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皆さんのマイホーム建築風景を見させて頂く時に思うことは、引渡しまでの「住人」は工事業者だということです。以前、プレゼンテーションで伝わる力は、その内容よりも立ち居振る舞いの部分の方が大きい、ということを書きました。それを応用すると、工務店さんの作品である「家」も勿論重要ですがその工事をすすめる人たちの「立ち居振る舞い」も同様に重要だということになります。つまり工事業者は、そこに住む人に代わって住民票を移したつもりで工事をすべきなんですね。そうすれば、道路に泥のタイヤ痕を引き摺ったり、残材がだらしなく散らかっていたり、コーヒー缶が他のゴミと一緒になったり、うるさくラジカセをかけたり、他の車に邪魔な駐車のしかたをする、というようなことはなくなるでしょう。新しいところへ家を建てる方は、その工事業者をとおして、家族のイメージを持たれかねない、ということです。ですから工事を請け負った会社は、いま自分がその町内会に住んでいると自覚して、それをスタッフに徹底させれば、紹介も増えるわけです。それでなくても迷惑をかけるのですから、ちょっとしたことで近隣の人は「あそこの業者は・・・・」と反応します。逆にきちんとしていれば、「しっかりした会社ねぇ」となります。ちょっとしたことで、凄い差別化になるのです。住宅ビジネスは「客をみつけるビジネス」と何回も書きました。工事は、建てるかも知れない客をみつける、極めて重要な舞台です。ですから「演者」に徹底して「熱演」させるべきなのです。笑顔で挨拶させる。隣の家の前まで掃除させる。隣の家まで除雪する。周りが暗いなら夜間の明かりをつけておく。演技でいいじゃないですか。晴れの舞台なんだもの。工事業者がきちんとしていると、越して来る人までちゃんとしているように見えます。その上、いい家なら紹介もしたくなります。「いい業者さんねぇ」といわれたら、「いい家ねえ」といわれたように鼻が高いじゃありませんか。この日記を読んでくださる建設会社の方も、おられるので、今夜A4の紙に「住民票 山田太郎 住所」を打ち込んで1人1人に渡し、「この家をお施主様に引き渡すまで、皆さんをここの住人に任命します。自分がここに住んでいると思って、恥ずかしくない市民として行動し、近所づきあいをしてください。ここに越してこられるお施主様に“いい工務店さんねえ”という声が殺到するようにがんばるべえ(なぜか、最後が北海道弁)」というようにされてはいかがでしょう。皆さんの家の工事の方々はいかがですか?
2005/12/16
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前に、今度の構造擬装の件で、建築の実務家ならすぐ分るレベルのものだと堀池秀人さんがおっしゃっていたことを書きました。このポイントは“実務家”というところで、現場でのチェックポイントを身体感覚化している人だと思うのです。人間というものは経験を積んでくると、複数の情報を何気なく取り入れていても、おやっ!とセンサーが働くことがあるのですね。とくに建築の現場では、目で見るという行為が最大のチェックになります。例えば、同じ高さでなければならないものを「見通し」て確認します。水準測量などで、杭に横板を打ち付けて施工の基準高さを示したものを工事現場で見かけたことがあると思います。丁張(ちょうはり)というものですが、これがずらりとならんだところを、一番端で「見通し」てみると一つだけ、下がっていたりするのが分るのです。その“おやっ”と思うところを測量し直すと、必ず間違いがみつかります。測量というのはデジタルに数字を扱うので、間違えるときはドカンと間違えます。見通しも効かないようなところで。例えば、神奈川県の城ヶ島大橋の海中の橋脚を載せるコンクリートの台(潜灌)がぴったり1mずれています。ですから橋脚が台の真ん中に載らなかったのです。いかにも計算違い=デジタルな間違いです。(間違えた本人から聞きましたから、間違いありません。笑)デジタルのドッカン間違いは株でも起きたばかりです。施工する大工さんなどの身体感覚は鋭いので、「あれっ、この垂直、おかしかねぇか?」なんていうのはすぐ分るんですね。ところが総合的に情報を扱うような部分はぽかんと抜けたりします。楽天日記の仲間はみなさん悩んで悩んで図面を決めているので、身体に図面が入っているのですね。ですから、現場に行って眺めていると、あれっ!とかおやっ!とか、反応するわけです。