2月22日(日)
歌集「かたじけなくも」(39)
発行所:本阿弥書房
著書:植松法子
発行:二〇一八年三月二十日
作者は、わたしが静岡県歌人協会の常任委員のとき副会長をなさっていました。歯に衣着せぬ歌評で、わたしと対立する場面もありましたが、色々勉強させられました。1994年角川短歌賞の佳作に入選されています。
歌集『蟲のゐどころ』に次ぐ第二歌集です。
Ⅱ
閉まるドア(2)
冷房の利きたる車内にきざしくる睡魔といふに与されてゆく
日帰りの旅程のはての見延線ひと駅過ぎて目を覚ましたり
ひとこまの夢忘れしが車内にて四、五分眠りしことのたしかさ
乗り換へのたびに聞きたるアナウンス 閉まるドアにご注意ください
(つづく)