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名文にして、名演。すなわち、名作。世界は、音楽であふれている。 ★★★★★【中古】 蜜蜂と遠雷 /恩田陸(著者) 【中古】afb
2017.08.10
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寝ている場合じゃない。 ★★★★★【新品】【本】AX(アックス) 伊坂幸太郎/著
2017.07.31
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映画「トレインスポッティング」のファンとしては、嬉しい続篇上映の知らせを聞き、でも、映画を観に行く時間がなかったので、映画のサントラを聴きながら原作を読んでみた。 もともとは15年前に「トレインスポッティング ポルノ」という題で出ていたのだが、そのときは興味はそそられなかった。そして、それが何故だか分かるのに10年以上の歳月が必要だったようだ。レントンやシックボーイ、スパッドやベグビーたちの、あれから(前作のアレ)9年後の話。ちなみに、映画化までには20年の時が経っている。きっと、本来的なリアリティを感じるためには、彼らと同じように、同じ時間だけ歳を取る必要があったのだ。 下巻は、映画DVDを観てから読むとしよう。T2 トレインスポッティング(上)【電子書籍】[ アーヴィン ウェルシュ ]
2017.07.26
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「いまSEALDsという学生たちの組織、彼らが行っている社会運動、あるいは政治運動が、大きな話題になっている。彼らは、毎週のように、国会前まで出かけて、政府が通そうとしている〈安全保障〉に関する法案に反対の集会を開いている。その集会への参加者はどんどん増えていった。こういうことはずっとなかった。この国では、なにが起っても、学生たちが、政治的な運動を起こすことは、ほとんどなかった。あっても、小さくて、みんなが気づくようなものじゃなかった。いったい、どうして、そんなことになったんだろう。そして、そのことをやっているSEALDsって何なんだろう。彼らは、風通しのいい社会になったらいいのに、と思って、運動を始めた。 そのことに、ぼくは、深く共感している。なぜ共感しているかは、この本を読んでもらえると、わかると思うんだ。」と、タカハシ先生は話す。 無知とはモノを知らないことではない。疑問を発せられない状況のことだ。【中古】 民主主義ってなんだ? /高橋源一郎(著者),SEALDs(著者) 【中古】afb
2017.06.24
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長新太(絵本作家)と山下洋輔(ジャズピアニスト)の相性がバツグンに良いことに驚く。オニと人間のいたずらっ子同士の相性はどうかなあ? 叩きながら、笑い声を上げながら読むのが楽しい。 思い返せば、初めて子どもの時に読んだ絵本も、長新太だったなあ。ドオン! 長新太 山下洋輔 絵本 子供 赤ちゃん 幼児 おすすめ 人気 知育 3歳 4歳 誕生日 誕生日プレゼント 出産祝い 10P03Dec16
2017.06.23
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引っ越して2ヶ月。ようやく本が収まりました。
2017.06.22
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小説のもつ力の強さに、真実を追う者の姿に、事件の闇に、ただただ引き込まれた。どうしてもフィクションとは思えない。31年前に起こった戦後最大の未解決事件が、過去と、今と、未来をしっかりと語る。ジャーナリズムの精神について考えさせられた。そして、親と、子の関係についても。罪の声【電子書籍】[ 塩田武士 ]
2017.06.12
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互いをマイノリティ(少数派)と認めあう二人の対談。ふだんテレビを観ないので、二人のことはよく分からなかったけど、かなり共感しながら楽しめた。(自分もヘンな人+マイノリティなので笑)。 震災後の差別問題と原発事故、情報化社会の居心地の悪さ、メジャーとマイナーの関係など。マイノリティによる逆差別は、少しばかり身に覚えがあり戒めなければならないと反省した。 マジメな社説や論評とは真逆な感じなのに、本質を見事に捉えている。それは二人がしっかりと自分を持っていて堂々と発言し、それでいて優しいからなんだろう。【中古】 マツ☆キヨ 「ヘンな人」で生きる技術 新潮文庫/マツコ・デラックス(著者),池田清彦(著者) 【中古】afb
2017.06.11
