進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2014年11月11日
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昨日、中2生から「格助詞と接続助詞の違い」について質問がありました。急遽、授業内で解説を行いましたが、念のため補足しておきます。


◆「助詞」に関しては、原則、 覚えてしまうのが良い でしょう。

助詞は大きく4種類に分かれます。格助詞、副助詞、接続助詞、終助詞です。

そして、それぞれに大変多くの助詞が存在します。格助詞だけでも、「を・に・が・と・より・で・から・の・へ・や (鬼が戸より出、空の部屋) 」と10個もあります。したがって、語呂合わせなどを利用して覚えてしまうのが手っ取り早いです。( 語呂についてはネット上にたくさん転がっています


◆「助詞」と「助動詞」の分類

助詞と助動詞に分ける問題を出題する先生もいます。 これについても、覚えていれば一瞬 なので暗記してください。

ただし、 理屈で識別できる裏技 もあります。以前のブログです。参考にしてください。→ ココ


◆格助詞と接続助詞の区別

本題です。昨日、中2クラスで出た質問は、「格助詞と接続助詞の区別」です。

たとえば、 「が」「から」「で」の3つは、格助詞にも接続助詞にもあります

当然、テストでは、

次の「が」「から」「で」は、「格助詞」ですか、それとも「接続助詞」ですか

という問題が出ます。


これを 「格助詞と接続助詞の識別問題」 と言います。


次の原則(青文字)


活用の ない 言葉+格助詞

活用の ある 言葉+接続助詞



今までの単元(用言や体言)を理解している生徒であれば、上記の原則で全て解けるはずです。


ただし、 基礎力がない子(「活用のある・なし」が分からない子)は次の赤文字で覚えてください


名詞・助詞 + 「が・から・で」 → 格助詞

上記以外の言葉 + 「が・から・で」 → 接続助詞


具体例を挙げます。


走っている」の「 」は、「 」の 直前の「犬」が名詞 なので、 格助詞の「が」 で決まり。

「顧問の先生は厳しい 、練習後は優しい言葉を投げかけてくれる」の「 」は、「 」の 直前の「厳しい」が形容詞 なので、 接続助詞の「が」 です。


「健康なの 一番」の「 」は、「 」の 直前の「の」が助詞 なので 格助詞の「が」


「あの店、あんまり良いの 売ってないんだよね~」の「 」も、「 」の 直前の「の」が助詞 なので 格助詞の「が」 です。


ここまでまとめると、助詞と言っても、「 」の場合がほとんどなので、 裏技的に次のようにまとめることができます。


名詞・「の」 + 「が・から・で」 → 格助詞

上記以外の言葉 + 「が・から・で」 → 接続助詞


ただし、最近は近隣中学の先生方も、このブログを読まれている方が多いようなので (実際にかなりの方に読んでくださっているようです・・・) 、上の裏技だけ覚えていると失敗するケースがあります。

たとえば、こんな問題。


「粘土 だけ 作りました」の「 」の場合です。

」の 直前の「だけ」に注目 します。 「だけ」は助詞 (副助詞)です。したがって、 この場合の「で」は格助詞 になります。接続助詞ではありません。

◆以上まとめると、


名詞・ 助詞 +「が・から・で」 → 格助詞

用言(動詞、形容詞、形容動詞)・助動詞+「が・から・で」 → 接続助詞


が大原則なのですが、


文法の苦手な子は

「が・から・で」の直前に来る助詞は、「の」「だけ」が多い

と暗記しておきましょう。

※念を押しておきますが、緑文字はあくまでも裏技です。原則、青文字のように解かなければパーフェクトは難しいです。

※よく、直後に「、」(読点)があれば接続助詞で、なければ格助詞という方法で覚えている人がいますが、それは正しいやり方ではありません。


※昨日、「 電位差 」の説明も行いました。3年前にも書いているので参考にしてください。→ ココ

なお、「わぶんのせき」も覚えておくと便利です。

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最終更新日  2014年11月11日 17時50分38秒
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