琥珀色のPENGUIN

ウイスキー四方山話

■ウイスキー四方山話


◆ウイスキーの語源◆

ショットグラスの琥珀色
  ウイスキーの語源は「Uisge-beatha(ウシュク・ベーハー)」。
  これはゲール語で「生命の水」という意味の言葉です。
  その由来はラテン語での「生命の水」を意味する「Aqua Viate(アクア・ヴィテ)」という言葉をゲール語に直訳したもの。
  そして、この「Uisge-beatha(ウシュク・ベーハー)」が「Usque-baugh(ウスケボー)」→「Usky(ウスキー)」と変化し、現在の「Whisky(ウイスキー・Whiskey)」になったと言われています。


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◆ウイスキーの定義◆

  ウイスキーがウイスキーとなるためには次の3つの条件が必要です。
1. 穀類が原料であること
    ウイスキーの原料になるのは、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀類。 この原料によってもウイスキーは分類されることとなります。

2. 蒸留
    蒸留とは、穀類を糖化・発酵させてできた発酵液から香りの成分やアルコールの高い液体を取り出す工程のこと。スピリッツの条件としても欠かせない工程です。 この蒸留によって、ワインや日本酒にはない深くて力強い味わいがうまれるのです。 蒸留によって生まれた無色透明なお酒は「ニューポット」と呼ばれています。

3. 樽での熟成
    ウイスキーの製造工程で絶対に欠かせないのがこの熟成。樽で寝かせることによって無色透明の「ニューポット」が香り豊かな「琥珀色のウイスキー」へと変化するのです。

この3つの条件を満たした酒がウイスキーです。

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◆スコッチと五大ウイスキー◆

ノスタルジックな樽
五大ウイスキーとは・・・
    ●スコッチ・ウイスキー
    ●アイリッシュ・ウイスキー
    ●バーボン・ウイスキー
    ●カナディアン・ウイスキー
    ●ジャパニーズ・ウイスキー
の5つのウイスキーの事をさします。

 ●スコッチ・ウイスキー
    スコッチウイスキーの製造方法や貯蔵期間、アルコール度数などについては 英国のスコッチ・ウイスキー法により厳格に定義づけられています。
その骨格は、
1.スコットランドにある蒸留所で、水とモルトを原料とし、蒸留所でマッシュにされ、麦芽内生の酵素作用のみにより基質に変えられ、イーストだけが加えられて発酵されること。
2.蒸留液が、使用した原料、製造方法から引き出された芳香と風味を失うことなく、アルコール度94.8%以下で蒸留されること。
3.容量が700リットルを超えないオーク樽に詰められて最低三年間、熟成されること。
4.ボトルに詰める最低アルコール度数は40度であること。
またこのスコッチ・ウイスキー法はスコットランドにおいてのスコッチ・ウイスキー以外の酒の生産も禁止しています。
これらの厳しい規定を満たしながら、各蒸留所独自の伝統の味を守ってきたのがスコッチ・ウイスキーなのです。

 ●アイリッシュ・ウイスキー
    ウイスキーの発祥の地といわれるアイルランド。 そのアイリッシュ・ウイスキーの製法はスコッチやバーボンにも多大な影響を与えています。 アイリシュ・ウイスキーの最大の特徴は大型のポットスチルでの三回蒸留。 そしてスコッチ・ウイスキーとは反対に、ピートを焚きこまないものがほとんどです。 なのでその味わいはまろやかな物が多いです。 しかし近年では二回蒸留・ピート香を持つアイリッシュ・ウイスキーも登場しはじめています。

 ●バーボン・ウイスキー
    バーボンという呼び名はケンタッキー州の群の名前に由来します。 バーボン・ウイスキーの特徴といえばその原料。トウモロコシ51%以上に大麦・ライ麦などを加えて作ります。 またバーボンの熟成には内側を焦がしたホワイトオーク樽が使われ、これがバーボン独特の風味を生み出すのに一役買ってます。 バーボン・ウイスキーの表記は「WHISKEY」というように「WHISKY」の中に「E」が入るものが多く、 これはバーボンの製造にアイルランド人が多く関わっていた現われでもあります。

 ●カナディアン・ウイスキー
    「穀物を原料にイーストで発酵をさせ、カナダで蒸留し、樽で最低三年間貯蔵したもの」と法律で決められているのがカナディアン・ウイスキーです。ライ麦やトウモロコシが主な原料な為に軽い口当たりのウイスキーが多いことも特徴。

 ●ジャパニーズ・ウイスキー
    スコッチ・ウイスキーの製法に近く生産されるジャパニーズ・ウイスキー。日本人にあうようにピート香を抑え目に造ったウイスキーが現在の主流ですが、近年では世界が注目するコンペティションで最高賞の栄冠に輝くなど、日本のウイスキー造りやブレンドの技なども含め、我がジャパニーズ・ウイスキーも世界的に認められてきています。


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