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2012年04月28日
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 【「清盛」の情熱】

 「平家物語」ではアンチヒーローとして描かれていた清盛に新たな視点でスポットを当てたNHK大河ドラマ「平清盛」。あす4月29日は第17回「平氏の棟梁」が放送される。

 1153年、弟・家盛(大東駿介)、父・忠盛(中井貴一)の死を経て、ついに清盛(松山ケンイチ)は平氏の棟りょうの座につくが、忠盛が残した功績ははかりしれず、自分の器に不安を感じ始める。また、先妻・明子(加藤あい)との子である重盛、基盛と正妻・時子(深田恭子)の子である清三郎、清四郎は、置かれた境遇にわだかまりを感じる年頃になってきていた。宗子(和久井映見)も出家し池禅尼(いけのぜんに)となり、新たな体制を敷いた平氏一門であったが、時子もまだ家人たちをまとめるにはおぼつかなく、不安な船出となる。

 藤原頼長役を演じる山本耕史(35)インタビュー・後編を掲載。大河にかける思いを聞いた。(産経デジタル・上坂元)

     ◇

 エリート一族・藤原摂関家に生まれ、忠実の次男でありながらその資質を見込まれ貴族のトップに立つ藤原頼長。

 最初公家のお歯黒メイクをした時に「笑ってしまった」というが「よく見ると怖い顔をしている」と感じた。公家は「ソフトな顔なのに、内面はまったく別のことを考えていることに興味を持った」という。撮影当初はお歯黒を塗っていたそうだが、「セリフ長くなると落ちてきたり、味が気になるため、マウスピースに変え、最初のうちは滑舌が難しかったけれど慣れました」という。ちなみに公家メイクには40分かかるそう。

 頼長は男色家だったとされ、普段より中性的に演じている。大東駿介が演じる家盛を押し倒し、脚を絡めるシーンがあったが、撮影後には大東と「すごいねぇ」と照れ隠し?「異質だけどいいシーンに仕上がっだ」と振り返り、監督とは「陰気な負の部分がスパイスになる」と話したそうだ。

 「悪く演じすぎた」という山本だが、印象的な最期を遂げる頼長について「不器用ながら美学やカタルシスがある」と評価。「頼長は学があるため、一シーン一シーンでセリフが長くて、内容を理解するのも大変」だったと振り返る。

 松山ケンイチとはNHKドラマ「マチベン」で共演。「当時から信念持っており、気になる存在だった」という。「清盛」撮影の合間に将棋を指しているが、勝ったのは山本。松山は「将棋の勉強をします」と話していたそうだ。 






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最終更新日  2012年04月28日 17時49分06秒
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