5月24日(日)
歌集「涵養の地」(51)
発行所:いりの舎
著書:君山宇多子
発行:二〇二五年十二月十五日
作者とは、十数年前静岡県歌人協会の常任委員をともにいたしました。現在は歌人協会の副会長です。若い頃より一本筋金の入った印象がありました。作者の歌の師との師弟関係はほんとうに心温まるものがあります。彼女の師である温井松代氏の師は、大岡博氏(窪田空穂の弟子で、詩人大岡信の父)で、窪田空穂氏とは孫弟子となる人です。ですから、君山さんは空穂のひ孫弟子ということでしょう。そういう一本筋の通った感じが確かにありました。
アンコール曲(1)
弔問の人らに母は伝はらむわれら三人の選ぶ一葉
入学の集合写真に写れるは奉安殿らしわれら知るなく
奉安殿墨塗る教科書教員の母は自責を秘めて逝きけむ
おのおののはた共にする思ひ出か兄妹三人は母の教へ子
風にのる雪は吹つかけ 愛鷹山 の暗ぐらとしてゆきの降るらし
(つづく)
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