本日は英語の「勉強のやり方」についてお話ししました。自宅学習時における「問題演習の方法」です。
「勉強のやり方」と言っても、そんなたいそうなものではありません。書店で売っている「英語の勉強法」だとか、他塾さんで行われている「●●メソッド」とか、そういった凄いものではないのです。
今日伝えたことは2点。
(1)頭を使ってやりなさい
(2)英文の意味を考えながらやりなさい
これだけです。
皆さんの多くが行っている勉強(だと思っている機械的作業)は、本当に 知的レベルの低い 、言葉は悪いですが 動物がやっているようなレベルの学習 なのです。いや、 単なる作業 であり、もっと言えば、 単純な反射的行為 ですね。もっとキツいことを言えば、 時間の無駄 。 最も「アホな」勉強法 です。
(1)「頭を使ってやりなさい」について
本日までの宿題は「過去形」でした。
たとえば、テキストには次のような問題が載っていました。
問 次のカッコ内単語を適切な形に変え、空欄に入れなさい。
My father 空欄 too much last night so he's still sleeping now. (drink)
答えは 「drank」です。
正解です。おめでとうございます。パチパチ。
そして、ノートに「drank」と記入し、丸をつける。先生に2回繰り返すように言われたので、もう一度「drank」と書いて、丸を付ける。
これが 「アホな」勉強法
だと言っているのです。
そりゃあ、正解は「drank」でしょう。
だって、この単元「過去形」ですから。
次の問題も、そしてその次の問題も、このページにある全ての問題は、 与えられた単語をただ過去形にすれば丸 です。
でもね、こんなことやって君たち本当に日比谷だとか西だとかに入れると思ってますか?
もし本当にそう思っているなら、その幼稚な考え方自体がトップ校に向いていません。仮にまぐれで入学しても(※)、場違いですから、空気になじむことができず退学することになるでしょう。
※かつて(もう10年以上前でしょうか)、オール1で自校作成校に入学した子がいました。ある自校作成校でたまたま定員割れが起こり、その学校を記念受験した子が合格してしまったことがあったのです。ちなみに、たしか 西東京市のY中の生徒だったという噂です。1ヵ月で退学したそうですが…
「過去形」という単元だから全部過去形を入れる
もちろん、その方法でこのページは全問正解できるでしょう。
そう。このページは…
でも、このページを離れた瞬間、そのやり方では通用しなくなります。
例えば、入試問題などでは「この問題は過去形です」と教えてくれないのですから、 なぜ過去形を入れたのかその根拠をきちんと説明できないようでは通用しない のです。
そのことは皆さんも薄々感づいていたのではないですか?
こんなやり方では本番で通用しないと・・・
それでも、そうした「アホな」やり方をやめることができない。まるで麻薬のように…
だって、頭を使わずに生きて行けたらラクですからね。
でも、そんなやり方でいくら勉強しても、入試はもちろん、定期試験でさえ通用しません。
だから、私は先ほど
時間の無駄。最も「アホな」勉強法です。
と書いたのです。
せっかく時間をかけるのでしたら、もう少し頭を使って勉強しなければなりません。
結論から言いましょう。
今勉強している単元は「過去形」です。ですから、答えは全て「過去形」になるはずです。
しかし、 1題1題、「なぜ過去形になるのか」、その理屈を考えてください 。そうした考え方をしないでいくら問題演習を重ねても、それは単なる「時間」と「シャープペンの芯」と「授業料」と「手の筋力」の消耗に過ぎません。
(2)「英文の意味を考えながらやりなさい」について
塾のテキストは文法問題中心です。そのため、英文の意味をいちいち考えなくても解けてしまうものがほとんどです。
そのせいでしょうか、 日本語訳を一切考えずに解いている子が大多数 です。
でもね、こんなことやって君たち本当に日比谷だとか西だとかに入れると思ってますか? (本日2回目)
もし本当にそう思っているなら、その幼稚な考え方自体がトップ校に向いていません。仮にまぐれで入学しても(※)、場違いですから、空気になじむことができず退学することになるでしょう。 (本日2回目)
↑これが本日のサビの部分ですから、何度か繰り返し出てきます 。→ ♪コード進行 C|G|A|G| C D|C D|A G|
都立入試はグループ作成も共通問題も長文問題が中心です。試験時間は50分ですが、リスニングが10分あるので、実際は40分間で長文問題を解かなければなりません。
特にグループAは内容もハードですし、量も多いです。
すると、皆さんから定番の泣き言が出てきます。
「せんせ~、時間が足りません・・・」
しかし、足りないのは時間ではありません。
「あなたの実力」です。
勝手に「時間が~」とか主語を変えてはいけません。
と言っても、なかなか「時間が足りなくなるのは、実力が不足しているからである」ということを実感できないでしょう。
そこで、実際に実験してみました。
電子黒板に映し出された英文を、私が「1秒1単語」のペースで読んでみたのです。
見ていて気づいたと思いますが、すっげーーーーーー遅かったですよね?
1秒1単語というのは、本当に本当にじれったい速度で、読むペースとしては間違いなく3歳、4歳の言語習得中のレベルの速さなのです。
だって、 Yes, I am.を訳すのに3秒かかるわけですから。
ところが、です。
「せんせ~、時間が足りません・・・」
と泣き言を言ってくる生徒のほとんどが、実は「1秒1単語」というレベルすらクリアできていないのです。
信じられない話ですが、事実です。
実際に本日数名の生徒を指名し、英文を訳させてみました。
「10単語程度で出来ている英文」を訳すのに、なんと30秒経っても、40秒経っても、訳が出てこない。
つまり、皆さんの多くは「1秒1単語」どころか「10秒で1単語」程度のスピードで読んでいるのです。
そりゃあ間に合うわけないです。
この原因は主に
・文法理解が曖昧なので、構文をとることができない
・単語を全く覚えていない
・普段から訳す練習をしていない
の3点です。
つまり、日常の「勉強のやり方」が悪いのです。
穴埋め問題をやって正解すれば、それで満足してしまい、その英文の意味なんて考えもしない。
だから、こういう状態になるのです。
(サビ繰り返し) ←本日3回目となります。(→ ♪コード進行 C|G|A|G| C D|C D|A G|)
本日はカリキュラムを変更して、勉強のやり方について時間を費やしました。
次回英作文のテストです。
宿題を少なくしてあるので、必ず満点を取れように練習してくること!
新入生の子達も頑張ってください。ではごきげんよう。
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