進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2021年06月27日
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カテゴリ: その他
​​ ​「これはケアレスミスではない。実力不足なのだ」​

​という認識に変えたら、 次にそのミスの種類を細分化する必要があります 。​

​すなわち、 ケアレスミスの再定義 が必要になってきます。​

2つ前のブログで述べましたが、とにかく 一般に言われている「ケアレスミス」「計算ミス」というものの指している範囲が広すぎます。


そこで、ミスの細分化が必要です。




◆再び野球の話に戻ります。

たとえば、今日の試合でエラーを3つした選手がいたとします。以下がそのエラーの詳細です。

エラーその1 → 自分から見て右側のボールを取ることができなかった

エラーその2 → 真っ正面の速い球をとることが出来なかった

エラーその3 → ボールをとったあと、1塁への送球が暴投になってしまった



これら3つのエラーをまとめて「ケアレスミス」で済ますでしょうか?

そんなことしないですよね。


​普通なら、一つ一つ原因を分析し、 それぞれ個別に対策と練習をする でしょう。​


まずは「エラーその1」の対策として、コーチに何度も何度も、自分より右側にノックをしてもらい、それを取る練習を繰り返すでしょう。

次に「エラーその2」の対策として、コーチに何度も何度も真っ正面の速い球を打ってもらい、その処理を練習するでしょう。

「エラーその3」の対策として、ボールを取った後の送球動作の確認を何度も繰り返すでしょう。もちろん、それ以前の練習としてキャッチボールを繰り返し繰り返し行うでしょうし、場合によっては自分が投げる様子をビデオ録画し、悪い部分を修正することもあるでしょう。

とにかく、上記に上げた3つのエラーは、一言で「ケアレスミス」で片付けるべきではなく、それぞれ別の問題として処理していく必要があります。



◆勉強のミスも同様です。

一口にケアレスミスと言っても、そのミスの種類は何十種類もあります 。​




たとえば、今回のテストが一次方程式だったとします。

そのミスを分析すると


(ミスその1)1行目の式を2行目に写す際に、数字を書き間違えている

(ミスその2)正しい答えが出ているにもかかわらず、解答用紙に書く際に違う答えを書いてしまった

(ミスその3)左辺から右辺に移項する際、符号を変えるのを忘れてしまった

(ミスその4)自分で書いた6を0と読み間違えてしまい、その後の計算が狂ってしまった

(ミスその5)分母を払う際に、約分を間違えてしまった


など5パターンのミスが出ていたとします。

これらを皆さんは「ケアレスミス」の一言でまとめてしまっているのです。

​私が言う「 ケアレスミスという言葉の範囲が広すぎる 」というのは、こういうことです。​


上記5つのミスは全て異なるものです。一つ一つ対処していかねばなりません。


◆ミスその1の対策として

​1行目の式を2行目に写すだけのトレーニング​

を10回くらい繰り返すのです。

アホみたいに思うかもしれませんが、ミスその1を「ケアレスミス」すなわち不注意の一言で片付けてしまうから、いつまで経っても改善されないのです。


繰り返します。 これは「ケアレスミス」ではありません 。​


​「上の行の式を下の行の式に正確に写すという能力が足りていない」と見るべきです。​

​だから、バカみたいに思うかもしれませんが、1行目の式を書き (←テキトーで。どんな式でもいいです)、 それを正確に速く2行目に写す練習をすべきなのです。​

それを10回くらいやる。そうすることで、1行目を2行目に転記する実力が付いてきます。


◆ミスその2の対策も同様です。

これも「ケアレスミス」ではありません 。​

ミスその2は、「問題用紙の数値を解答用紙に転記する能力が足りていない(ある紙に書いてある数字を別の紙に転記する力がない)」と考えるべきです 。​

だから、これについても、いらない紙を2枚用意し、左に書いてある数字を右側に移す練習を何度も何度もやるべきなのです。


◆ミスその3であれば、「左辺から右辺に符号を変えながら移項する」だけの訓練を10回程度やるべきです。

ミスその4であれば、0と6を丁寧に10回程度書き取りすべきなのです。





◆そんなアホみたいな練習をやらないとダメなのですか?

​と思うかもしれませんが、 こうした基礎訓練を「なめないで」やること 。それが基礎力の土台になります。​

本来、こうした作業は小学校低学年で身につけたいのですが、残念ながらこうした基本動作を多くの小学校や塾では指導しません。

​だから、 今からでも自分でやるしかない のです。​

ケアレスミスの多くは、実力不足、基礎能力不足から起こっています。それを強く意識してください。





ところで、私は阪神タイガースという野球チームが好きです。このチームはとにかくエラーが多く、過去5年間で4回、リーグで一番エラーをしています。そして、本日もエラーを重ね、12球団ワーストの50エラーに達しました。

ここまで来ると、選手ではなく、間違いなくコーチ(指導者)の責任です。
この5年間、出てくる選手、出てくる選手、みんなが次々とエラーするのは、選手ではなく、指導者に問題ありと見るべきでしょう。



そこで阪神タイガースは、今年の2月のキャンプで、ライバル球団巨人のレジェンドで川相という守備の名人に特別臨時コーチを依頼しました。

川相コーチがやったのは、とにかく基礎の徹底 。コーチが手でボールを転がしてあげて、そのゆっくり転がってくるボールを丁寧に取る練習。これを何度も何度も繰り返し繰り返し行ったそうです。 ​プロの練習でさえ、こうした基本訓練を行う​ のです。​

まして、みなさんは勉強のプロどころか、私から見ると勉強のど素人です。

単元の学習ももちろん大切ですが、その前段階として、「左の数字を右側の紙に写す」などの基本動作が全く身についていません。もう一度、初心に返り基礎トレーニングから始めてください。




最後にまとめておきます


(1)みなさんの言う「ケアレスミス」はケアレスミスではありません。実力不足です。そのような認識に変えること

(2)つぎに普段の勉強および定期試験のミスを全て分析し、ミスの種類を青ペンで書き込むこと

(3)青ペンで書いたミスの内容を「別のノート(私がやりがちなミス専用ノート)」に書き出し、自分が頻繁にしてしまうミスの種類を類型化する

(4)上記3で類型化したミスの対策・改善を一つ一つ別個に行うこと

(5)試験前日に上記3のノートを読み返しておく



​以上のことをすると、 ミスが飛躍的に減ります 。​

​それだけではなく、 試験中に同じような場面になった時に「あ、こういうところで私はミスをよくするんだよな。気をつけないと・・・」と思い出せる ようになります。​


ぜひ実行すること。



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最終更新日  2021年06月27日 01時26分05秒


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