ジョナサンズ・ウェイク

ジョナサンズ・ウェイク

寂しい国の殺人(村上龍)



日本という国は大人も子供も、有史以来誰も経験した事のない寂しさに覆われている、という指摘。そして、日本の近代化は終焉したにも関わらず、国内にそのアナウンスがない事で弊害は益々広がっているという事実。
筆者は言っている。良い学校に入り、優良企業に入ったって人は幸せにはならない。それは、連日報道されるエリート(政治家や官僚達)の汚職事件でも明らかだと。

毒に侵された病巣の中で住んでいるのだ、ぼくたちは。文とともに挿入された写真が不気味な説得力を伴って眼下に鎮まる。

高山文彦『「少年A」14歳の肖像』と併せて読みたい。


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