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2018.10.25
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カテゴリ: 日常
PARAMSIR
〜信じ続けた士魂の旗を掲げて〜

TEAM NACS
第16回公演


やっと観られました


副題の「士魂」とは
当時実在した戦車第11連隊の別称で
十一を縦書きにすると「士」になる事から
「士魂部隊」と名付けられたとの事


1945年8月15日
日本がポツダム宣言を受諾して
長かった戦争が終わり

絶望する者
家族の元に帰れると喜ぶ者

混乱の中で
もう誰も死ななくていい
戦わなくていいんだと
兵士達は武器を捨てた


その3日後・・・


舞台は千島列島の東
占守島と幌筵島


武装解除した兵士や島民の元に
ソ連軍が攻めてくる


ここを取られたら
北海道、果ては本土もやられる


国を守るために
敗戦後も戦い続けた
兵士がいた


これは実話です


島の読み方も分からない私でしたが
舞台を観れは分かります


戦争は終わったはずなのに
様々な想いや背景を抱えて
未来のために戦ってくれた人々を


私は知りませんでした


決してハッピーエンドじゃない
だけど
灯りを残したエンディングに
涙が止まりませんでした


日本人として
その戦いを知らなかったことを
とても申し訳なく思いました


戦争は美談ではない
それは勝っても負けても
絶対に美しい話ではない


愚かで悲しい
真っ暗なもの


だけど
忘れてはいけない


国のため
今の私たちのために血を流し
肉片となって消えていった沢山の人がいた事


この日常は
愚かで悲しい真っ暗な戦いを


血にまみれ
銃弾の中無念の思いで散っていった
勇ましい戦いの上にあるんだということ


敵も味方も
家族や自国のために
戦わなければならなかった


決して訓練された兵士ではない
それぞれの日常を送っていた
私達と何の変わりもない
そんな人達が


突然武器を持って
殺し合いをしなければいけなかった


理不尽な恐怖と混乱の中
納得もできないまま戦地へ送られ
ただ敵を殺し
日本の未来を守ろうとしてくれた


その人達を忘れてはいけない


舞台を観て敵を憎いと思った
でも
敵国の兵士も私達と同じ


突然武器を持たされた少年兵
敵もまた
自国の未来のために戦わなければいけなかった


戦争は美談ではない


愚かで真っ暗な
でも誰もが忘れてはいけない
確かにあった時間だった



この戦いがあった島には
戦車がまだ残っている


壮絶な戦いを終えたその戦車は
真っ白な小さな花に囲まれて
今も島に残っている


あの白い花が
少しでも
悲しく力強く散っていった人々の
鎮魂になっていますように


日本と敵国の兵士の
真っ赤な真っ黒な無念の血が


あの白い花に包まれて
いつか空にのぼり
家族のもとへ戻れますように







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最終更新日  2018.10.25 09:45:15
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