全772件 (772件中 1-50件目)
そもそも本格的にBob Dylanに興味を持つようになったのは2014年の来日前後だと思うが、拍車がかかったのはご多分に漏れずノーベル賞受賞の2016年だ。FacebookとInstagramを振り返ると、2015年に萩原健太の「ボブ・ディランは何を歌ってきたか」とCrossbeatの同年来日記念ムック「ボブ・ディラン」を、2016年にGreil Marcusの”Like a Rolling Stone"、湯浅学の”ボブディラン”、菅野ヘッケル翻訳の”100 Songs, Pictures & Comments"(邦題「弾いて歌って、ボブディラン」)、同じく菅野ヘッケル編の”ボブ・ディラン読本”、Barry Feinsteinの”Real Moments"を、2019年には”Dylan on Dylan"を読んだ、とある。1962年生まれの私にとっては、新譜で同時代的だったのはせいぜい76年の「欲望」で、ライブ盤の「激しい雨」や来日と「武道館」が盛り上がった記憶はあるが、その後新譜は79年の「スロー・トレイン・カミング」がビルボードで3位になったっきり。93年の30周年トリビュートライブや95年のMTV Unpluggedを除いて、97年の「タイムアウトオブマインド」までは新譜は大きな評判にならなかった印象がある(もちろんファンの方にとっては別でしょうけど)。一方91年からはブートレッグシリーズがCDで発表され始め、05年には”No Direction Home"が映画化されたし、97年以降はクリスマスアルバム以外はどの作品もビルボードランキングが高い。デビュー以降どの10年間でも全米アルバム・チャートで40位以内に入った唯一のアーティストというのは流石に凄い。今回またマイブームになったのは新型コロナによる外出自粛が始まる頃、近所の図書館が閉鎖となる前に駆け込んで借りてきた10冊の本の中にRobert Sheltonの”No Direction Home"があったことだった。この本は本編が839ページに及ぶ大作で、近所の本屋で見かけた時は立派な白いボックスに装丁されていた(ちなみにまだ売れずに残っている)。外出自粛でも無ければ腰を据えて読んでみようという気持ちにはなかなかならない圧倒的な情報量である。日本での翻訳書の発行は2018年の6月だが、原書のオリジナル版は1986年で、翻訳書はSheltonが1961年にThe New York Timesに記した歴史的なレビューから50年を記念して86年版では削除された部分を加えて編集された2011年版をベースとしている。それまでにも彼のバイオは色々な本で読んでいたので、「裏切り者」と言われたコンサートやバイク事故といった有名なターニングポイントは理解していたが、本作を書くまで長年Bobを追っていたRobertの解説を読むにつけ、それぞれの背景や心境がより深く理解できた気がする。バイク事故前後でBobの人が変わったようなところがあったようで、それまで敵対的だったインタビューの態度も随分変わったらしい。ジョーンバエズとの関係は微妙で彼を育てる立場だと思っていたジョーンが気がつくと彼から必要とされなくなっていったのはジョーンにとって相当悲しい現実だったことだろう。論議を生んだエレクトリック化についてはニューポートでの二部構成の順番(一部エレクトリック、二部アクースティック)は確信犯的だし、ボブ自体は元々その垣根を全く意識していなかったのにも関わらず、伝統主義のフォーク界が純粋主義に陥って認めたがらなかったという構図も面白い。その結果、変化に抗ったフォークミュージックがほとんど商業的には死に絶えてはいる現在、ボブがスタンダード曲など古い音楽にも脚光を浴びせ、ある種縦横無尽に飛び回っているのが興味深い。昨今Chris ThileがLive From Hereでジャンルの垣根が無いゲストを迎え、また毎週お誕生日祝いでファンクからオルタナのアーティストまで演奏してみせるのは、こういう歴史を踏まえているのかもしれない。14年の来日公演はZepp Diversity Tokyoの座席がある二階席で見ることができた。少し前の席に数年後に亡くなったかまやつひろしさんが来ていた。かまやつさんは同自体的にBob Dylanを見ていたので私などよりも楽しめた部分が断然多かったのだろうが、今回この本でBobの考え方を掘り下げていけばいくほどBobの考え方や音楽性について日本人として理解するのが難しい部分が多くあるように思えた。そうは言っても達人級の菅野ヘッケルや萩原健太のレベルまでは無理として、まだまだ研究したい対象であるのは間違い無い。
Jun 24, 2020
コメント(0)
今日は昨日に比べると随分目覚めが良い。少し早く床に就いたからだろう。大体毎朝6時前後には目覚めるようになったのだが、主原因は年齢と共に身体が固くなったからだと思っている。同時に、睡眠も朝方は薄いような気がする。レム・ノンレム睡眠状態を把握して、ベストタイミングで起こしてくれるようなアプリもあるらしいので、試してみようかな。寝起きが良くなるだけで少しは朝の機嫌がよくなるかも。本題の音楽ネタ。まずは昨日iOSをアップグレードしたが、インターフェイスの変更以外にはまだ目新しいものは感じないが、英語版ではインターネットラジオが使えるようになった(日本語版では未提供)。しかしながら、インターネットラジオは昔からPCのiTuneでは提供されていたし、最近はAccuradioなど同種のサービスがあるので、斬新な印象がない。余程特別なサービス、例えば人気アーティストピックアップのような選曲提供等が無いと人気は出ないのではないか。もう少し様子を見てみたい。先週水曜にはビルボード東京での高田蓮のフォーカデリックを観にいった。事前に最新作「アンサンブル」を勉強しておいたのは正解で、ほぼそのアルバムからの選曲だったのでCDとライブでの演奏の違いを楽しめた。やっぱり鈴木茂のゲストも欲しかったな。FBでも触れたが、ゲストの細野晴臣との二曲の内、一曲はトラフィックのファーストアルバムの一曲目、Heaven Is In your mind。「難しいんだよな」と言いながら皆演奏を楽しんでいた。いい曲です。やっぱり、トラフィックは玄人好みで良いなあ。全アルバム持ってるはずなんで、Playlist作ろっと。ライブに同行した姉からもらったDVDディスクには、山本精一や泉谷しげるなどの日本勢が半分、後はEric Dolphyなどのジャズ曲が収録されていた。秋の夜長には夏とは違った音楽が合うので楽しみだ。レココレ別冊の日本のロック・ポップも出たことだし、今月から日本勢の学習も再開しよう。
Sep 29, 2013
コメント(0)
映画化され封切り間近の「テルマエ・ロマエ」を最近近所に出来たTsutayaのコミックレンタル(昔は貸し本漫画屋と言ったもんだけど)で借りて読んで見るとその異文化論的考察が面白い。ローマ時代のローマ人に一点「風呂」の観点に集中して"Discover Japan"させるという手法は、日本人の文化への誇りをくすぐりながらも、自嘲させるところがある。風呂は、アニメが日本人として嬉し恥ずかしい文化であるにも関わらず一部の外国人に受け入れられている点で、よく似ている(註:決してすべての外国人ではない)。一昔前は「日本のサラリーマンは電車でコミックを読んでいる」と笑われていたけど、そう言った浅い批判の多くはアメリカのコミックと日本の漫画やアニメを同一視していたもので、今や多くの翻訳版や吹き替えアニメで育った外国人が多くなって来たのだろう、そういう話は聞かなくなった。それでも今のテレビドラマや映画の多くの原作が漫画だというのは流石に日本独特な現象。一方、異文化を受け入れる外国人側も、このローマ人のように、本当に日本の文化や歴史を理解した上で受け入れているわけでは無く、勘違いが多いのも事実。それを昔の外国人に語らせることで読者の納得性を高めている。「平たい顔族がヘラヘラしながら話している」という表現は明治時代初期に日本を訪れた外国人の率直な感想なんだろうな。フルーツ入り牛乳やら、ニホンザルの入浴やら、日本の文化のユニークさは実は外国人が奇妙に思うようなところにあるので、受け入れる人と受け入れない人が紙一重なんだと言うことも、改めて認識できる。異文化感のズレ、勘違いは結局当事者同志の経験と擦り合わせを経ずして近づいていかない、いくら本や講義を受けたって解決しない、という作者の現場感覚がある。以前異文化コンサルタントのロシェルのLinkedInで、日本通外国人の間で日本のお土産は何が良いかという話で盛り上がっていたが、入浴剤がベスト10に入っていたな、そう言えば。元ポルトガル在住、現シカゴ在住の作者の視点は、私のメンターが言う、「幽体離脱」状態、すなわち日本からもローマからも離れた客観視。日本の独特の文化を直接的な批判で無く、日本人が好む屈折した礼賛にして見せたところが巧み。多くの外国に住む日本人が次第に持つ客観的な感覚を「ローマ人と風呂」の切り口で捉えた作者の次回作が待ち遠しい。次のサイトで第一話が読める。 テルマエ・ロマエ
Apr 8, 2012
コメント(0)
"Mid Life Crisis"と言うと、赤いコンバーチブルを買ったりするのが、よく映画に出てくるが、12月から毎月コンサートに出かけている自分も、幾分そのようなものか。12月のSteve WinwoodとEric Claptonは、「このBlind Faithな組み合わせは二度とないかな」と思ったのが半分、Steveを見たかったのが半分。1月のDaniel Lanoisは、「へえ、ソロでも日本に来日するほど人気があるんだ」と言う驚きから。2月のDerek Trucks Bandは、やはり今一番脂が乗っているお買い得感から、行くことにした。そして先週のMy Morninng Jacket。ライブに定評があり、新譜も良かったし、ケンタッキー州出身だし....でも、チケット購入したところ、先に二階シート席から埋まっていて、オールスタンディング。厳しい環境だが、Walk on the wild sideだ、と自らを奮い立たせた(大袈裟だな)。会場はShibuya Axで、中にはいると音楽好きな現役客が集まっている。デレクトラックスが渋谷公会堂で、初老男性比率9割だったのとは大違い。米国人が結構目に付くのは、やはり米国内の方が人気があるからか。最初の"Victory Dance"から、音の洪水。アルバム録音とは異なり、ドラムの音がデカい。また、ジャムバンド的で、リフレインが多く、一曲が長い。Derek Trucksもジャム的で一曲が長かったけど、あちらはシート席だったので疲れ方が全然違う。正直一時間過ぎた頃からキツくなって来た。そうは言っても、流石ライブ慣れしたバンドで、威風堂々のステージ。アンコールを三曲用意するサービス満点のライブで、満足感が高かった。会場を出た後、初老の二人は耳がガンガンで、「たまにはこういうのも良いな~」と呟きながら、何度となく車に惹かれそうになったのが、物寂しい...
Mar 31, 2012
コメント(0)
すっかりFacebookの手軽さにかまけて、Blogの更新をしなくなってしまった。これまでの蓄積からこれを止めるのは惜しい気もするので、たまにはじっくりと更新するようにしたい。さて、先週からまた世界一周のチケットでヘルシンキーワルシャワーロンドンーアルゼンチンまでたどり着いた。日本の残暑で苦しんでいる方々には申し訳ないが、ポーランドは相当すごしやすかったし、アルゼンチンはまだ暦の上では冬である。嫌味に聞こえるかもしれないが、すっかりこう言う天候に慣れた後、日本に帰るのが少々怖い気がする。最初のワルシャワはわずか1時間ぐらい中心部を見学したに過ぎないが、美しい街並みで観光するのにちょうど良さそう。その後サンドミッシュという小さな町へ移動。こちらも非常に感じが良い。敬虔なクリスチャンが多いところで、古い建物も多く残っている。最後の晩餐は本当のお城を改造してコンベンションセンターにした場所で、少々不気味。食べ物もキジやイノシシなど田舎料理っぽいのが珍しくて良い。ブエノスアイレスは2005年に一度来ているが、立派な墓地があったのとステーキとワインが美味しかったことしかすぐには想い出さなかった。昨日観光ツアーに参加して色々回ると、想い出し始める。教会、ルボッカの派手な建物群、日本庭園。。。全部前回も行ったのに写真を撮っていないとすぐに忘れるものだ。アルゼンチンはここ数年は経済が良かったようで、高級コンドミニアムが立ち並ぶ。しかしその一方、せっかくの歴史的建造物に選挙ポスターや落書きなどが目立ち、ホームレスや物乞いも目にする。貧富の差を解消するには、まだまだ経済的な基盤と社会的な変化が無いと難しそうだ。昨晩はタンゴショーに行ったが、前回のレストランの方がこじんまりとして迫力があった。アルゼンチン人によると若い人は全くタンゴには興味が無いらしい。最近若い日本人が伝統芸能にリスペクトするのも社会的な余裕があってのことなのかもしれない。
Sep 18, 2011
コメント(0)
先週の6日から休みに入り、豊田経由で京都へ寄り神戸へ7日に移動。実家のブラウン管テレビ(!)がついに画像がスイッチオン後15分ほど映らないというので電器屋さんへ。しかしネット価格にはほど遠く、結局昔から出入りする元電器屋さんに頼んで注文。購入機種はレグZ2という人気機種。LEDで倍速でも綺麗な画像処理機能と新型パネル、ダブルチューナー録画、USB HDD対応。追加でバファローの1TBのHDDと無線子機を購入。これで実家のマルチメディアレベルは格段に進歩した。後はしっかりマニュアルを読んで使いこなせるかどうか。
Aug 13, 2011
コメント(0)
ここ数週間は、すっかりIPadを操作するのに躍起になっていて、メインのデズクトップを触る時間がめっきり減ってしまった。なんと言ってもIPadは立ち上げる時間を待つ必要が無い上に、熱くない。音も静か。印刷したり、複雑なオフィス処理をしない限りはデスクトップは使う必要がない。音楽も直接アクティブスピーカーにつなげれば聴くことができる。これであれば次はラップトップにした方が良いかもしれない。さてIPadではアダプターを付ければギターもつなげられるというのですっかりアダプターを買う気になっていたのだが、ふとUSBギターが直接つながるのでは無いかと思いネットで検索したところ、いました、ちゃんと成功した人が。要はUSB変換アダプターさえあれば良いらしい。アンプシュミレータは無料のソフトが簡単にAppleStoreで入手可能。安いアダプターもあるようだが、やはり安心の純正品に。さて、使ってみるとちょっとパワー不足を感じるので、アンプが必要かも。しかしこのお手軽さは素晴らしい。アンプ付きのヘッドホンでも次は探してみよう。
Jul 31, 2011
コメント(0)
昨晩はMoonshotsのLiveに原宿クロコダイルへ。バンドは現在レコーディングのためLiveを控えているようでワンマンライブはこれが今年は最後。今回は夏休み中だからか子連れが目立った。前半は緊張感ある演奏が続いていたが、後半の緩みを最後にゲストギタリストを招いたことで格段に生き返った感じ。やはりLiveはSurpriseがあってこそ。前回の英国からの帰国時に隣に座ったアイルランド人は、元バイオ関連の大学教授で今は日本とアイルランドの留学生の橋渡しをしているとのことだった。その方が私が読んでいた”Tipping Point"を見て、「面白い本だろう」とニヤッと笑っていた。やっぱり読むべき人はちゃんと読んでいるようだ。翻訳版の副題には「いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか」とあるが、むしろこの本の主題はあらゆる伝染的なブームが、どうやってある分岐点を越えて広がっていくかという点にある。例えばマンハッタンのSOHOで突然売れ始めた老舗ブランド・ハッシュパピー、バルチモアの梅毒感染がいかに広がって行ったか、レキシントン・コンコードの戦いのポール・リベアがいかに人々を決起させたのか、セサミストリートが何故成功したのか、そしてその後同じ子供番組のBlue's Cluesが何故そのセサミストリートを上回ったのか、ニューヨークがいかに治安を改善させたのか、Airwalkingがどうやって若者にその知名度を上げていったのか、ミクロネシアの自殺が何故急増したのか、若者に対する禁煙広告が何故無意味なのか。これらを三つの法則、”The Law of Few(少人数のConnectorが大きな影響を与える)"、”The Stickiness Factor(コミュニケーションの文脈を変え、心にのこるように何度も語り掛け、最後にアクションさせる)"、”The Power of Context(Tipping Pointは実はちょっとした直接的な影響が大)"を中心に据えて解説して行く。マーケッティング本という位置づけもあろうかとは思うが、私は”Change Management"本として本書を面白く読んだ。”Outliers"よりもある意味では実用的な本と言えよう。
Jul 10, 2011
コメント(0)
2008年に業務内容が変わってから初めてのシンガポール、マレーシア訪問。しかもシンガポールは今までは空港の乗り換え目的ばかりでダウンタウンに行ったことが無かったので実質的には初めての旅で少し期待が盛り上がる。今回は羽田発午後11時50分発でChangi空港到着が午前6時。羽田空港のEdo Kojiを見学、なかなか立派な施設だ。Chiangi空港にシャワーでもあるかと思ったがInformationで訊くと出発ロビーにしか無いと言う。急遽DeltaのMilageで会員になったRegusというレンタルオフィスの場所を確認し、そちらに移動。シャワーは無かったもののビジネスカジュアルに着替えて、11時からのINSEADでのMeetingへ。午後1時半にINSEADでのMeetingを終え、今度はマレーシア側のJohor Bahruへ陸路で向かう。まだ早い時間なので2時間もかからなかった。ホテルに到着したら夜行便の疲れが出て夕食まで一眠り。夕食はいつものホテルのいつもの中華料理。マレーシア風にアレンジされた四川料理で辛い。二日目は日中のMeetingを終えてから夜は近くのインド料理レストラン”Chakura”へ。駐在している英国人が言うほど美味しい店では無かった。三日目は午前中にWorkshopを終え、午後はさっさとChangi空港へ移動。時間がたっぷりあったが何しろ暑いので観光する気にはならず、空港内のLoungeとShoppingで時間を潰した。Changi空港は、やはり観光誘致をしているからか入出国管理官も極めて親切だ。フライト時間までたっぷりあるのを見て、出国手続き後も空港内ではTerminal間は移動可能だと教えてくれた。予めリストアップしていた通り薬局でメラトニンを、TUMIのビジネス用バックパックを購入。米国で購入するほどのお得感は無いものの、日本で購入することを思えば随分割安感がある。最後にChangi空港内のPeach Garden Noodle Houseでワンタン麺やロブスター入りの雑炊を食べたが今回はここの味が一番美味しかった。Changi空港に行く予定がある方は是非一度どうぞ。 Peach Garden Noodle House
Jul 7, 2011
コメント(0)
この二週間は結構時間的に余裕が無くてIPadでFacebookをFollowするので精一杯。サマータイムを先取りして毎日5時半には起床、夜は11時過ぎには寝るという極めてまともな生活。最初の一週間は世界一周後の時差解消で大変だったし、金曜の晩からは泊まり客もあったり、で次の一週間は自らがリードする会議が目白押しで、しかも来週のシンガポール-マレーシアの旅行準備もあり完全にOverstrech状態。こういう状態は不要な事を考えないので短期的には幸せなのかもしれないが、長くは続けられない。IPodが故障してからはずっとSony Walkmanを使っているのだがPodcastは聴けないし、x-アプリというソフトの動きが遅く感心しない。このためNPR All Songs ConsideredもIPad等で自宅で聴くという変則状態になっている。そのNPR All Songs Consideredで”The Year's Best Music (So far)"と称して今年前半の音楽シーンを振り返っている。この中で気に入ったのはScotland出身のSSW、King CreosoteがElectronic系のJon Hopkinsとコラボレーションした”Diamond Mine"。King Creosoteは既に40枚ものアルバムを発表しているベテランで、兄弟二人もMusician。Jon HopkinsはImogan Heap(”Hide and Seek"は素晴らしい曲なので是非一度!)のKey Boardとしてキャリアを初めて、その後Brian EnoやCold Play等のアルバムにも参加している人。次のサイトで全曲公開されているので一度どうぞ。 King Creosote and Jon Hopkins Diamond Mine
Jul 2, 2011
コメント(0)
うっかり帰国についての報告が先立ってしまったが、米国ではトレドでの二泊を終え、一泊シカゴ空港のHiltonに宿泊。翌日土曜11日は夜18:00出発まではフリーなので、久しぶりにAvisでレンタカーを借りてChicagoのPrime Outletまで買い物に行った。車の運転は2007年3月以来と4年振りで少々不安があったが、すぐに勘を取り戻す。OptionでGPSを付けたので一人旅で面倒な地図を見る作業も必要が無い。10時開店直後に到着。規模は日本のPrime Outletよりも少し小さいぐらいかもしれない。まずはお目当てのClarksへ行き、サイズの合う靴を二足調達。やはり革製品の割安感は大きい。次いでBrooks Brothersでシャツとネクタイを購入。さらにMerrelで靴をもう一足購入。Bassでベルト、次いでBannana RepublicとTimberlandでお土産用のT Shirtsを購入して買い物は終了。Food Courtでお寿司を食べて一服。リクエストを受けていた紅茶を見にWalMartに行くが、残念ながらお目当ての品は無い。すぐに隣のWalgreenに行きビタミン剤とITunes Gift Cardを購入。これで大体予定通り午後2時半頃になったので、再び空港へ。途中ガソリンを補充して無事レンタカーを返却。二時間前までにAAにチェックイン、セキュリティを経て空港のラウンジで夕食を取り、数時間遅れている成田行きを横目に予定通りMAN行きの機体に乗り込む。