で、「また、間違ってたよ~!!」になったり(笑)今朝、私が「おやっ!」て思ったのは、朝日新聞に週刊新潮の広告が載ってなかったことです。これはかなり変なことです。毎週木曜日に文春と新潮の広告が載ります。新聞広告の中でも出版広告は伝統もあり、重要な広告で、前の方の紙面に掲載されます。新しい出版社が載せて欲しいと頑張っても簡単に掲載できるようなものではありません。その新潮の広告が載ってない。見逃したかと思って確認しましたが、やはり落ちていました。「何があったんだ!」と日経を見て分りました。トップの特集が「朝日『1面スクープ』は誤報だらけ!」そ~いうことかー、のひと時でした。実務者は、あれっ!とか おやっ! で事故の予兆とか変化が分るものなんです。現場でモノをよく見た実務家を審査に入れないと、と思うのです。面白かったとか、頑張ってと思われた方は、ココ ⇒ をポチッっとやるかわりに、コメントを残してくださいね。
2005/12/15
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以前免震のことを書いた時に、理解していたことが偏りがあったと思いましたので、訂正します。大きなビルの場合は積層ゴムがよく使われるが、戸建の場合躯体が軽いので使いにくいと書きましたが、一条工務店が細ながい円筒のゴムをダンパーとして使う工法を展開していました。建物の荷重を支える支承に積層ゴムを使いにくいというところは当っていて、その説明は間違いではありません。一条工務店でもその部分はすべり支承を使っていて、地震にたいする応答性(地震をやりすごす動きのよさ)を確保しつつ、地震の揺れを減衰する役割の部分に、積層ゴムを使っています。これをダンパーといいますが、他社ではよく、油圧シリンダーなどが使われています。積層ゴムの劣化が、60年以上ということですから、まあ実用的には問題ないのかと思います。すべり支承のゴミやほこりに対するメンテは分りませんでした。あとは費用との問題ですね。だいたい坪13万円くらいだそうで、総2階40坪で260万円とのこと。建物は壊れないとみて、室内の備品等の修理費に260万円を使うか安心を買っておくかという選択になりますね。他社はもう少し高いのではないかと思います。私ならどうするか、ですか?まず、置き家具を置かない家をまず考えますね。以前も書きましたが、ホコリがまっすぐ床に落ちる家。床だけの掃除で済む家。当然置き家具が倒れたりしないので一石二鳥(笑)ようするにモノグサの家ですね。あまり参考にはなりませんでしたね。
2005/12/14
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今回の構造強度の偽装問題は、日本の建設業の重層的な下請け制度といま起きている格差拡大と関連していると思います。話題のホテルコンサルタントが何千万円ものコンサルフィーをとっていたことが報道されていますが、重層的な下請け制度ではどんどん下にいくほど搾り取られて、雀の涙を分け合うような状態になります。建設業が労働集約型の産業で、定住性をもたないプロジェクト型の事業であることが、大きく原因しています。雇用を固定してもたない「請け」の制度です。いま流行りの言葉でいえば、アウトソーシングということですが、これは強者・弱者の格差拡大の施策です。一番下の層は、労働の手配(ピンハネ)屋がアウトソーシング業として活躍します。東京でいえば、山谷や高田の馬場の寄せ場で、「にーちゃん、解体 8000円、8000円、いないかい?あとひとり」というように違法の手配師が、日雇いを集めトラックに乗せて現場に送り込んでいたわけです。ところが日本は不況脱出のために、規制緩和し、この違法だったピンハネ業を事業としてどんどん認めだしたのです。アウトソーシングという先進的な響きのする言葉とともに。ユニオンも組織化されていない環境下で。そうして生まれたのが、人材派遣という巨大なピンハネ業と膨大な不安定雇用です。人材派遣の市場規模が96年時点で7700億円に対し、05年の予想で3兆円に拡大しています。売上以上にに大幅に伸びているのが、派遣で働く人の数です。気がつかなかった人がいるかも知れませんので、もう一度書きます。売上よりはるかに派遣人口が拡大しているのです。00年の市場規模が1兆2800億円で125万人に対し、02年の市場規模は1兆4200億円で213万人です。これが目にみえる格差拡大です。別の言葉でいえば不安定雇用の拡大です。これらの巨額な金の多くは規制緩和前は、直接働く人に払われていたお金です。人材派遣業というなにやら新しげな業界は、実は少し前まで警察の目を気にしながら、高田の馬場の公園で「にーちゃん、解体 8000円、8000円、いないかい?あとひとり」といっていた手配屋のにーちゃんと、全く同じ事業構造なのです。ピンハネのにーちゃんと。不思議な気がしませんか?さらにおかしいのが、「派遣で働くというのが、一種の憧れ」になっているという風潮です。人材関係の日本の巨大企業が、弱者に居心地のいいネーミングをしてファッション化させ、働かない人を増やすのに貢献していますがこれも派遣業界のイメージ戦略に、皆がまんまと乗せられているわけです。少しは気づけよ!どこもカッコよかねーだろ!ビンボーなだけじゃん!とおかあさん、教えてあげてください。不幸に気づかない弱者をつくれるのは強者にとても都合のいいことです。こうした企業に帰属意識のない労働市場の拡大は、個人のモラルの低下と無関係ではなくなります。末端にしわ寄せがいかない、設計士が重層的な下に置かれなければ今回のことは起こっていなかったかとも思うのです。いろいろ意見が聴きたいので、書き込んでくださいね。昨日のことにも。
2005/12/09
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ちょっと時間がなく、さぼります。ひとつだけ全く関係ない情報を。今週の「週間文春」の阿川佐和子の対談記事のゲストが桃井かおりなんですが、とても、とてもいいです。先日の、ブルース・ガットラブさんの日記に通づるものがあります。いままでの対談の中でも出色の面白さ、というか活字がキラキラしてますよ。あした、がんばってみっか、って気になります。いますぐコンビにに行って、読んでみて、意見を聞かせてください、元気のいい、声で(笑)映画もみることにしました。
2005/12/08
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いま建ち上がって見えなくなる部分の構造強度が大問題になっています。が、一方で日本ほど見えなくなる部分の「見映え」を気にする建築工事もありません。特に戸建の建築で、その違いが大きいように思います。北米などでは、構造部分は強度が出ればいいと割り切って見映えのよくない材料もどんどん使いますし、強度を補強しようとする場合には追加で補強の当て板をどんどん打ち増しする、日本人が見たら、「え~こんな汚い構造なの?」とびっくりします。地震の多い西海岸での現場です。私が結構驚いたのは、コンクリートを混ぜるときに下に敷いたコンパネを外壁下地材として、バーンと打ちつけてあったところです。建売りではなく、珍しい注文建築で、しかも億もするような高級住宅です。彼らの考えは、コンクリートが付いている方が燃えにくいし、別に強度が落ちるわけじゃない。それにごみにしないで材料を有効利用したほうが、環境にもいい。一石二鳥だからというよりも、使うのが当然でしょという考え方です。それにしても玄関周りの外壁が貼られ始めた横に、グレーのセメントがベターっとついている板が張られているのをみると、「こんなことを許す施主は日本にはいないだろうな」と確信します。もしここに建築日記を書かれている方たちなら・・・・・・「大問題、発生!!!」「今朝、現場に行ったら外壁の下地材にべったりとセメントが付いているではありませんか!!ガーン!!私がかわいいレースのカーテンを掛けようと思っている出窓の下あたりです。何がなんだか分らないので、棟梁を探して聞きましたすると、なんと『いやーコンクリ混ぜた板だよ。防火性能もいいんじゃないのかと思ってね。どうせ外壁貼っちゃうから隠れちゃうからだいじょうぶだよ』な~んて、しらっとしているんです~!!なんといういいかげんさなんでしょう。早速メーカーの営業さんに連絡を取りました。」それに対する書き込み「ええ~、信じらんな~い!! 気がついてよかったね~」という感じになるのでは、と思うのです、正直なところ。現場がきれいなことは安全の条件だと思うので、日本の方がはるかに進んでいますが、構造の「見映え」については日本人は不必要に気にしすぎると思っています。ゴミを増やさず、資源を大切に使っていくためには、「見た目」ではなく純粋に「強度」で構造を判断するような文化も少し入ってきた方がいいと思います。大事なこととそうでもないことの区別をつけた方がいいと思うことが時々あります。セメントの付いた外壁下地は、みなさん、許せますか?
