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2023.03.29
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テーマ: 自殺(52)
カテゴリ: こころ


もう16年前になる。
4月の初め、幼馴染であり親友が亡くなった。
すごく独特の美意識があり、美人でスタイルが良くて、辛辣なジョークをいい、でも素直で可愛くて、すぐ怒り、すぐ泣き、そしてよく笑う、複雑な個性を持つ魅力的な女性でした。
負けず嫌いで、頑張り屋で、運動は大の苦手なのに、10年付き合った彼氏に負けまいと空手を習い、帯も貰ったほどでした。
自殺でした。
1ヶ月も前からずっと苦しんでいて、ある日連絡が取れず、彼女のお母さんに独り暮らしの部屋に行ってもらったら、もう亡くなっていました。

12年前、2月の私の誕生日の夜、入院中仲良くなって、退院後もとても親しくて、大好きだった女性が自殺しました。
すごく楽しく明るく、男女問わず好かれる、世話好きな、元気な女性でした。
私を親友と言ってくれて、お互いなんでも相談できる、安心できる友達でした。
退院してからも毎日会って、話したり買い物に行ったり、ご飯食べに行ったり、その時わたしが一緒に住んでいた、のちに夫となった彼氏の家にも毎日来ていました。
3人で遊びに行ったり、蛍を見に行ったり、カラオケに行ったりもしました。彼女の彼氏の話もよくしました。お互いの恋愛相談したりして。
でも、積み重なった苦労が彼女に死を決意させ、1人で死ぬのは淋しいから、とバイト先の、同じく死にたがっていた男友達と計画を立てていました。変な言い方だけど、すごく前向きに死に向かい合っていました。
きっちり遺書を書いていました。
親御さんに、これをこうして、例えばこれは誰々に、車の処分はどう、連絡してほしいひとはこのひとで連絡先はここ、ということを全て書いていました。
その時辛かった私も誘われました。私はでもどうしても決意がつかず、誕生日まで待って、とお願いしました。
誕生日の夜、私に、生きて幸せになるように、とメッセージをくれて、男友達と2人で亡くなりました。
後から親御さんが見つけたメモ、「私の大事な人たち」の1番はじめに私の名前があったことを、彼女の実家で知りました

10年前、3月中頃。
入院中一緒で、とても私を慕ってくれて、私も妹みたいに思ってて退院後もしょっちゅう会っていた女の子が二十歳で亡くなりました。摂食障害からくる心臓発作でした。多臓器不全、でした。
繊細で、可愛いものが大好きな、すらりと背が高い可愛いお洒落な女の子でした。
のんびりした話し方や、見かけに似合わないガハハって感じの笑い方、大好きでした。
とても純粋で素直な、綺麗な瞳の女の子でした。
わたしもその時摂食障害だったので、共感を持ってくれて、相談に乗ったりもしました。
ファッションの話もよくしました。
好きな男の子の話をしたりしました。
彼女が退院して、家に戻って、でももう身体がもたなかった、ある朝おかあさんが朝、起きて来ない彼女を心配して部屋に入ったら、彼女はもう目を覚ましませんでした。

入院中、親しかった女の子が自殺しました。
普段はとても明るくて、サバサバした美人でした。
婚約者がいて、とてもとても彼女に献身的で、毎日お見舞いに来て、彼女もとても嬉しそうで、みんなにも自慢していました。ほんとに羨ましい2人でした。
入院のきっかけとなった性暴力。
私も性暴力を受けたので、2人でよく話をしました。
彼女のお正月明けのその悪夢の日が近づくとともに、彼女はとても不安定になって、「ここリスカしちゃった」と、涙ぐんだり、怯えたり、ただひたすらその日を恐れていました。
ある朝、起きて来ず、担当看護師さんが病室で亡くなっている彼女を見つけました。

あるSNSで知り合った男性。
文学、好きな小説の話を通して親しくなり、よくメッセージをやりとりしていました。
その方は年上で、奥さまと、娘さん、重度知的障害を持つ息子さん4人家族でした。
ご本人は教師で、学校の話もしてくれました。
私はお会いしたことがなく、ただただしょっちゅうのメッセージで、音楽、文学、映画の話などをしていました。
その男性がとても私を好きになって下さり、お互い悩んでいることや考えていること、感じていることなどを話ししました。
どうしても1度会いたい、とのことでしたが、お互い遠く離れたところに住んだいたので、なかなか折り合いがつかず、何度か機会があったのですが、わたしがちょっと会うことに怯んでしまい、会うことは叶いませんでした。
その方はある日娘さんを亡くしました。あることがきっかけで娘さんが自ら命を経ってしまいました。
とてもとても娘さんを可愛がっていた彼は、そのあと、家族を残して死ねないという気持ちと、自分ももう娘のもとへ行きたいという気持ちとで、何ヶ月も苦しんでいました。
何十回もメッセージをいただき、送り、最後にメッセージをくださって、自ら亡くなりました。

あるSNSで知り合った女性。
夫からのDVと、本人の精神的な病気ですごく苦しんでいました。
なぜかわたしととても親しくなって下さって、メッセージでたくさんお話ししました。
わたしはその時たまたま留守にしていたのですが、当時わたしが住んでいた場所まで連絡なしに訪ねてきてくれて、街に流れる川沿いでのんびりしたよ、気持ちよかった、と後からメッセージをくれました。
そのあと、彼女からのメッセージが途絶え、暫くして彼女の親友の方が、彼女は亡くなった、と教えて下さいました。川に身を投げての死でした。

