
日曜日生まれの女の子
再話: 中脇初枝
絵: さとうゆうすけ
偕成社
むかしあるところに、お百姓の夫婦がいました
ふたりには、子供が5人いました
と、王道の昔話の始まりです
それだけで、昔話を浴びるように聞いて育った私には、この後何が起きるのだろうと、ワクワクしてしまいます
上の4人は男の子、一番下の子は"日曜日生まれの女の子"でした
ある日、女の人が不思議な乗り物でやって来て、城に来れば宝をあげると言います
上の男の子2人は、渋る両親を説得して出かけて行きます
しかし、2人が戻ってくることはありませんでした
2人は森の中でこびとと出会っていました
こびとの言うことを無視して進み、城に着いて宝を目の前にした2人でしたが、それぞれ、のろじかとカエルに姿を変えられてしまったのでした
なかなか帰って来ない兄2人を心配した下の2人の男の子たちも、探しに出かけましたが、同様にカラスとオンドリに変えられてしまったのでした
数年後、兄たちを助けに、末の女の子が出かけることになりました
兄たちと違ったのは、出会ったこびとに親切にしたこと
こびとはお礼に、兄たちが魔女のところにいること、魔女の倒し方を教え、キーアイテムとなる小さな銀の笛を女の子にくれました
城に近づくと、姿を変えられた兄たちが女の子の周りに来て、引き留めます
そこへ魔女が現れ、女の子は魔女と対峙するのでした
魔女との闘いに勝つと、魔女は大きなヒキガエルとなって逃げていき、兄たちはもとの姿に戻りました
また、兄たちだけでなく、魔女に姿を変えられていたたくさんの人たちが人間の姿に戻っていました
帰り道、女の子は立派な青年と出会います
それは女の子に勝つ術を教えてくれたあのこびとだったのです
青年もまた、魔女の魔法でこびとに変えられていたのでした
青年は王子様でした
女の子は、王子と共に王子の国に行き、幸せに暮らしましたとさ
2度めになっちゃいますが、久しぶりに気持ちのよい王道昔話
なので、あらすじの最後も"とさ"で終わらせてみました
こういうのをいっぱい聴いて、読んで育ったのです
今回はドイツのお話ですが、女の子を主人公にしたシリーズ本のようなので、他の作品も楽しみにしたいと思います
さて、女の子はすべてがうまく行きました
そこにはこんなキーワードがあります
「日曜日生まれの(子ども)」
だから
このお話の元はドイツ
ドイツでは、「日曜日生まれのこども」(ゾンタークスキント)と言う言葉は「幸運児」という意味で使われ、祝福を受けた存在であると考えられているそうです
ただ、最後の最後、あとがきで、再話を担当した中脇さんはこう書いています
「昔話の主人公は、どんな形であれ、祝福を受けている存在で、まわりから助けられ、成功します。この本を読んでいるみなさんも、みなさんの人生という物語の主人公なのです。
(中略)
そういう意味では、何曜日生まれでも、女の子でも男の子でも、だれもが祝福をうけた「日曜日生まれのこども」であり、「幸運児」だといえるのです
要はあなたも私も、"日曜日生まれの子ども"であって、幸運を引き寄せる力があるのですよ、ということ
力はあるのだから、私たちは幸運を引き寄せる努力をしないと、ですね⭐︎
#絵本 #日曜日生まれの女の子 #ドイツ #昔話 #幸運 #絵本ノート #絵本くらぶ
絵本フォーラム2025『絵本の今、未来への… 2026.02.11
Mother Bruce 2026.02.10
ぼくがすきなこと 2026.02.02
PR
キーワードサーチ
カレンダー
フリーページ
コメント新着