2003.06.03
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「ぼ、ぼちぼちいこか!」ぐいっとバーボンウィスキーを飲み干し
ハンチング帽を深めにかぶって木村君がマイクに向かって歌う時、場内の演奏は最高潮に達し口笛と「いぇーい!」の歓声がいつものように聞こえてくる。

休止宣言してからかなりの月日がたった。僕は一枚のファーストアルバムに針を通す。「嫌んになった」嫌んになった、だけど腐るのはやめとこ!で始まるこのアルバムはいつのまにか宝物になってしまった。このアルバムは何百回聴いた事だろう。おかけでドーナツのみぞが擦り切れしまい、今はCDが代役を果たしている。

ジミー・ロジャーズの「シカゴ・バウンド」が勘太郎のカルピスのビンを切った丸い部分を使って動かす、スライドギターがしんみり流れてゆく。「ちょっとそこ行くねえちゃん」これはソニーボーイ・ウィリアムスンの「モーニング・リトル・スクール・ガール」の日本版だ。ハープの音が鋭角的にフェイクを繰り返しながらメロディにのって切り刻まれてゆく。

そして「キイ・トゥ・ザ・ハイゥエイ」ここでもハープが実にいい音出している。クラプトンがこの曲好きで何度も録音している。
とにかく、ブルースにこの曲は夜の闇をつつみむ月のようになくてはならない曲だ。まさにブルースの古典中の古典だ。

そしてこのアルパムのムードを最高潮にする曲が「おそうじおばちゃん」ゆうぞうさんじゃないけどテキサスとかメンフィスの綿畑で生まれた黒人労働者の音楽が見事に日本のブルースとしとて昇華したのがこの曲だ。見事なまでの12小節のブルース。「ワッシュビドゥビ・ダワッパ今日も仕事する!一日働いて2.000円!クソにまみれて2.000円、わたしゃビルのおそうじおばちゃん!」
初めてこの曲を聴いたとき日本語のこんな歌い方があるもんだ!
と同時にこのビートに完璧に打ちのめされた!
そしてブルースにはまった。
「なんなんだ、この音楽は!」ってな感じだ。

この曲が発売された当時歌詞の内容が掃除のおばちゃんを馬鹿にしてる!として発禁の目にあったという。
「エ!」と今は思うかも知れないけど、当時はそうだったのだ。
そう考えると今の時代は色々な意味で歌詞が自由になったと思う。
最も当時発禁物は好んで聴いていたので、そう言った時代の楽しみ方もあったのだけど・・・・

そして「ジェリー・ロール・ベイカー・ブルース」
この曲を聴くと切なくなる。小さなパン屋でメリーという名の女が
焼いている。そのメリーという名がでてくると僕はいつも泣けてくる。わけは後ほど話すことにします。このメリーという名は「四面楚歌」というアルバムでも「田舎のメリー」で登場する。
とても重要な名前なのだ。

いつか憂歌団の事を書こうと思っていた。
今まさにその時期が来たと思ってます。

日本が生んだ最高のブルースバンド
それが憂歌団です。
ラストを飾る「グッドバイ・ベイビー」もスライド・ギターの音が
スキーの直滑降のように滑り落ちてゆく。生楽器だけでブルースを
やっているこのファーストアルバムはその後の憂歌団を知るうえでもとっても大事なアルバムです。確かにここには日本のブルースがあります。





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最終更新日  2003.06.03 22:57:16
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