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懐かしく、それでいて、失われていない強烈な格好よさ。鍾乳洞の中で妖しく光り続けている乱歩の「種」たち。 少年探偵シリーズ、最初の3巻で、一応の完結。だなんて言わないで、どうぞ続きも刊行してくださいな。【中古】 妖怪博士 私立探偵明智小五郎 新潮文庫nex/江戸川乱歩(著者) 【中古】afb
2017.06.03
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村上春樹が専業作家となって初めに書かれた本格的な長編小説。鼠三部作の最終章(「ダンス・ダンス・ダンス」は除く)。 まさしくタイトル通りの物語。「シャーロック・ホームズの冒険」よろしく、羊を、めぐる、冒険。同時に村上春樹が作家としてめぐる冒険の、始まりでもある。作者自身が感じた確かな手応えがあり、また、未来の作品への布石が散りばめられていて、陽射しを浴びた太平洋のイワシの大群のようにキラキラ光っている。 喪失と再生。さよなら80年代。ジョン・レノンが撃たれた年。僕の生まれた年。
2017.05.24
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ジャズバーで働きながら、台所で書かれた作品。 「風の歌を聴け」を読み返すのは、通算何十回目になるかは分からないが、読み返すほどに、冒頭の文が凄みを増してくる。 「例えば象について何かが書けたとしても、象使いについては何も書けないかもしれない。」 「少なくともここに語られていることは現在の僕におけるベストだ。つけ加えることは何もない。それでも僕はこんな風にも考えている。うまくいけばずっと先に、何年か何十年か先に、救済された自分を発見することができるかもしれない、と。そしてその時、象は平原に還り僕はより美しい言葉で世界を語り始めるだろう。」 若き日の村上春樹は、自らの数十年後を予言し、そして実現させた(と言っても良いだろう)。 「風の歌を聴け」は、時代や当時の文壇への挑戦状でもあり、作者の決意表明でもあった。そして、新しい風が吹いた。中には顔をしかめる者もいた。こんなものは小説ではない、と。しかし、私たちの多くはそれを自分だけにあてられたラブレターのように受け止めた。 「1973年のピンボール」は、書きたいことを書きたいように書いている。「スターシップ」ピンボールと再会するシーンは、なぜ心を打つのか。そこに堅苦しいテーマなどは微塵もなく、文章それ自体が楽しいからだ。サナギがぺりぺりと皮をはがし、なかから光輝く蝶が出てくる瞬間を始めて目にしたときの感動がある。 英文で書き、それを日本語に直すという試みから得られた新しいシンプルな文体。進化し続ける文章。 (誤解を恐れずにいえば)小説としては、不完全である。しかし、不完全であるが故に、完成されている。1を足しても、あるいは1を引いてもいけない。他者の介入はもちろん作者自身の修正をも拒んでいる。そのままとして完璧な原石。 このようにして幻の小説は、台所で誕生した。 以降、若き日の村上春樹はジャズバーを辞め、専業作家としての道を選んだ。それから、38年間、コンスタントに作品を発表し続けている。
2017.05.13
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生粋の村上主義者でもある作家・川上未映子がインタビュアーとして、村上春樹に、訊く。緊張感と意気込みが伝わってくる。新作や過去の作品や、村上さん自身のことについてはもちろん、そうそう、それが訊きたかった!と膝を打ちたくなるような質問まで。矢継ぎ早に、鋭く、ときに執拗なくらいに。川上さん、良い仕事したなあ。 そして、村上さんが、その質問たちに、豊かでシンプルな語彙と、巧みな比喩とユーモアをもって、誠実に答える。本人いわく、二年分くらい語り尽くす(笑)。作家としての器の大きさ、キャビネットの引き出しの多さは言うまでもない。 何というかマスターヨーダが、弟子にフォースの極意を伝授しているような感さえあった。 ★★★★★ みみずくは黄昏に飛びたつ Haruki Murakami A Long,Long Interview
2017.05.10
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10年前に日本で開かれた村上作品をめぐる国際シンポジウムの全記録。リチャード・パワーズの基調講演では、ミラーニューロンに絡めて村上作品が反響し相互作用する働きを刺激的に論じられた。また、パネルディスカッションでは、翻訳家たちが、村上春樹の魅力と各国での読まれ方を語り、ワークショップでは、テクストと社会科学の二つの視点から様々な見解が飛び出した。 思うのは、村上作品を誰よりも精読しているのは、作者本人を差し置いたら、村上作品の翻訳家だろう。そんな彼らの考察は、鋭く、深く、ときにユーモアがあり、つまりは「ハルキ的」であった。 個人的には、卒論の執筆時期に嫌というほど論評を読み漁ったためか、それからは全くハルキ関連本(作者本人が参加しているもの以外)は読まないようにしていたが、今回は柴田さんの名が挙がっていたので読んでみたら、アタリでした(笑)。 あと「みみずくは黄昏に飛び立つ」を併読したのも、とても良かった。お互いが反響し相互作用し、立体的に楽しめたから。