2年前。
わたしが(人生の)師匠と慕ってた、大好きな大好きな年上男性が亡くなりました。
ほんとにユーモアがあって、インテリジェンスに満ち、すごく幅広くたくさんのことを知っている方でした。
ハイカラ、というかお洒落で、安物も誂えものも素敵に着こなしてしまえる方でした。
料理は玄人並みで、裁縫、DIY、できないことはないんじゃないか?というくらい、なんでもできる、しかもプロ並みにできる方でした。
重職についている方なのに、普段はそんな職なの?!っていうくらい弾けた生活を送っている方でした。
交友関係もすごく幅広くて、お偉いお偉い方々や、雲の上の方々から、飲み屋のおじさんたちともすぐ仲良くなるし、安いバーやスナックにもよく行かれてそこの女性と仲良くなるし、たくさんのひとたちに優しく、わたしにもとても親切に優しくして下さいました。
よく美味しいものを送っていただきました。林檎や天然舞茸や、特別なヨーグルト、師匠特製のラーメンのタレ、大きな蕗のとう、まだまだたくさん。どれもこれもすごく美味しかった。
少々の悪いこともなさっていて、たまに警察に程々に、と注意を受けたり、始末書(!)を欠かされたりしていました。
表の生活では、東京にあるある重要な建物の設計をしたり、首相に意見をしたり、雲の上のお方の主催なさる会にも毎回出席なさってたり。
多才な方でした。
多くの、とても多くの人たちに慕われる方でした。
数ヶ月前から仕事上のこと、その他のことでこの世に見切りをつけていたようです。
ある日、亡くなりました。
ほんとに突然で、わたしたちは呆然と・・
まさか、という気持ちとなんで!死んじゃうなんてひどい!という気持ちと。
その時の師匠の気持ちを思うと、ただひたすら悲しい。

ほんとに大事な、だいすきなひとたちが亡くなったのが、1月、2月、3月、4月、5月と続く。

春はとても辛い。悲しい。

みんな、大事な大切なひとでした。
かけがえのないひとでした。
なのに、なのに亡くなってしまいました。

読んでくださってるあなたが、もし辛かったら、すぐに、遠慮さずに、迷惑かけてもいいから、誰でもいいから助けを求めて下さい。

率直に辛い、と言ってもいい。
〜するのが負担だから手伝ってもらえる?でもいい。
しんどくてできない、と断るのも立派です。しんどくて、と言いにくかったら、適当な理由で断ってください。
とにかくできないことはしない。
迷惑なんかかけてもいい。元気になったらいつでも返せる。

誰でもいい、話ができるひとを見つけて下さい。
精神科、クリニック、どこでもいい、気軽に訪れてください。医師はちゃんと話を聞いてくれます。
通院するそのことで誰に何を言われても、あなたが生きていることの方がずっとずっと大事です。
行きにくい気持ちはわかります、でも、熱が出たら内科に行くのと同じ、と思ってちょっとだけ、勇気を出して訪れてください。

逃げましょう。
嫌なことからはすぐ距離を置いて逃げましょう。
逃げる場がなかったら、市役所、区役所、どこでも相談できる課があります。
相談員はきちんと話を聞いてくれます。

いのちの電話に電話してください。
かからなくても諦めないで。
必ず親身に話を聞いてくれます。絶対あなたを責めません。
わたしは、わたしも、あるとても辛い夜、電話をかけて、2時間近く話して、泣きながら話して、受話器の向こうの女性も涙で聞いて下さった。
そして、会えないし、2度と話せないかもしれないけど、あなたのことは忘れない、と仰って下さった。
わたしが友だちだと思っていい?と聞いたら、もちろん、私たち友だちだよ、ずっとね、忘れないでね、と言ってくれた。
あの瞬間を、あの時間を、何年経っても大事にしてる。彼女が忘れていても、わたしにとって、今でも勇気が出る、すごく大事な時間だった。
心の隅にいつもあの時間がある。

死なないでください。

取り残されるひとたちにざまあみろ、というために、死にたいひともきっといると思うけど、そんなひとたちはそのうち過去になる。過去にしましょう。
あなたを大事にしてくれるひとが、絶対今どこかに生きています。

辛い思いから逃げたい、そんな時は死んだほうがまし、と思うのもほんとよくわかります。
そんな時はその状況から逃げましょう。
どうか精神科で「死にたいんです」と打ち明けてください。
先生はプロです、必ず考えて相談に乗ってくれます。

わたしも死にたい死にたいって思ってた。
何度も自殺未遂しました。救急車で運ばれた回数はもう数えられない。
あの時わたしはクリニックからの縁で精神科に入院した。
主治医や看護師さんたち、カウンセリングや入院仲間に助けられました。
性暴力を受けた嫌悪感に苦しみ、生きることに嫌気がさして食べたくなくなり、摂食障害で点滴をしながら、日々を過ごし、院内で死のうとして2週間拘束もされました。
それでも少しづつよくなり、5年の入院生活を経て退院しました。
今でも無数の自傷の跡を見ると苦しんで、そして今も苦しいながら生きていることを想う。

生きるのは苦しいことが多い。
今日生き延びることだけを、今を乗り越えることだけをどうか。
それ以外考えないでください。

わたしが助けられたいのちの電話の代表リンクを貼っておきます。

いのちの電話

都道府県別のいのちの電話のリンクです。

いのちの電話都道府県別

厚生労働省にもホットラインのリンクがあります。

厚生労働省ホットラインリンク


生きてください。





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最終更新日  2023.03.29 06:05:24
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