2月24日(木)
岡井 隆「私の文学」(76)
(対談:聞きて田中和生)
三田文学(2003年夏季号)より
田中:同時に、八十年代に出てきたライト・ヴァースと呼ば
れるような短歌を、岡井さんは積極的に支持されましたね。
そういうものとのかかわりもありますか。
岡井:そうですね。だからその辺から節操がないというか
ね。フェミニズムが流行るとフェミニズムの後押しをして女
の人の先導役になるし、若い人がライト・ヴァース、あのラ
イト・ヴァースというのは間違った表現だと思いますが、要
するに話し言葉的な歌ですね。イギリスの詩人のオーデンが
言っているライト・ヴァースというのはむしろ中年ぐらいに
なって人生観のはっきりした人が穏やかな口調で述べている
ようなものですから、僕はそういうのもあると思うんですけ
れども、とにかく若い人がライト・ヴァースで出てくると、
すぐに俵万智は天才であるというようなことを言って、人の
ひんしゅくを買って、それでやってきたわけです。
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