2017.05.09
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小島さんが育児休業中に、養老先生と子育ての本を出したい、と鎌倉へ押しかけてから8年。2011年の10月に完成した対談本。主に、二人の子供の母である小島さんが「昆虫バカ」の養老さんに質問し、先生がそれに答えるという形式で進む。 「子離れなんて、できなくていい」 「それでもお受験、させますか」 「どんな花だって、世界に一つ」 「おカネとエネルギーに依存しない幸せ」 の四章を経ての二人の結論は、 養老「子を思う親の気持ちは、時代も洋の東西も問わない。ひたすら可愛がるのは親のエゴだと言われるかもしれないが、そんなことを気にすることもない。親が子供に本当の愛情をかけていれば、それでいいではないか。」 小島「どうやら生きていることは、中途半端で不完全なことらしい。でもその中で時々、どうしても確かだと思えるキラキラしたものと出会うことがある。それで十分だということを、子供に教えてやりたい。」 ということ。とても勉強(参考)になりました。絵になる子育てなんかない
2017.05.06
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まだまだ本の整理には、時間がかかりそうですが、じっくりと気ままに楽しみます。読書も同じです。じっくり、気ままに。
2017.05.06
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二日前に引っ越しました。神戸の街を見下ろす山手の方で、自然に囲まれ、住まいも広くなりました。読書部屋(書斎?)も出来たので、ぼちぼち本の整理をしていこうと思います。
2017.04.27
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怪人二十面相と明智小五郎シリーズの二作目。子供向けの紙芝居的なこのシリーズが、現在の探偵小説の始祖でもあるんだなあ。 島田荘司の解説が、これまた良い感じ。乱歩文学の歴史的位置付けから始まり、「君の名は。」大ヒットまで自由自在。こんな先生の授業なら毎日受けたい。あ。まずは、島田さんの小説を読んでみます。(笑)【新品】【本】少年探偵団 私立探偵明智小五郎 江戸川乱歩/著
2017.04.24
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怪人二十面相と明智小五郎は、子供時代のぼくらのヒーローでした。この度は、またお会いできて嬉しく思います。【中古】 怪人二十面相 私立探偵明智小五郎 新潮文庫nex/江戸川乱歩(著者) 【中古】afb シリーズの再刊行にあわせながら、読み返していこう。小中時代の図書室や夕焼けの公園がよみがえります。ノスタルジアたっぷりに。 辻村深月の解説が、良い感じ。
2017.04.13
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銀英伝も折り返し地点に。バーミリオン星域会戦の始まりと終わり。ひとつの時代の終わりと始まり。 35年経ってなお語り継がれる伝説。そして、色あせない面白さ。銀河英雄伝説 5 風雲篇 創元SF文庫 / 田中芳樹 タナカヨシキ 【文庫】
2017.04.11
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「チルドレン」から12年。彼が、彼らが帰ってきた。やあ。やあやあやあ! 読み始めたつもりが、読み終えていた。また、「チルドレン」を読み直そうかな。【中古】 サブマリン /伊坂幸太郎(著者) 【中古】afb
2017.04.05
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娘と大きな船に乗って不思議な旅をした。ガラスの海の上を歩き、海の上でキャンプしたり、歌ったり、大きなクジラを見物した。 グラフィックアニメーションを観ているような、星新一のSFショートショートを読んでいるような、不思議で素敵な時間だった。[CD] 手使海ユトロ/クジラの跳躍
2017.03.30
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初めはSFと思って読んでいたけど、いまは歴史小説として楽しんでいる。遠い未来の(しかし現在にも通ずる)、リアリティーあふれるシュミレーションとしての。銀河英雄伝説 4
2017.03.29
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友人に薦められていた本。じっくりと時間をかけて読んだ。 中盤以降は勢いが止まらなくなり、一気に読んでしまったが、一気読みの方がこの本の性格に適していると思う。作者もおそらくは霊に憑かれたような状態になって執筆しているのだろうから。 それにしても、よく頭が動き、口が動き、身体が動く人だ。論旨明確。猪突猛進。自由自在。全てに頷くというよりは「うんうん」「言われてみれば」「そうかも知れない」「なるほど」「はて?」と思考がキックされて、シェイクされて、整理されていく感じ。頭が良くなるわけではないんだろうけど、頭が良くなっていくような錯覚に陥る。 高橋源一郎の「ジョンレノン対火星人」を、ここまでしっかりと論じた人を他に知らない。それだけで尊敬に価する。偉人というか変人というか。 10年間、教える仕事をしたけど、やっぱり教わる方が好きだなあ。一生、学ぶ人で良い。内田先生、どうぞよろしくお願いします。邪悪なものの鎮め方
2017.03.26
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銀河帝国の若者L 「体制にたいする民衆の信頼をえるには、ふたつのものがあればよい。公平な裁判と、同じく公平な税制度。ただそれだけだ」 自由惑星の若者Y 「人間は国家がなくても生きられますが、人間なくして国家は存在しえません」 何処ぞの誰かさんに聞かせてやりたい。銀河英雄伝説 3 雌伏篇 創元SF文庫 / 田中芳樹 タナカヨシキ 【文庫】
2017.03.22
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早稲田文学(1981年10月号)に収録された初期短編「パン屋襲撃」と、文春文庫に収録されている「パン屋再襲撃」の二作を、カット・メンシックのイラストを添えて、改稿(ヴァージョンアップ)して絵本にまとめたもの。 「あとがき」がまた美味しい。「パン屋を襲う」には「神もマルクスもジョン・レノンも、みんな死んだ」という文章が出てくるが、この作品が書かれたのは、ジョン・レノンが殺されたすぐあとのこと(蛇足だけど、僕が生まれる少し前のこと)。「そう、空気はそれなりに粗く、切実だったのだ。(たぶん)パン屋を襲いたくなるくらい。」 「宇宙の空白をそのまま呑み込んでしまったくらい」の「オズの魔法使いに出てくる竜巻のような」空腹感が襲いかかってきたときには、読み直したくなる。パン屋を襲う [ 村上春樹 ]
2017.03.20
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タイトルにセンスを感じる。なぜ自殺したのか、ではなく、なぜしなかったのかという観点からカフカの人生を見つめた一冊。最新の研究に加え、カフカの日記と手紙をもとに辿る。 カフカ作品については言うまでもなく、日記や手紙の面白さに驚いた。カフカが書いた文は、すべからく作品と呼んでもいいほどに。 「死にたいという願望がある。そういうとき、この人生は耐えがたく、別の人生は手が届かないようにみえる。」 絶望することが日課のようなカフカは、生まれる時代が早すぎたのかも知れない。題の問いに対し要訳して答えることはできない。ただ、本を読み終えて、その秘密が、秘密のままに、なんとなく理解できる。 働くことが死ぬほど嫌いだったカフカ。意中の女性に一日に3通も手紙を送り、既読スルーされると情緒不安定になったカフカ。決断できない弱さと、決断しない強さを持ち続けた孤独な作家は、現代人には、人としてなじみのある姿に移る。 「いつもいつも、死にたいと思いながらもまだ生きている。それだけが愛なのだ。」 カフカの言葉は今も(今だからこそ)、遠くの夜景の小さな窓の灯りのように、私たちの心に残って輝き続けている。【新品】【本】カフカはなぜ自殺しなかったのか? 弱いからこそわかること 頭木弘樹/著
2017.03.17
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ある日、家の中庭に壊れかけた旧型のロボットが佇んでいたら、どうしますか? AIの開発が進み、家事や仕事に就くアンドロイドが当たり前のように普及した近未来の話。 SF、旅行小説、育児小説? 個人的には「騎士団長殺し」と重なる部分が多く感じた。主人公の年齢や初期設定など。あと、夢中になって楽しく読めたことも含めて。ロボット・イン・ザ・ガーデン [ デボラ・インストール ]
2017.03.14
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目に見えない大切なものを、目に見える日本語で書く。怖いほど深く、驚くべき魔力で。 詩が本来、一人の詩人から、一人の読者の心に、直接届くことによってしか存在しないものならば、何も語るまい。自分の目で見て、頭で考え、心で感じる。それが、始まりで、それで全部。 「精神の在り場所も/ハタから表札をかけられてはならない/石垣りん/それで良い。」石垣りん詩集
