住宅展示場の歩き方

住宅展示場の歩き方

PR

×

Profile

住宅博士

住宅博士

Comments

タウンライフアフィリエイト運営事務局@ タウンライフアフィリエイト運営事務局でございます 平素は大変お世話になっております。 タウ…
住宅博士 @ Re[1]:いま建築家にできること(04/04) けもやさん >復興となると、まだまだ先…
けもや @ Re:いま建築家にできること(04/04) 東日本大震災の発生から3週間が経過し、応…
EyeTeaMer @ Re[2]:いま建築家にできること(04/04) 住宅博士さん、ご快諾ありがとうございま…
住宅博士@ Re[1]:いま建築家にできること(04/04) EyeTeaMerさん >こんばんは、 > >素…
EyeTeaMer @ Re:いま建築家にできること(04/04) こんばんは、 素晴らしいアイディアで…
住宅博士 @ Re[1]:企業のこころざしが大事(12/15) けもやさん >あれっ、プロフィール画像…

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

2010/10/29
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
なんだか森林環境税というようなものを徴収されている自治体が
あるというので、住宅に関連している者として
疑問に思っていることを、いっておこうかな、と。

その税金のことはよくわかりませんので、関係はありません。

最近、環境の活動をしているアーティストや著名人は
森の手入れをすること、特に間伐や下草刈りの重要性の
啓蒙を熱心にしています。

確かに重要なんですが、この「森に手をかけなければダメだ」
というキャンペーンには問題が多い、と思っています。

ここのところ間伐、間伐と騒ぐようになってきたかと
いうと、京都議定書の6%削減の達成がきついので、その内の
3.9%を、森林再生でカウントして貰おうという戦略が
ベースになっています。

日本の林業は、高密度で植林し、縦にひょろひょろと伸ばし、
材に節が出ないように枝うちし、下草刈りをして、一定程度
伸びたところで間伐をして、光がはいるようにして、樹径を
太くするという、めちゃくちゃ手間のかかるサイクルを繰り
返してきました。

人手がなく、この間伐ができないために、森の木の成長が止まり
CO2の吸収量が増えないので、間伐をすすめて森林再生をし
CO2をまた、どんどん吸収するようにするので、それでCO2削減
にカウントしてくれ、という訳です。

それで環境省が、間伐、カンバツとキャンペーンを張ったので
環境活動家っぽい人や、シンパがカンバツ、カンバツと唱え
初めました。

確かに間伐が必要な山が、日本中にた~くさんあるので、それ
自体はそう間違ってはいないのですが、そういう人たちが
本当の問題を把握して、ビジョンをもって動いているかというと
全くそうでないので、かなり危惧しています。

世界中で、林業にこんなに手をかけている国はどこにもありません。
例えば、木材産業が日本の車産業のようなカナダでは、伐採の
後、欲しい樹種(単価の高い樹種)にしたい時には、植林を
しますが、多くはそのままで、自然に木が生えてくるままに
しています。
そうしていても、まず最初に生える樹種が出て、後になって
更に成長する木に樹種が交代するというように、森はできます。
そのために、動植物の世界が壊れないような伐採を研究して
いますが、森自体に手をかけるということは、殆どしません。

それでも、二次林(一度伐採して、次に生えた森)が100年を
越し、二次林からどんどん材が出されています。

また、日本の森は急峻だから木を運び出せないとよくいわれますが
カナダでも全く道のない急峻なところから伐り出していますから
条件的に日本が特殊ではありません。

ドイツの林業も、「ナチュール ゲメス」といって、自然のままに、
というのが、基本です。

まず、木を伐ったら植林をしなければダメなんだ、という常識を
捨てて、ほっといて金をかけなくても、森が育つやり方がある
ということを知る必要があります。(日本のいまの気候では
難しい問題がありますが)

ついでに、外国では伐採した後の森に、割れた木や曲がった木が
雑然とほったらかしになっていて、一見だらしなく、きたなく見え
ますが、これは敢えて商品にならない木を放置して、虫や茸、動物の
棲みかに残しているのです。使えない材まで律儀に出して余計な
手間を掛けている日本の感覚を疑う必要があります。

そう「生えてくる木をただ伐って出す」だけの百年サイクルを
作り直さないと、絶対に外材に勝てず、林業の再生は不可能です。

にも関わらず、いまだに密度の高い、間伐を前提とした植林が行われて
いるという、大きな問題があります。

それは、植林に補助金が出て、補助金は平米当たり何本以上植える
という手抜き防止の基準があり、その補助金がかなり手厚いために
もっと粗い植林をしようという流れにならず、また、畑づくりのよう
な林業が繰り返されるという愚が起こっています。

教授と呼ばれるミュージシャン達に知って欲しいのは、林業の再生は
森に手を入れないで成り立つ仕組みづくりの重要さです。でないと
いびつで過保護の森づくりがずっと残って、みんなが間伐が大事だと
思い続けて、外材に負け続けるという構図から抜けられません。

そのためには、節が無い木が一番という日本人の木材の価値観を
変える必要があります。でないと、枝うちをして、畑のように手を
掛ける林業経営が止まらないのです。

海外では、松の害虫のパインビートルで松が大量に枯れています。
パインビートルにやられると、木に青い染みができます。
普通なら商品にならないところですが、それを「デニムパイン」と
名付けて人気商品にした会社があります。

強度があれば、材の見た目は許容しようじゃないか、という合理性が
あります。日本も和室などを除けば、もう節があってもいいじゃないか
という価値観の転換が必要なのです。

それこそ、人気のあるミュージシャンが節のある木が自然でカッコイイ
という歌をつくって、徐々に価値観を変えていくと、日本の林業の再生も
ほんのりと見えてくるんですがねぇ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010/10/29 10:54:46 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: