日々のあぶく?

日々のあぶく?

December 4, 2005
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AT DEAD OF NIGHT
三人目の幽霊など落語を絡めた小説が有名な作者だが今回は…

丑三つ時から夜明けまで・
静岡県警捜査一課に所属する私と米田警部補が担当することになったのは金融会社経営の藤倉富士衛門殺害事件。
しかし、密室殺人と判明したそのときに現場に現れたのは新たに特設された捜査五課。
真っ黒な服に丸いサングラスに身を固めた七種警部補を筆頭に、
白装束の怒木(いするぎ)、袴姿の車(のり)、坊主頭の巨漢・私市(きさいち)、
人形を抱えた少女・入戸野(にっとの)、眼鏡をかけた少年・神服(はっとり)、
二メートル百五キロの巨漢・座主坊という神主や坊主、祈祷師などで構成された一筋縄ではいかないキャラの濃い面々。
生前の能力にもよるが、幽霊の存在が確認され、エネルギーの高い幽霊ならば殺人が可能であることも判明し、
幽霊専門部署として試験的に創設された五課は通常捜査を行なわず、調べるのは死人ばかり。
たぐい稀なる霊感の持ち主だった私は七種に五課へ来ないかと勧誘される。

復讐・
南アルプスの麓にある雪深い場所で起こった事件。
死んだのは悪徳ジャーナリスト、容疑者は宿の主人・立松。
しかし、状況から密室疑惑が起こり、またしても五課と鉢合わせする羽目になった米田警部補と私。

闇夜・
死んだ加藤嘉衛門の親族が次々に事故に逢う事件が発生。
犯人は嘉衛門なのか?
相変わらず米田と七種のそりは合わないまま、間をとりなし事件を解く私。

幻の夏山・
米田が発砲した容疑者が重体に陥り、もしも死亡すれば容疑者の幽霊によって彼が狙われるのが明白。
そんな状況下にもかかわらず休暇を取った米田のガードとして同行する羽目になった私。
嵐の山小屋に伝わったのは容疑者死亡の報。
山小屋の中にいる誰かが憑依される可能性もあると七種に知らされ―

最後の事件・
悪徳催眠商法を行なっていた栗端が密室内で死亡。
いつものように角を突き合わせる米田と七種。
犯人(幽霊)を追い詰めたと思ったその先にある真相に気付いた私は…

幽霊の存在を認め、世の中の密室、不可能事件のほとんどは幽霊によるもの(自分を殺した犯人に対する復讐)という設定が面白い。
ただ、幽霊は目的を達成すれば成仏したり、大体の存在期限が一年と逃げやすくもある存在である。
場合によっては地縛霊となったり、死因と持つ能力に関係があったり(火災で死んだら火が扱えるなど)、素質がなくて幽霊にならないものもいたりと細かい設定も興味深い。
反目しあう上司・米田と七種がいつも見当違いの捜査を打ち出し、私や怒木は苦労しっぱなし。
結局、幽霊の存在も認識でき、一家の捜査にも関わる私が一番真相に近づきやすいのは明らかなことかもしれない。
一風変わった犯罪記録(ミステリ)である。





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Last updated  December 4, 2005 04:04:11 PM


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