2017.03.11
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吾輩は猫アレルギーである。猫に近寄ったり触れたりすると、目や喉が腫れたり痒くなって大変なことになる。にもかかわらず、猫が嫌いではない。小さい頃、猫がたくさん出てくる絵本の中で、「スギ」という名の黒猫がごみ場を荒らしているのを見つけて以来、吾輩は野良の黒猫に少しばかりのシンパシーを感じてしまう。しかしながら告白すると、吾輩はスギアレルギーである。くしゃみ先生と呼ばれていたのは、先達の「吾輩猫」の飼い主だったかな。はくしょん!【新品】【本】吾輩も猫である 赤川次郎/著 新井素子/著 石田衣良/著 荻原浩/著 恩田陸/著 原田マハ/著 村山由佳/著 山内マリコ/著
2017.03.09
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あの大作の続篇をよくぞここまで仕上げた!とラーゲルクランツ氏に喝采を送りたい。お見事。読み物として、申し分なく面白い。でも。ミレニアム三部作が星5つだとして、続篇は星4つかなあ。せっかくだから、4の続きにも期待しつつ。 ちなみに星1つは、「まあまあ面白い」。2つは「面白い」。3つは「かなり面白い」。4つは「抜群に面白い」。5つは「寝食を忘れるくらいに面白いため、読むタイミングに注意」です。(笑) ★★★★☆【中古】単行本(小説・エッセイ) ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (下) / ダヴィド・ラーゲルクランツ【中古】afb
2017.03.08
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これまでの登場人物や作品の背景をよく研究していると思う。彼が執筆するに至った過程や経歴は巻末に詳しいので割愛するが、正統な続篇とするには、どうしても無理があると思う。前作があまりの傑作だったし、あまりに多くのファンを魅了したからだ。リスベットやミカエルが永遠の命を吹き込まれ、また動き出した。嬉しさともどかしさ。上巻を読み終える頃になって、ようやく他の作家が描くことの違和感が薄れてきた感がある。ストーリーは申し分なく面白い。【中古】 ミレニアム4(上) 蜘蛛の巣を払う女 /ダヴィド・ラーゲルクランツ(著者),ヘレンハルメ美穂(訳者) 【中古】afb
2017.03.07
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ささやかな日常に、彩りと歓びのひとときを与えてくれた十日間だった。今はまだ物語について語る言葉は持たない。一言だけ述べるなら「騎士団長殺し」についての、「顕(あらわ)れるイデア」と「遷(うつ)ろうメタファー」についての話であったということ、語る(語られる)べき事柄はすべて、この二冊の本の中にあるということ。とにかく今は読了後の、豊かな沈黙の余韻に浸りたい。 ★★★★★騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 [ 村上 春樹 ]
2017.03.06
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はやく読みたい。もったいないから、まだ読みたくない。もっと味わいたい。だから、少し寝かす。先が気になり、読まざるを得ない。でも、読むと終わりがくる。終わって欲しくないから読まない。葛藤の繰り返し。相反する気持ちが、至福の読書を可能にする。 ★★★★★ 【新品】【本】騎士団長殺し 第1部 村上春樹/著
2017.02.28
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ランゲルハンス島の午後 [ 村上春樹 ] 新作を読む前のウォームアップとして。心地よい文章と絵に癒やされる。20分ほどで読めるから、ちょうど良い。
2017.02.24
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シーナマコトがモノカキになって世界を旅した30年間の私的動物モノローグとしてのエッセイ。自分が撮った写真だとただの自慢になるので、ワダマコトさんに挿絵を描いてもらったら、ステキな本になった。 デビュー作とはうってかわって、トボケタ優しい語りだなあと感じていたら、それもそのはず、3人のお孫さんに語り聞かせているのだそうだ。自慢話をホラ話に変えながら。なるほど、ナットク!みんな元氣だ [ 椎名誠 ]
2017.02.23
