PR

Favorite Blog

公開映画レビュー​『… New! ITOYAさん

🍑 新作「忘れな草を… New! 神風スズキさん

『ラーゲリより愛を… New! てらまさん

Hyakkimaru's Blog ひゃっき丸さん
★モイラの名画座★ モイラ2007さん
2017.05.03
XML
カテゴリ: 懐かしのコミック



1985年5月24日号から1987年2月13日号まで
週刊漫画ゴラクにて連載された
梶原一騎:引退作として「一騎人生劇場」の副題通り、
主人公に自分自身を据えた本格的自伝漫画が
梶原一騎:原作、原田久仁信;作画による
「男の星座」である。

主人公:梶一太(梶原一騎)は子供の頃から
ケンカっ早くて少年院にも入っていた。

講道館に通う柔道少年だったが、
木村政彦と力道山の試合を観戦に行った際、
リングに上がって力道山にケンカを売った
大山倍達に心を奪われ、以後大山とは不思議な縁を保つ。

少年雑誌の原稿募集に応募し採用、
ペンネームを梶原一騎とし、少年向け小説家として起つ。

男の星座は「四角いジャングル」「空手バカ一代」
「プロレス・スーパースター列伝など、
空手・プロレス界を中心とした実録作品を手がけてきた梶原が、

本作はそれを裏から見てきたフィクサー的存在の、
自分自身の視線で描こうとした集大成的なものになるはずであった。

しかし、物語は「週刊少年マガジン」から
プロレス漫画の原作を依頼される場面で終了している。

大山倍達との関係決裂については
「後に述べることにする」というナレーションがあったものの
そこまで話は展開しなかった為、
梶原と大山の蜜月状態しか描かれていない。

また、ある意味で大山に次いで梶原と縁深い格闘家として
アントニオ猪木がいるが、本作では入門会見のシーンで
ジャイアント馬場と共に1・2ページ登場したにすぎない。

その場に梶原もいて、猪木についての質問を
力道山にぶつけるシーンがあるが
「まさかこの数十年後、愛憎の大ドラマを
繰り広げるとは夢にも思っていなかった」とある。

前半はまさに梶原の生い立ちから家族との関係性、
劇画原作を手がけるに至る経緯など自伝的であったが
後半になると大山道場の話や、力道山、柳川次郎、
ジャニーなど他人のエピソードが増えてきて、
作品の主人公としての一太の影も薄くなってくる。

しかし、梶原の死去により本作は未完で終わっている。

何度か復刻されたが、最初の単行本であるゴラクコミックス版には
最終巻巻末に梶原の実弟である真樹日佐夫原作による
「さらばアニキ」が収録されている。

梶原の葬式を仕切る真樹が、幼少時から、
成長し劇画原作者として成功するまでの
梶原との思い出を振り返る短編である。

あとがきも寄せており、ここで梶原本人や
その周辺を最もよく知る真樹日佐夫に
続編を望む声があったという事実を明かすが、

やはりこれは原作者に失礼との事で固辞している。


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 テレビブログへ にほんブログ村 テレビブログ テレビ番組へ



男の星座8【電子書籍】[ 原田 久仁信 ]





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.05.03 20:00:10
コメント(0) | コメントを書く
[懐かしのコミック] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

Profile

上段タロー

上段タロー

Calendar

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: