進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2022年05月18日
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カテゴリ: その他
◆本日は定期試験勉強の子も多いため、いったん授業をストップし、テスト前の子は自習、テストが終了した子は復習日としました。


​​◆当塾では欠席した分の補習は一切やっていないのですが、前回やむを得ない事情で欠席した子が数名いて、本日は授業もたまたま自習日・復習日だったため、 超法規的措置として再テストと授業の補講を行う予定で 。​​ 前回欠席した数名のために、特別に座席配置も変え、その子達を最前列に座らせ、それを事前に電子黒板にも書いておきました。そして、再テストの後に補習を行う予定でした。

ただ、残念ながら再テストの勉強を全く勉強してきていない子達がいました。


​​◆その数名に関しては、 再テストのご要望・ご希望がない(要するに勉強したくない)と判断し、当塾としても再再テストは以後実施しないことといたします 。また、私の指示通りに勉強するのも面倒なようなので、 ご希望通り欠席した分の補講も各自のペースで自宅でやっておいてください 。これでお互いウイン-ウインですね。​​(細川先生の塾は​ ウイン ​ですね@墨田区)



​何か勘違いしている人もいるので再度言っておきますが、塾で行う確認テストや再テストは、「義務」ではなく「権利」です​


テストを作成したり、用意したり、印刷したりするのも手間ですし、再テストを受ける子達のためにもう一度印刷したり、こちらの得点記入表(エクセル)に新しい欄を設けるのも手間ですし、再テストの受け渡しのために授業前に一人ひとりと時間を費やすのも大変です。また、授業開始時に、再テストの子達のテストを回収するために、他の真面目にやっている子達の時間を奪うのも大変申し訳なく思っています。

私もやる気のない子達のために時間を費やすよりも、もっと有意義なことに時間を使いたいというのが本音です。

しかし、「再テストをやりたい」「勉強をできるようになりたい」と考え、当塾の門を叩いてくれた君たちの権利も大切にしたい。

そこで、いろいろ手間はかかるし、他の子の時間を奪ってしまうこともあるのですが、やむを得ず再テストという権利を塾生のために維持してきた次第です。


​​◆ところが、どうもそれが分かっていない。 再テストを権利だと思っていない 単なる義務だと思っている 。先生にも他の塾生にも、多少なりとも迷惑をかけてまで再テストをやっているにもかかわらず、どうも「やらされている感」がある。​​

​​そこで、 今回は「再テストを行う権利」を取り上げました 。​ちなみに、今回権利を取り上げられた数名は、全員1回目のテストよりも点数が大幅に下がっています。このように時間が経てば、人はドンドン忘れていきます。だからこそ、どの塾も学校も定期的に試験をやって「あげる」のです。そうしないと、子ども達はどんどん大切なことを忘れて言ってしまうからです。定期的にテストを課すことで、皆さんが忘れないようにしているのであり、テストというのは苦役や拷問ではなく、先生方のご厚意なのです。そういう意味で、テストを課されているというのは、皆さんの学力向上の観点からすると大変喜ばしいことであり、感謝すべきことなのです。

テストがもし存在しないとすると、自分でテストを作成し、自分でテストをしなければなりません。しかし、それがなかなか難しい。だから、受験生はお金を払ってまで模擬試験を受験するし、大人もお金を払ってまでTOEICを受験するのです。真面目に勉強したい人は、そこまでして テストを受けたくてたまらない のです。模擬試験がなければ、受験生はぶっつけ本番で入試に臨まなければなりません。TOEICがなければ、英語力に自信のある人は面接という限られた時間や履歴書という限られたスペースだけで自己の英語力をアピールしなければなりません。


繰り返しますが、確認テストや再テストは、義務ではなく君たちの権利なのです 。そこを勘違いしないように。​


◆丸山真男さんという方が書いた『日本の思想』によれば、


​権利の上に長くねむっている者は保護するに値しない​

とのことです。

塾の確認テストに喩えるならば、

​再テストの権利を行使せずに、いつまでも何もしない者は塾側で保護する(面倒を見る)に値しない​

ということです。



たとえば、民法には時効という制度があります。友人から4630万円を借りて、そのまま猫ばばした場合、一定の年数が経過すれば、もう返さなくてもいいという制度です。一般常識からするとおかしな制度に思えますが、丸山真男氏によれば、この時効という制度は

たんに自分は債権者「である」という位置に安住していると、ついには債権を喪失する

という理屈が根底にあるそうです。だから債権者はあらゆる手段を行使し、債権を回収しなければなりません。(ただし合法的に。ウシジマ君はだめ)

憲法12条にも「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の 不断の努力によってこれを保持しなければならない 」とあり、97条には「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」と書いてあります。


​つまり、権利というのは、ただ単に与えられているものではありません。 権利とは努力によって維持しなければならない(12条) のです。​また、塾で確認テストや再テストを長年継続してきたのも、過去の塾生達が苦しんで再テストに合格することを繰り返し、その結果学力を大幅に上げていったプロセスを塾長が見てきたからです。


民法の時効制度や日本国憲法の12条や97条は、

主権者「である」ことに安住して、その権利の行使を怠っていると、ある朝目ざめてみると、もはや主権者でなくなっているという事態が起るぞ(『日本の思想』より)
という警告になっているそうです。


さらに丸山真男氏は

自由を祝福することはやさしい。それにくらべて、自由を擁護することは困難である。しかし自由を擁護することにくらべて、 ​自由を行使することはもっと難しい​
とも述べています。


ようするに「今の状態」(塾で再テストが受けられる制度)を維持するためには「行動」が必要ということです。


選挙権も同様です。権利を持っているにもかかわらず、今や国民の半数程度が行使しません。選挙を義務だと思っている。日曜日に投票所に行くのが面倒だと思っている。どうせ自分が投票しても変わらないと思っている。だから行かない人が大勢います。


再テストをやらない皆さんは、選挙権があるにもかかわらず、選挙に行かない大人と同じです。


権利というのは「行使する」ことによってはじめて「権利でありうる」のです。


今回、再テストをやらないで来た子達は、もう再再テストはやらないでいいです。
権利を取り上げます。





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最終更新日  2022年05月18日 23時50分05秒


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 ↑  塾の考え方は、上記「Freepage List」をご覧になってください。


「キャラベル(Caravel)」は、大航海時代に活躍した小型船です。操舵性が大変高く、逆風でも前進できるのが特長でした。

「キャラベル船」と同時期に活躍していた大型帆船「キャラック」は、大量の物品を積むことができたので、商業・貿易は大きく発展します。つまりビジネス向け・お金儲け向けの船です。しかし、多くの人員・スタッフが必要で、航行精度という面で弱点を抱えていました。とりわけ、強風は苦手で、逆風が吹くと転覆する可能性も大きかったと言われています。

そこで登場したのが「キャラベル」です。キャラベルは大変優れた操舵性とスピードを兼ね備えていました。必要な人員も少なくて済み、費用面でも大変優れていたと言われています。小型で小回りが利き、逆風の時でも風を味方につけ、精度の高い航海が可能になりました。「キャラベル」の登場により、大航海時代の活動範囲は大幅に広がっていき、数々の偉業が達成されました。


塾も船と同様です。

大型の塾には大型の塾なりの良いところがあります。しかし、規模が大きくなればなるほど、多くのスタッフが必要となり、授業料も高くなってしまいます。「生徒の学力アップのため」に各種講座や合宿を行うのではなく、「社員の賞与(ボーナス)のため」に特設ゼミや合宿を開催するという本末転倒な経営になってしまいます。

こうした大手塾が都立高校を受験をする上で必ずしも適している訳ではありません。
せっかく授業料の安い都立高校に入れたとしても、その前段階として、塾に何百万円ものお金をつぎ込んでいては、あまり意味がありません。

進学塾キャラベルは、教室の規模を最小限に抑え、高い操舵性を重視しております。また、塾長が指導にあたることにより、授業料も最小限に抑えています。キャラベルは、保護者の方が求めている操舵性と経済性を兼ね備えた進学塾です。

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