デッサン

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の7824

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sima:@ Re:ヌードデッサン 明日人生初の裸体 デッサンをします いろ…
neomars @ これだったんだぁ 穏やかでゆったりとした時間が過ぎている…
neomars @ そっか・・・ 美大に行っていれば当たり前かもしれない…
としゆき@ うままーーw 寝てるだけで2日で16万GET!!まぢハマり…
neomars @ そんなにすごいんだ。。。 デトックスって、そんなにヴィジュアル的…

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2007.01.31
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カテゴリ: 友人
”赤坂見附でランチでもいかが?ご出発前に”
と突然メールが入ったので、アキバの部屋の
立会い検査前に会う約束をした。

駅をでると、タイミングを見計らったようにまた携帯メール。

”前方ホテル上方をご覧になって”

見上げると、そこにはホテルのテラスで、
春のように柔らかい光の中で大きく手を振っている友人Kさんが
いたずらっ子のように笑っていた。

慌てて彼女のもとへ階段を登り駆け寄ると、
いつものごとく唐突に会話は始まった。
彼女との会話はいつも突然で主語がない。

”アイルランドよね、いっちゃおうかしら”

洋画家で自由な彼女は次に絵を描く国を探している。
パリは3年、ロンドンは2年通ったし、もうパリの色には飽きた。
次はもっと自然色多い町がいいと言う。

Kさん  ”または、モロッコとかね、憧れちゃうわ”
私   ”でもKさん、モロッコはきっと白と青とベージュしか使えないかもね”
Kさん  ”・・ねえ、このブラウスどう思う?この間お安く買ったのよ。”

Kさんと会話をするのはコツが要る。

1. ひとつの話題に固執してはならない。
2. 当然の反応を期待してはならない。
3. ネガティブなことをいわれても素直に凹んではならない。

彼女は56歳。
小さく色白な卵型の顔に真っ黒で大きなつり上がり気味の瞳、
肩までのカールした漆黒の髪。
目は常に感情を映さず落ち着かずに揺れているが、常に笑みだけは
たたえている。

私はつくづく得体の知れない人だと思う。

彼女は最近自分の歩いてきた人生について
少しづつ話してくれるようになった。
ある著名人と結婚したが、身分が違うと
旦那の両親に散々嫌味を言われながらの
結婚であったこと、旦那とはDVがきっかけで
10年前に別れたということ、
娘が二人、一人はNYに住んでいて左の脳みそが
発達しているらしいということ、
自分は末娘と気が合うという話。

ツラツラと強弱の無い話し方、突然変わる話題、止まる会話、
相変わらずだ。

だが、彼女には、強い感性がある。

水溜りを見ても、銀杏の枝を見ても、心から美しいと思い時間を忘れる感性。
そして、何気ない日常に”美”を見出して感動して泣いてしまう感受性がある。

彼女の描く絵、それは街中のワンシーンが多い。

具象とも抽象ともいえる表現を主に色調でする。
私は、彼女を空気を描く画家だと思っている。
ひとつひとつのモチーフは決して形を留めず、消え入りそうにそこに存在している。
だが、100号キャンバスに全ての材料が纏まった瞬間、
それぞれの色が調和し、その街の”雰囲気”を切り取ってしまう。
光、音、ざわめき、温度を。
人の感情、動きを、すっかり切り取って観ている者に伝える。

身体全体をアンテナにして、あらゆる情報を吸収し
自らの内でアレンジして自分の色で表現してしまう。

Kさんはやはり得たいの知れない人。

遠慮の無い評論家であり、休まず常に女性であり、明るい情熱家であり、
そして、私にとって、大切な友人の一人だ。











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Last updated  2007.01.31 16:37:22
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