ぜんちゃんの風に吹かれた日々

ぜんちゃんの風に吹かれた日々

2006年10月04日
XML
カテゴリ: ライフスタイル
ゴスペル・クワイヤーの練習のあとメンバーのSちゃんが先日出演したビックパレットでのステージ写真をメンバーに配っていた。
その写真のなかに会場の駐車場から撮ったものであろう空の写真が二枚ほど混じっていた。
確かにあの日の澄んだ空加減が素晴らしくてボクも会場に入るとき数枚デジカメのシャッターを切っていたのだ。

Sちゃんにそんな柔らかな眼差しの感性が存在したことにボクは正直意外な気がした。
でもそんな写真を嫌らしくも盗み見しながらボクはとても嬉しかった。
同じクワイヤーのメンバーでそういう単純な共通の眼差しがきっとボクたちのハーモニーを増幅してゆくに違いないと思ったからだ。

たまらなく空を見るのが好きだ。

ちぎれゆく雲波や夕焼け空は数秒単位で変化してゆく。
その空の構図も色彩もまさに一瞬、同じものなどあるものか。
そしてそれらは表現しえるすべての言葉を拒む。
ボクはこの国で水を張った田んぼに映し出される空の田園風景ほど美しい風景はないと思っている。

今日昼過ぎ、くぅちゃんの店に復活牛丼を食べに行った。
混んでいる店の中で少しだけ言葉を交わし会計を済ますと無言で彼女に手を振り店を出た。
ボクは車に戻り人と会うために四号バイパスを横切りK街道に向かうと偶然にMちゃんの車とすれ違った。

(人のいい)ボクが唯一自慢できることはたくさんの仲間や知り合いがいることだ。
でも正直、会いたくない、会えない人の二人や三人は存在する。
先月、相変わらず青いボクは失恋をした。
ほんの数ヶ月、その人と同じ空を見、同じ草花を見、美しいと確かにこころを通わせたと信じている。
しかしそんな共通の風景の中で突然にボクらは背中合わせになった…。

だからまた会いたくない、会えない人の中に彼女を加えてしまった。

空は紛れもなく秋晴れ、山間の一本道をのんびり走っているとそんな澄んだ空の中に車が呑み込まれてゆく錯覚を覚えた。

「 白鳥は哀しからずや空の青 海のあをにも 染まずただよふ 」
なんとなく若山牧水の歌が付いて出た。

ボクはボクのスタイルでいいのかなと思ってみる。
されどボクはボクの何者でもなく、ありのままのボクでしかない。
彼女は突然、ボクに背を向けたけれどボクはあのときのように空を見上げ美しいと思っている。
「 白鳥は哀しからずや空の青 海のあをにも 染まずただよふ 」
車のハンドルを握りながら一人、牧水のその歌をもう一度諳んじてみたら涙がこぼれた…。



ボクのマンションのトイレに空がある…。
それは動かない風景だけれど確かに空がある…。
彼女はそれに気付いていただろうか…。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年10月05日 02時56分44秒
[ライフスタイル] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

バルナバぜんちゃん @ Re[1]:「森永ビスケット・マンナ」(07/16) 五黄の寅1950さん >ぜんちゃん お…
バルナバぜんちゃん @ Re[1]:「森永ビスケット・マンナ」(07/16) Tom-Mamaさん >母上は「筋金入…
五黄の寅1950 @ Re:「森永ビスケット・マンナ」(07/16) ぜんちゃん おひさでつ。せめて森永マミ…
Tom-Mama @ Re:「森永ビスケット・マンナ」(07/16) 母上は「筋金入りの」クリスチャンなんで…

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: