
安房直子 絵ぶんこ⑥ひぐれのお客・初雪のふる日
文: 安房直子
絵: 松村真依子
あすなろ書房
裏通りの小さな手芸屋さんにやってきたのは黒猫のお客さま
寒い冬に備えるために、マントの裏地にする赤い布が欲しいと言います
けれど、手芸屋のご主人の山中さんが持ってくる赤い生地はどれも思っているものと違うらしく…
黒猫が探しているのは、薪ストーブの火のような赤い色の生地
よくよく吟味して猫は遂に思っていた1枚を探し出します
でも、山中さんには違いがわかりません
山中さんは、猫に倣って匂いを嗅いだり、耳をつけてみたりします
するとなんとなくわかってきたのです
布を嗅ぐと小さな花の甘く優しい匂いがし、目を瞑ると、瞼の裏には赤いスイートピーたちが風にやわらかく笑う情景が広がりました
この経験を通じて、山中さんは、赤だけでなく、青でも、緑でも、黄色でも、どんな色でも、たとえ今は静かに眠っていても、それぞれの歌と香りを持っているように思うのでした
安房直子さんの表現力に圧倒されます
色の違いを、人にわかるように伝えるのって、とても難しいと思うのです
でも、様々な赤の色の違いを言語化し、そのイメージを読者にきちんと伝えています
美しい日本語に、脱帽します
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