◆本日は名詞について解説しました。
覚えるべきことが多く、また日本語との違いもあるため、最初は難しく感じますが、ここを覚えておかないと、英作文でボロボロ点数を落とします。
数えられる名詞【 C 】は、「a C」「Cs」のように、冠詞を付けたり、複数形にしたり 出来ます 。
数えられない名詞【 U 】は、冠詞を付けたり、複数形にしたり 出来ません 。
◆物質名詞について
「米粒」「チョーク」「紙」などは、 日本語感覚では数えられます が、 英語では物質名詞に分類され、数えられません 。正確には、 数えられないという扱いを受けます 。
1つの判断基準を示します。これらの名詞が仮に バラバラ(粉々)になって、口の周りやほっぺたに付いていたとき 、「顔に米粒が付いてるよ」「顔にチョークが付いてるよ」「顔に紙がくっついてるよ」などと まだ言えるような場合 、それは物質名詞です。
一方、「本」「机」「ペン」などは、 バラバラ(粉々)になってしまうと、もはやそれは「本」「机」「ペン」とは呼べません 。ほっぺたに粉々になった本の切れ端が付いていたとして、「顔に本が付いてるよ」とは言えません。本の原形をとどめていないので、判別できないのです。こういうものは普通名詞であり、英語では数えられる名詞に分類されます。
※涙(tear)は、日本語では数えられないという感覚ですが、英語では数えられる名詞になります。したがって、a tearやtearsという言い方があります。
※家具(furniture)は、英語では数えられない名詞として扱われます。
◆抽象名詞
「美」「平和」「愛」など イラストに表すことが出来ない名詞 を抽象名詞と言います。
これは日本語の感覚と大変似ています 。
ペンや机や本はイラストに表すことができるので普通名詞ですが、「美」「平和」「愛」はイラストで表せません( 絵で表現できない )。仕方なく、「鳩は平和の象徴です」「赤は愛の象徴です」などと、 全く関係のない別のもの(目に見えるもの)で喩える のです。これを象徴とかシンボルと呼びます。このように、イラスト化できないものは抽象名詞に分類してください。
※なぜ抽象名詞に関しては、日本語感覚と英語感覚が似ているのかと言うと、おそらくですが、ほぼ全ての抽象名詞(愛、平和、美、希望)は欧米で生まれた単語であり、それらの言葉が明治維新以降(一部江戸時代から幕末)、日本に輸入されたからではないかと考えています。(間違っているかもしれません。単なる仮説です。)
※「情報(information)」「ニュース(news)」「忠告(advice)」などは、 日本語感覚だと数えられる名詞です 。例えば、「秘密の情報が 1つ あるんだ」「今月の 10大 ニュース」「今から君に忠告を 3つ 与える」などのように。
ところが、 英語ではこれらを「数えられない名詞」に分類します 。なぜなら、「情報」も「ニュース」も「忠告」も、 イラストに描くことが出来ない、すなわち抽象名詞 だからです。
※なお、名詞については例外もたくさんあります。本日のブログでは、その例外部分については一切触れていないのであしからず。
◆someとany
数えられる名詞(可算名詞)と数えられない名詞(不可算名詞)について説明した後、「some waterという言い方は正しいのですか」という質問がありました。
結論から言えば、someとanyは、数えられる名詞にも数えられない名詞にも付きます。
当然、数えられる名詞につくときは、その名詞は複数形になりますし、数えられない名詞に付くときは、その名詞は単数形のままです。
公式化しておきます。
(1)some +数えられる名詞の複数形 → 訳「いくつかの」
(2)some +数えられない名詞の単数形 → 訳「いくらかの」
但し、どちらの場合も、someは 訳さない方が自然 です。
someは、「複数形の冠詞」とも呼ばれています。つまり、「aの複数形がsome」と考えてください。 (本当は冠詞ではなく、someは形容詞または代名詞です。ただ、一部の文法学者の間で、通称「複数形の冠詞」と呼ばれるのです。)
なお、「訳さない方が自然」とは言いましたが、 原則、英作文の際はsomeを入れること(←重要) 。
She bought some eggs. (彼女は卵を買いました) でsomeを省くと、不自然な英語になり、
Give me some water. (水をください) などの 命令文でsomeを省くと不作法な意味 (水を持ってこい!) になります。
※おまけ;発展
someもanyも、代名詞と形容詞の2つの用法を持っています。
これについては、
「some + 名詞」の名詞を省略すれば代名詞になる
とシンプルに考えてください。
参考文献
「英文法総覧」(安井稔著・開拓社)
「英文法詳解」(杉山忠一著・学研)
「ロイヤル英文法」(綿貫陽著・旺文社)
<その他>
◆冠詞についても解説しました。
食事(breakfast,lunch,dinner)には冠詞が付かないと言いましたが、meal(食事)は数えられない名詞のため、a meal や mealsとなります。(先日、中3男子から出た質問)
◆勉強の時だけでなく、普段から「 もう少し頭を使いましょう 。」 という話をしました。
これについては後日。ちょっとマズい子が数名います。
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