『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

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2012.12.23
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カテゴリ: 歴史の話
大河ドラマ『平清盛』最終回「遊びをせんとや生まれけむ」の感想です。


この終わり方は好きです。

まあ、 映画「タイタニック」のパクリ ではありますが (^^;)

でも、大好きです。

「波の下にも都がございます」に掛かっていますし。

遺言シーンで「清盛の船に鱸が飛び込んだ逸話」と「鱸丸」を掛けるなど、

こういった演出は、この大河で神業のように上手かった点ですね。



ただ、従来の大河なら、最終回は15分~30分延長だったりするのですが、

今回はそれが無かったので、駆け足感は否めなかったです。

きっといろんな名シーンをカットしたんでしょうね~。

そのあたりにも諸行無常を感じました。



―――――
最終回「遊びをせんとや生まれけむ」 あらすじ

 1181年1月、清盛(松山ケンイチ)は熱病で死の淵にいた。源氏との決戦に勝利し、頼朝(岡田将生)の首を墓前に供えよと叫び、清盛は世を去る。
 4年後、一門の運命は坂をころがるように変転し、安徳(田中悠太)を抱いた時子(深田恭子)は「海の底にも都はある」と壇ノ浦に入水、盛国(上川隆也)は捕虜となり鎌倉で息絶える。そして頼朝は義経(神木隆之介)を追討し、幕府を開く。
 ある日、頼朝のもとを西行(藤木直人)が訪ねてくる。頼朝は西行を通じ、亡き清盛の霊と対面を果たす。
―――――



『平清盛』の全話レビューもこれが最終回です。

毎回ドラマの感想を書いてきたのは、『マクロスF』以来でした。



これまで大河ドラマは30本ぐらい見てきたと思うのですが、

歴代大河の中でも『平清盛』は 中の上 か、 上の下 ぐらい面白かったです

(褒めているんですよ)。


ただ敗因を挙げると、個人的には


1.主人公が不良で更生していく、というパターンはちょっと古くさいし、最近の大河に合わない。

 (不良を更生させるのが主人公ならOKですが)


2.序盤の「殿上の闇討ち」や「海賊退治」でドラマ性やカタルシスに欠けた。

 (セットは凄かったのですが…)


3.中盤まで丁寧だがテンポが遅い。

 (保元の乱が中盤だとは思いませんでした)


4.終盤、主人公が権力欲に溺れるが、その理由が不明確。

 (主人公でなければ、いくらでも権力欲に溺れていいのですが)


5.為政者となる主人公なのに、「武士の世」という国家ビジョンが不明確。

 (龍馬における船中八策のようなものがあれば。日宋貿易だけでは説得力に欠けます)


といったところです。まあ、いろいろあるとは思うんですけどね。



一方、

和歌や今様も革新的。生霊や幽霊も斬新。


それでいて、従来よりも 史実に忠実

そして、 キャラがみんな濃かった ですね~。


特に、白河法皇や鳥羽法皇、崇徳上皇などの天皇家や、忠実や忠通・頼長の摂関家の

キャラの濃さったるや、これまでの大河の中では1人か2人ぐらいしかいなかった

濃い人物が一堂に集まったような気がします。


そう、 全体としては面白かった のです。



また、機会があれば、大河ドラマ『平清盛』について語りたいですねー。





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『経営者・平清盛の失敗』(この本を出したのももう1年前)






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最終更新日  2012.12.23 20:35:17
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