
あります。この上ない仏といいますのは形もおありにな
りません。形もおありにならないから自然というのであ
ります。
(つづく)
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