4月27日(月)
与謝晶子の歌(335)
(注)歌友である渡辺つぎさんは、平あみの成二十九年九月六日、百六歳六か月にて永眠されました。「伊豆遊草」には、伊豆におけるおける与謝野晶子の膨大な数の歌が収録されています。その中から出来る限り抜き書きしたいと思います。
南豆詠草――(1)『冬柏』九巻七号・昭和十三年七月
昭和十年寛と最後の旅をした思い出の地(南伊豆)に、昭和十三年七月初旬、今井浜温泉に一泊、下田温泉ホテルに一泊の旅をした。
駅駅に花あふひ咲くその年の伊豆の夏にも逢はざりし人
ありし世の今井の浜よ続きたる悲しき夢も 真 にかへれ
白 けたり磯しばらくも過ぐならぬかたちに波の従ひたれば
悲しめば沙に迷へるしら波も 盲目 の 群 と思はるるかな
(つづく)
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