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ノスフェラスにて。 「俺はまたノスフェラスに戻ってくる」 「王!」 「王!」 「ノスフェラスの王!」 「グイン王、万歳!」 一方、クリスタル・パレスでは、宴が、始まる。 第二部陰謀篇、開幕。アルゴスの黒太子/栗本薫【2500円以上送料無料】
2017.02.23
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神戸新聞(2月22日付朝刊)に、自称ハルキスト改め村上主義者のコメントが掲載されました(笑)。 明後日の発売が楽しみです♪
2017.02.22
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外柔内剛。盛者必衰。銀河帝国。自由惑星。休戦状態。悪徳商人。腐敗貴族。侃々諤々。大河浪漫。益々面白!銀河英雄伝説 2 野望篇 創元SF文庫 / 田中芳樹 タナカヨシキ 【文庫】
2017.02.22
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モンゴール兵の蹂躙とも等しい大侵攻がセム族を襲う。 「おおーーやめて、お願い、やめて! かれらがなにをしたというの、かれらに何の罪があるのーー何ということ……何ということを!」 一人で幻の地へ行ってしまった、豹頭の戦士の一か八かの賭けは、どう転ぶのか…⁉︎ 辺境篇・堂々と完結。 爽快な読了感。さて、これからの物語の行く先は?グインに聞いてみた。 「わからん。先のことは、俺にもまったくわからんのだよ。ーーただ俺にわかるのは、たぶんものごとはかくあるべくして、かくなってゆくのだろう、ということだけだ」辺境の王者
2017.02.22
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神戸新聞より村木春樹の新作への期待についてファンの一言をお願いします、との連絡あり。ハルキスト改め村上主義者として、大いに語る。発売まで一週間を切った。7年ぶりの新作。楽しみだ。
2017.02.18
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大河ロマンの良いところは、読むにしたがって、小説の三大要素である、「人物」が活き活きと動き始め、物語の「世界」がしっかりと確立されていき、「時」の流れを感じられることだ。それにより追体験が、さらに深化され、心が揺り動かされる。 リアルタイムで読めることも幸せだけど、少なからぬ時と人の洗礼を受けた作品を、自由気ままに読み進めるのも、また至福だろう。ラゴンの虜囚
2017.02.17
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ノーマンズランドと呼ばれる辺境を舞台に、セム族とモンゴール軍が、それぞれの大義を胸に激しくぶつかり合う。 「アイー、イーアー!」 「リアード、リアード!」 「アーアイーッ!」 「モンゴールのために!」 「モンゴール、モンゴール!」 「進め、勇者たち、進め!」 グイン辺境篇、いよいよクライマックスか。ノスフェラスの戦い
2017.02.16
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「おい、本当にお前は人間なのか、豹あたま」紅の傭兵は尋ねる。 「リアード!リアード!」セム族は、神の名で豹頭の戦士を讃える。 パロの二粒の真珠を救った戦士の正体は、今のところ、運命神ヤーン以外には誰にも分からない。 「俺の名はグイン」グインとの冒険は、まだまだ始まったばかりだ。 送料無料/荒野の戦士/栗本薫
2017.02.15
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絵本があればだいじょうぶ! [ 浜島代志子 ] 〈絵本の効果〉 1気持ちが落ち着く 2素直で頭の良い子になる 3思考力がつく 4想像力がつく 5創造力がつく 6人生を切り拓く力がつく 4悩み事にぶつかった時に、自力で切り抜けられる 8人に好かれ、幸せな人生を送ることができる 9親は、子どもの個性を見つけることができる 10絵本を通して親子の絆が結ばれる 〈要約〉 良い絵本を選ぶこと。年齢別のオススメを参考に。絵本の形をしたオモチャに気をつけよう(しかけ絵本の中にも本物はある)。 絵本は心の食事だから、毎日読み聞かせよう。読むときは、よき演出家となり、子どもの目をみて反応を確認しながら、感情を込めて。 声の力、「何を伝えたいか」をしっかり持ち表現力を磨こう。自分も遊びのつもりで楽しみことが大事。 絵本は、人を育てる教育ツール。知恵、勇気、愛、優しさ、人の痛みがわかる心、克己心、探究心が育まれる。 三人の子どもを絵本で育て、45年間、読み聞かせなどで子どもたちの成長を見守ってきた著者のメッセージ。 「絵本は、ここにいながらにして外国や海や空、海底にも連れていってくれる素晴らしい宝物であり、頭も心も良くする教育ツールなのです。」 絵本があれば大丈夫!
