かい君のよろず日記

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Jan 4, 2012
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毒舌をお許しを・・・。

一日目

 入院する羽目になってしまった。
右足の状態が、悪くなってしまったからである。
 僕の入った部屋は、オープン型の昔ながらの4人部屋の病室である。
 それにつけても、完全なジジイが、僕の他に3名おり、どいつもこいつも、どうしようのないクソジジイばかりだ。
 「看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん。」
 と、永遠に言い続ける。向かいの看護婦さん連呼ジジイ。
 そのしつこさに、思わず、
 「はい。」
 と、返事している無責任な斜め向かいのでかい声のじじい。
 ひたすら「看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん、看護師さん、看護師さん、そこにいるんでしょ!!」
 と、声がだんだんでかくなってきた。すると、僕の隣のじいさんが、
 「ああ、もう、うるさいなぁ。」
 と、言うと、すかさず、看護婦さん連呼ジジイが、
 「俺は、こんな声や・・。」
 と、まあ、これほど程度の低い人たちに僕らのお金が使われていると思うと情けなくなってくる。
 妻が僕の入院のための道具を持って来てくれたときに、看護師さん連呼ジジイの、
 「寒い、カーテン閉めてくれ。」
 という、声が聞こえて来たので、妻が親切に、看護婦さん連呼ジジイのカーテンを閉めてあげようとすると、
 「あんたのとこの窓のカーテンや。」
 と、抜かしよる。
 「ワシは、窓の外の景色見とるんじゃ!糞ジジイ!」
 とも言えず、つまは、こちらのベッドの窓のカーテンを閉めました。年寄りって、何を言ってもいいとでも思っているのでしょうか。情けない・・・。早く退院したい。

二日目

 昨日の夜は、午前2時くらいまで、寝られなかった。向かいの看護婦さん連呼ジジイが、ウルサいのだ。しまいには、
 「殺したろか!」
 とか言い出してウルサいのなんの。。自分で起きあがるのもできないくせに。
 「看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん。」
 から、
 「今何時、今何時、今何時、今何時、今何時、今何時、今何時、今何時、今何時。」
 に、変わって、たまたま看護師さんが、通り、時間を答えると、看護婦さん連呼ジジイは、
 「・・・。」
 と、無言になるのだ。
 「なんでやねん。」
 と、つっこみたくなる。また、連呼ジジイは、
 「ああ、なんかええことないか!」
 と、叫ぶ気持ちは、分からないわけではないが、午前2時に叫ぶのは、やめてほしいものです。

 ああ、やっと朝日が昇って来ました。今日も長い一日になりそうです。

 僕のいる部屋は、南向きの5階で、南側は、大きな窓があります。山科のずーっと南まで見えています。町は動き出しているのが、此処でも分かりますが、病室にいる僕以外の3ジジイは、このまま、人生を無駄にすごして行くと思います。ここは、時間が止まっています。



 ここは、実は、とても静かです。社会に出るまでもなく、一階のロビーに行けばそこは、喧噪の連続です。暖かい太陽の日差しが、僕のベッドいあったています。
 向かいの看護婦さん連発ジジイは、この部屋の他の二人のジジイに比べて具合が悪いようです。看護婦さん連発の看連君は、普通の食事、つまり固形物を自分の口から摂取する事ができないようです。濃いミルクセーキみたいな点滴状になったものを、鼻の穴へ管を入れて取り込んでいます。
 今日のお昼のご飯は、なんと、ビーフシチューでした。僕の隣の突っ込み爺さんも、僕と同じ内容の食事らしく、看護師さんに補助してもらって食べては、
 「おいしい、うん、おいしいわ。」
 と、嬉しそうに食べていました。
 それに比べ看連君は、食事を味わえずに寝返りもせず寝てるだけ・・・。そりゃぁ、
 「なんかええことないか!」
 と、夜中に叫びたくなるでしょう。
 もう、自分で餌を食べられなくなった場合人間でも死んでもらった方がいいのではないでしょうか。せめて、このまま生きるか、死なせてもらうかの選択肢は、必要だと思う。
 その点、隣の突っ込み爺さんは、食事を食べているときにささやかな幸せを感じているし、お見舞いの人も昨日一人来はりましたので、生きている価値は十分にあると思います。

 昼ご飯が終わるとリハビリ&おむつ交換タイムがくる。しかし、看連君のところには、リハビリが来ない。まだ、そんな状態ではないのか、それとも見込みがないのか。どちらかと言えば後者の方だろう。斜め向かいの声のデカいとぼけた爺さんは、自分の言いたいことや、自分がみたことのある女の看護師さんのこととかは、よく覚えていて、特徴のあるトボケた高い声で、ケロケロと話しているが、なぜか、入院する前について、
 「家にいたときは、どうやって外出していたんですか。買い物葉どうしてやっていたんですか?」
 という質問になると、急にトーンが落ちて、
 「うん、うん。」
 と、会話にならない返事をしている。どうしても、どのようにして買い物に行っていたのか言えない事情があるのだろうか。それとも、単に聞こえていないだけであろうか。リハビリ看護師君は、それ以上追求はしなかった。是非究明してほしい事柄である。


 ようやく静かになってきた。現在19時30分。「看護婦さん、看護婦さん、看護婦さん。」のジジイは、ちょっと弱ってきたのか、今までのような、「看護婦さん」連呼ではなく、
 「かんごふさぁぁん。」
 と、最後はフェイドアウトしていく感じにアレンジしてきた。昔の西部劇”シェーン”の最後のシーンみたいに、
 「かんごふさぁぁん・・、カムバーック・・。」
 みたいな、雰囲気になってきた。連呼するのに疲れたのであろう。
 また時々、
 「ご飯まだぁ?看護婦さんラーメン食べたぁぁ?」
 という変形バージョンも突然起こってくる。本人は。おそらく、ただ、ラーメンが食べたいだけなのであろう。
 いずれにしても、彼の状態は、あまり芳しくなく、寝たきりは、言うまでもなく、看護師嬢の表現曰く
 「うわっ、岸尾さん(仮名)のおしっこモロモロやわ。」
 って、映像が見えないだけに想像力が膨れあがって、そうとうヤバそうな感じが、頭の中に入ってくる。普通の健康な人は、モロモロのおしっこが出てたら、むちゃむちゃ体が悪いってことになるから、向かいのジジイは、相当苦しいのだろうな。でも、ウルサい。理性の少ない程度の低いジジイだ。きっと見苦しい死に方をするでしょう。窓の外から妻の運転するミニクーパーの音がしたの間もなくここに来るでしょう。

                 続く





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Last updated  Jan 4, 2012 09:48:57 AM
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