2月22日(日)
与謝晶子の歌(265)
(注)歌友である渡辺つぎさんは、平成二十九年九月六日、百六歳六か月にて永眠されました。「伊豆遊草」には、伊豆におけるおける与謝野晶子の膨大な数の歌が収録されています。その中から出来る限り抜き書きしたいと思います。
幽歩抄――(16)『冬柏』八巻四号・昭和十二年三月
晶子は嶋谷亮輔氏のまねきで伊豆に遊んだ。伊豆田方村吉田大池の抛書荘で、夫(寛)亡きあとの傷心を癒された。
嶋谷氏の山荘を訪ひて(16)
日時計の石あたたかしかくも云ひ寄り添ふごとし遠笠の山
梅の花荒き天城の風などはかつて知らざる身のやうに咲く
思ふよしありてサロンの其の椅子にこの椅子に倚る伊豆の山荘
今日も来ぬ人は常なき世をばもち変らぬ月日空にめぐりて
山と雲親しむ如く交りてかの世この世のあるよしもがな
(つづく)
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