2017.02.15
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イギリスが世界に誇る、大英図書館。ハリーポッターの舞台にもなった、ボドリアン図書館。ゲーテが生涯を通じて指導したアンナ・アマリア図書館。SF世界のようなメキシコのバスコンセロス図書館……。 世界中のワンダフルな31の図書館を巡る。知の殿堂、叡智の館、巨大な宝石箱、本の大聖堂たち。 もし世界を旅する機会があれば、図書館を訪ねて行きたい。【新品】【本】世界の夢の図書館 31 Wonderful Libraries around the World
2017.02.13
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僕が生まれた翌年(つまり30年以上前)には、この壮大な宇宙叙事詩が生まれていたのか。今更ながら手にしたが、申し分なく面白い。そして、まったく古さが感じられない。 序章の「銀河系史概略」からして圧巻だ。「西暦2801年、太陽系第三惑星からアルデバラン系第二惑星テオリアに政治的統一の中枢を遷し、銀河連邦の成立を宣言した人類は、同年を宇宙歴1年と改元し、銀河系の深奥部と辺境部にむかってあくなき膨張を開始した」。 やがて銀河系に一大王朝を築き上げた銀河帝国と、民主主義を掲げる自由惑星同盟との闘争の中で、二人の「天才」が現れる。 交差する戦いと平和への想い、そしてぶつかり合う戦略。人類の長い歴史が下敷きとなっていて、はるか未来の話のはずなのに、いま現在の世界の趨勢が浮かぶ。 僕と同年齢の物語にあいさつ。遅ればせながら、どうぞよろしく。【中古】 銀河英雄伝説 1(黎明篇) / 田中 芳樹 / 東京創元社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】
2017.02.13
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作者が当初目標としていた100巻を超えた超大作ヒロイック・ファンタジーに三度目の挑戦。 反乱軍により壊滅した王都パロの王子と王女は、辺境の地で「異形」の戦士に出会う。 「俺に従いて来い。この夜を生きのびたければ、俺と一緒に走れ、子ども」 壮大なるサーガは、この台詞から始まった。初めて読んだときは、まだ子どもでした。だからなのか、読み返したら童心がよみがえってきた。 「明日は来るわよ」王女は予言した。 明日へ向かって走ろう、グインとともに。豹頭の仮面 グイン・サーガ1 (1) ハヤカワ文庫 改訂版 / 栗本薫 【文庫】
2017.02.11
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ようやくグインサーガ全巻揃いました!古本屋で見つからなかった2冊は、昔から通っているとなり町の本屋、井戸書店で注文!2日で届きました。さすが感動伝達人のお店! 新版はツルツルピカピカ、著者近影はカラーでした✨ グイン読破計画、再始動です。
2017.02.10
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最近、友人と世界中の時計が同時に一時間狂ってしまったら、どんな世界になるかな、と妄想話をしていた所だった。 本を開いて「あ」と声が出た。あちら側は26時間制の東京だったから。インスピレーションがシンクロニシティを生んだ? 違う。きっと呼ばれていたのだ。【中古】 僕たちは歩かない /古川日出男【著】 【中古】afb
2017.02.10
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今まで呼んだ英会話の本の中で一番ナットクできた。腑に落ちたというか。 またの名を「すてるえいご」。文法も丸暗記単語もどんどん捨てる。うまく話そうとするのではなく、とにかく伝えることを目指す。具体的で、実質的で、楽しく学べます。中学、高校を出ていたら実は英語はじゅうぶん話せる。ということを、気付かせてくれる。 個人的な話をすれば、高校の時に、オーストラリアでホームステイして英語が話せなくてコンプレックスを抱いた。大学は外国語学部に入ったのだけど、やっぱり自信がなかった。結局、ずるいえいごは、実は大学3年にイギリスで一人旅した時にマスター(?)したのかも。宿を探すにも食事するにも道を聞くにもことばが必要。話さないと生きていけないサバイバル状況。それで何とか伝えようと、必死になって話して初めて気づいた。あ。しゃべるんだ、自分って。(笑)【中古】 ずるいえいご /青木ゆか(著者),ほしのゆみ(著者) 【中古】afb
2017.02.09
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