日々のあぶく?

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November 30, 2007
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刀語  第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話

今回の蒐集対象である誠刀「銓」は陸奥の百刑場にあるという。
そこは、先の大乱を導いた奥州の顔役で、とがめの父・飛彈鷹比等が、七花の父・鑢六枝に惨殺された地。
今は何もない原っぱ"百刑場"に突如出現したのは"仙人"と名乗る変幻自在の・彼我木輪廻。
彼女(?)は観る者の苦手なものに姿形を変えると言う。
七花ととがめはそれぞれの苦手意識を乗り越え、刀を手にすることが出来るのか―

錆白兵が言った「記紀の血統である虚刀流は束縛されている」「虚刀流は四季崎記紀の"遺品"」
”一芸に秀でる者は万芸に秀でる"はずなのに、刀をもつと弱体化する七花(虚刀流)は、
汽口の言うように「呪われ」ているのか?

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否定姫は四季崎記紀の末裔らしいことが判明。
彼女は右衛門左衛門に真庭忍軍の追跡(鳳凰暗殺)と、とがめ又は七花と百刑場の関りを調べるよう命ずる。
彼我木によると記紀も「否定的」な人間だったらしい。

彼我木の姿は凍空こなゆき・鑢七実・汽口慚愧の姿をかたどったもの=七花を敗北させた者
+彼に苦い思いを抱かせた敦賀迷彩。
性格はとがめの父がもとらしい。
相手の苦手意識を具現化する彼我木は350歳。記記本人から誠刀「銓」を受け取った。
が、自分が持っていても邪魔なだけと、この地に埋めてしまっていた。
=埋まっていたため、この地が刀の毒に侵されてしまった。
そのことに気付いたとがめの父は多くの犠牲を払い、歴史の歪みを正そうとした。

とがめらが刀を受け取る条件は”とがめのみで埋まっている刀を探し出すこと”。
誠刀「銓」=天秤はこの世で最も誠実な刀。
人を、己自身を測る(斬る、試す、知る)”柄と鍔のみの刃なき刀”。
彼我木の具現する苦手意識もまた、己と向き合う一環。
戦国時代には彼我木も「銓」を持って戦いを抑圧していた(らしいが、もらった直後に埋めたとも言っている)。
彼我木から七花は「戦いなど虚しい」「勝ち負けに意味はない」ことを教えられる。
とがめは「目的のために目的も捨てねばならない」と諭されるが、受け入れられず。
だが、奇策の幅は広がったと嘯く。

四季崎記紀の完成形変刀体十二本は習作で、完了形変刀体は”虚刀「鑢」”であることが判明。
だからこその変刀体への共感覚。
虚刀流と言うのは血刀。記紀と虚刀流開祖の鑢一根は同世代。
誠刀「銓」と共に無刀の”刀”。

いよいよ残す所2本。なぜ変刀体は出来たのか、否定姫の狙いは?
ラストには「鳳凰を助けて」と人鳥が七花らの前に現れる。





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Last updated  November 30, 2007 03:53:46 PM


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