『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

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2012.11.25
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カテゴリ: 歴史の話
大河ドラマ『平清盛』第46回「頼朝挙兵」の感想です。


僕は終盤の平清盛の設定があまり好きではないのですが、


今回は面白かったです!


第1話の母親の死のシーンがここで出てきますか! という感じで、

ちょっと感動しました。


これか当初から予定されていた脚本だとしたら、本当に凄い構成力だと思います。



福原遷都の理由も、主要な2つをさりげなく入れていましたね。

以仁王の乱後の改革を加速するため、高倉系の王朝を世に示すため、と。

このあたりがしっかりしているのは、高橋昌明、本郷和人両先生が

時代考証にいらっしゃる効果だと思います。



ただね、宇治川の戦いと山木兼隆襲撃という2つの戦闘シーンを端折ったのは、

残念ですねー。予算の問題でしょうか?

遷都されて貴族たちが嘆くシーンとかも、会話だけで処理されてしまいましたしね。

前半がゆったりしていたので、ここに来てのスピードアップは勿体ないです。




さて、「清盛の国づくり」ですが、

お前にはわからぬ、誰にもわからぬ、視聴者にもわからぬ(笑)

状態なので、ここが個人的にはあまり納得のいっていないところです。


結局、宋との貿易が「新しい国づくり」だと誤解している人も多いと思うのですが、

宋との貿易だけでは国は豊かになりません。


当時の貿易量では、たがか知れているからです。


宋との貿易や、新港を建設することで、航海術を高めて、

国内の海運力を高める ことが清盛の国づくりだと思うのです。


そして、国内の海運が盛んになれば、 食糧供給の偏在を解消 できます。

つまり、貨幣が国内に普及していれば、不作の時は他の地域から海運で

食料を大量購入することができるのです。


また、米が貨幣代わりだった時代に銅銭を導入することで、

米の貨幣プレミアムが下がり、米価を下げ、米の蓄財を減らす効果があります。


貿易の推進と銅銭の導入で、 誰でも米が食べられる、不作でも米が食べられる国にする、

それが、清盛の目指した「国づくり」だと思うのです。




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『経営者・平清盛の失敗』(詳しくはこちらの本にも書いております。全国的な飢饉で清盛の構想は頓挫するんですけどね)




平清盛視点で、 もう一つの大河ドラマ『平清盛』 、みたいなものを

ラジオドラマでも何でもいいので発表してみたいですねー。




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第46回「頼朝挙兵」あらすじ

 不遇の皇子・以仁王(柿澤勇人)が諸国の源氏に宛てた平家打倒の令旨が、伊豆の源頼朝(岡田将生)にも届いた。

 そのころ清盛(松山ケンイチ)は、福原の新都建設計画に没頭していた。そのかたわらにはいつも、仏御前(木村多江)がいた。それまでちょう愛をうけていた祇王(尾上紫)と祇女(花影アリス)はすっかり取り残されていた。

 露見したことを知った以仁王はすぐさま園城寺に難を避け、頼政もあとを追った。頼政までが以仁王側についたことを知った清盛は激怒する。頼政は宇治川で奮戦するが敗走。やがて頼政は自害、以仁王も討ち死にし、全国に拡大する前に以仁王の乱はあっけなく終わった。

 乱が鎮まった後、清盛は遷都計画をさらに急ぐ。誰もが反対するなか、内裏が出来上がらぬうちに遷都を強行。安徳天皇や高倉上皇(千葉雄大)、徳子(二階堂ふみ)らは福原にうつった。

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次回、第47回「宿命の敗北」。あと4回です!










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最終更新日  2012.11.25 22:58:02
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