2003.09.29
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春日窓月さんに教えてもらい読んでみた。「神様のボート」
9 秋の風
「一度出あったら、人は、人をうしなわない」
この言葉が身体を吹き抜けた。この言葉「神様のボード」の主人公でもある葉子〔ママ〕をあらわしていて好きなセリフだ。
人は空想する事によって現実の体験をしていなくても気持ちのいい
いる場所に入る事が出来る。女から見た好きな男との再会を空想
する葉子の姿は、ある面では、男を美化しすぎているきらいがあるが、幸福な状態でもある。

一読して感じたのが森瑶子とフランソワ・サガンの小説を思い出した。女性でしか書けない感性を持ったこの小説。村上春樹の
「ノルウェイの森」をも想起してしまうが明らかに感性が違う。

やはりサガンの「悲しみよこんにちは」
若く美貌の父親の再婚を父の愛人と自分の恋人を使って妨害し、聡明で魅力的な相手の女性を死に追いやるセシル…と葉子の娘、草子がかぶってしまった。なぜ?と言われると苦しいのだけど、とても一途で透明感があったから・・曖昧に答えるしかない。

この小説はロッド・スチュワートやイーグルスの音楽が出てくる。
葉子がピアノの先生だから当然なんだろうけど、これがスピード感を醸し出している。

僕は作者が書いているような「狂気の物語」を感じなかったけど
「誰かを好きになるということはこういう事なのだな」という点は理解できた。

「一度出あったら、人は、人をうしなわない」
この言葉は確かに狂気かも知れない。
人を愛する狂気というのだろうか・・
「嵐が丘」を想起させるこの言葉は
やはりこの小説の中では一番のお気に入りの言葉です。









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最終更新日  2003.09.30 21:27:20
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