2005/12/05
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ガルバー♪ ガルバー ♪ガルバー♪が耳について離れない住宅博士です。(分らない方は、お薦めリンクの中の家づくりサイトをあれこれ覗いてみてください)さて、今日は基本に戻って、戦略の話をします。前に元気のいい住宅メーカーは?という話を書いたときに思っていたことですが、ネット時代のブランディングの話です。その日に話題にしたメーカーを検索すると、たくさんのホームページが出てきます。四国、中部、新潟などなど。ディーラーとかFCの建設会社のホームページです。一流ブランド名の「●●ホーム」がたくさん出てきちゃうのです。私はネットがここまで発達して、誰もが情報取得の中心手段に置くようになると、この戦略はかなり不利に作用すると思っています。家具メーカーの話でも書きましたが、データベースは大は小を兼ねる、ということがあります。世界中をシームレスに繋いでいるウェブ上で、エリア毎の地域ディーラーやらFC企業やらの、あまりセンスのよくないホームページが乱立することは、ブランド管理の上でかなりマイナスだと思います。そのブランドを代表する、大きな、素敵なウェブサイトに集約した方が今後の戦い方も正解となるでしょう。前から、住宅は「憧れビジネス」だと、行っていますが、特にその地域に出展していない全国ブランドがモデルハウスをオープンすると、その地域の人は地場のセンスでない、中央のセンスに「憧れて」、「期待して」かなりの賑わいをみせます。ブランドイメージはあくまで高く。営業は親しみやすく。この使い分けをきちんとする必要があります。いくら全国区のブランドでも、「センスのない」「底が見える」地域企業のホームページにアクセスしても、胸がときめきません。お客さまの視線は、寒昴を見上げるように、上向きに保たねばなりません。「あー、いいなぁ。ここで建てたいなぁ」と思い切り憧れ続けてもらわなくてはならないのです。ところが「あぁ、●●ホームのうちの近くだと、ここが来るのか。ちょっとダサくない?このホームページ?ここでセンスのいい設計、できんの?」と思われてもしかたがないホームページが多いのです。海外のファッションブランドは、ブランドこそが価格維持の絶対的な武器、ブランドは「固い約束」ということがよく分っているので、極めて厳しく管理しているのは皆さんの知るとおりです。更にネットでの情報収集は増える中で、歯がゆい戦略を見ているのは、専門家として「う~ん」と感じています。
2005/12/02
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やはりね、という記事が朝日新聞の一面に載りました。以前に姉歯設計の構造計算をチェックし、警告した設計士さんの話です。先日の日記でインテリア トレンド ショーでのトークショーのことを書きましたが、その時建築家の堀池秀人さんがこんなことを言っていたのです。「実はいま起きている構造強度の偽装は、建築の実務に関わるものならひと目見れば分ることなんです。図面も見れて、現場も分る実務者ならひと目で分ります。検査機関には実務者が殆どいないから、パッと分らないんですね。」その話を聞いていましたが、ここには書きませんでした。今日の朝日新聞をみれば、やっぱりと納得いきますね。姉歯設計の梁の断面と正規の計算の梁の断面が比べてありますが、断面サイズも、鉄筋のφも、その数も全く違いますね。ダンプカーと軽自動車を見間違える人がいないくらいの差があります。もうひとつ、やっぱりがありました。週刊文春の記事で、自殺した設計者の話として、姉歯設計はマンション販売業者から紹介されたということをばらしています。この販売会社の社長は、はじめ姉歯設計とは面識もないといいながらその実、イーホームズに圧力をかけた席でも同席していることが分ったり、あまりにもいい加減です。一種の虚言症とでもいうべきでしょうか。それにしても今後は経営体力のないディベロッパーの営業が苦労しそうですね。良心的なところがきちんと評価されなければなりません。やはりブログがその手段のひとつになりそうな気がします。オープンになれば応援する人が必ず現れますからね。みんな激しいけど、温かいから。(笑)
2005/12/01
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