【開催見解】第15回高知競馬（1/26･27･2/2・3）

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2013年01月25日

　高知競馬は第15回開催がスタートする。今開催は26〔土〕、27〔日〕、2〔土〕、3〔日〕の4日間開催。3〔日〕には第10回黒潮スプリンターズカップが行われる。3月19日に行われる第15回黒船賞の選考競走のひとつであり、見逃せない一戦だ。

　昨年は快速ニシノコンサフォスを中心に、東海地区から5頭の遠征があり盛り上げてくれたが、今年は現段階で岩手、笠松、兵庫所属馬8頭がエントリーしている。他場でのレースに選出されている馬もおり、最終的に出走馬は大きく変わりそうだが、かつて高知に在籍していたマーベラスブレイド、イーグルビスティーの名前があるのは実に興味深い。特にイーグルビスティーは、第2回福永洋一記念の勝ち馬。川崎競馬場から短期免許で高知で騎乗していた郷馬勇太騎手の初重賞制覇をプレゼントした馬として、記憶に残っているファンも多いことだろう。

　その他では全国区の知名度を誇る笠松のトウホクビジン、昨年の黒船賞にも出走した園田のエーシンエフダンズあたりの名前も。出走の運びとなれば、なかなか手強そうな面々である。

　対する地元勢はコスモワッチミー、ブレーヴキャンター、リワードレブロン、アドマイヤインディの4頭がエントリー。ただリワードレブロンは2月11日の佐賀記念に選ばれており〔グランシュヴァリエも〕、アドマイヤインディは先日のTCK女王盃〔4着〕を走ったばかりということでおそらく回避が濃厚と思われる。一応、補欠馬を多く準備しているが、遠征予定馬も含めて出走馬の確定にはもう少し時間が必要だろう。

　地元出走馬に関しては、コスモワッチミーとブレーヴキャンターの対決が実に見物だ。高知、福山で重賞を3勝し、兵庫ゴールドトロフィーでも4着したコスモワッチミーと、先日の久松賞を驚愕の内容で制したブレーヴキャンター。この2頭がいるだけでも見る価値は十分にあるだろう。

　何はともあれ、この黒潮スプリンターズカップを皮切りにトライアル的なレースが始まる高知競馬。タンゴノセック、グランシュヴァリエもどこかで出走権を目指し、出走してくることだろう。高知競馬が最もアツくなる季節はもう目前だ！

　それでは今回のレース展望に移りたい。今回は26〔土〕第10レースに組まれている「大豊町の福寿草特別」〔サラ系C1-1選抜　1600メートル〕を展望したい。C1級ながら、なかなかの実力者揃いである。

　ナムラハンター…重賞で3着の実績があり、本来なら黒潮スプリンターズカップを走ってもいい実力の持ち主だが、番組賞金の関係上、現在はこのC1級に在籍している。当然、このあたりでは能力の違いが明らかであり、この選抜を含む7連勝中。唯一の懸念がマイルの距離だが〔前走はヒヤッとさせる場面あり〕、まだまだ連勝街道をバク進したいところだろう。

　トーアシングン…こちらは現在3連勝中。負かした相手はいずれも豪華であり、名前の通り「進軍」中である。鞍上は、新人山中悠希騎手。軽斤量も味方しているのは確かだが、冷静な判断で勝利を積み重ねている。高知のリーディングジョッキーが跨がるナムラハンターをも止めるのか…。楽しみである。

　3着争いは実に混戦。長く脚を使えるアサクサミツボシ、絶好調エンジェルブレスに、昨年の2歳チャンピオンであるマインダンサーもいる。2頭を苦しめることができるか、注目したい。

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