とまあ、忙しい一日だった。しかし話はこれでも終わらない。MANには朝の7時半の到着で、すぐに近くの宿泊先に移動し、昼前には熟睡。何と6時間ぐっすり。目覚まし代わりが何と火災警報で、時差ボケでクラクラする中、何とかパジャマを着替えてフロント付近に行くと、避難した中で最も最後の脱出者だったのでちょっと気まずい。さてさて、英国での出来事はすっ飛ばして、次の大きなトピックスへ。英国を離れた木曜日にヒースローでiPad 2を購入した。実は元々LufthansaのMileageから交換したBAA WorldPointsというAirport Shopping Voucherを持っていて、それを一部充当して購入することに決めていた。英国では3GのiPadも売っていてSim Freeなので日本でSimを購入すれば使えるのだが、持ち歩くのにはそもそも大きいし、今後は携帯電話でもデザリングできる機種が増えるのでWiFiで十分と判断。Memoryは32Gと少し不安があったが価格が手頃な機種とした。色は最新の白。さてまだ使いはじめて二日目なので何とも言えないが、やはり驚いたのはその画面の美しさ。今使っているディスプレイとは比較にならないぐらい美しい。立ち上がりの早さもこれではPCの代替品になるはずだ。ハンディなのでソファで寝そべりながらNetを使えるのも凄い。キーボードで長文を書かない限りはかなり使えるだろう。一方やはり高価なものにもかかわらず、ディスプレイが無防備。机で使うにはStandも必要なので、Smart Coverは必須だろう。そういえばChicagoの空港ではBluetooth Keyboard付のCoverがBrookstoneで売っていた。早速幾つかのアプリを購入してみたが、まだこれと言った感動してものには出会っていない。もう少しこちらの解釈には時間が必要だ。
Jun 19, 2011
コメント(0)
昨晩英国から帰国。今回は米国-英国合計10日間で、全く和食無しの旅で、和食への飢餓感がいつも以上に盛り上がっている。とは言っても比較的今回は英国滞在中は美味しい食事が頂けた。Southportお気に入りのForge Brasserieでは既にFacebookでUpした2品以外にも同地名物のShrimpの食感が心地良かったし、次の夜は地元Ormiskirkで評判のイタリア料理店Quattro'sで旬のAsparagusにParma Hamを巻いたAppetizerにSeafood Risotto。そして最後の晩は、Alderley EdgeのGustoでまたまたMushroom Risottoとどれも素晴らしかった。さて今回は3回の長距離便の割には、あまり映画を観なかった。米国の冷酷なリストラが生々しい”The Company Men"、太平洋戦争のサイパンでの民間人救出を描く”太平洋の戦争 フォックスと呼ばれた男”。共に出演者は有名だが、映画としてはインパクトが少ない。その中では最後にBAで見た”The Adjustment Bureau”が比較的面白かった。上院議員にギリギリなり損ねた主人公がその敗戦演説の前にたまたま出会った女性と相思相愛に。偶然にもバスで出会った彼女の連絡先を得たにも関わらず、突然不審な男達がその事実を消そうと躍起になっている。実は本来運命にあるはずの無い出会いを消そうとする”The Adjustment Bureau"という組織であった。人生諦めがちなことでも最後まで諦めなければ運命すら変えられるという教訓は単純ではあるが、実は誰も否定できない。そこまで諦めない人は稀だからだ。「組織」と呼ぶと、抵抗したくなるがそれが実は昔は「天使」とも呼ばれていた、というのも面白い。女優のEmily Bluntはどの映画で観た事があったのかと思ったら、”The Jane Austen Book Club”のようだ。あの映画で神経質そうな役を上手く演じていたので記憶に残っていたようだ。The Adjustement BureauのOfficial Siteは The Adjustment Bureau
Jun 18, 2011
コメント(0)
4年3ヶ月振りの米国上陸。シカゴの空港は昔のままで、相変わらず入国管理はのんびりした感じ。ローカル線への乗り換えも懐かしい。空港の物価の高さも相変わらずでミネラルウオーターのボトルが3.5ドルもする。到着した日は異常な暑さで何と華氏で100度を超えた。到着したOhio州トレドも何ら変わりが無いかと思ったら、ダウンタウンにアイスホッケーの新しいアリーナができていた。ホテルはウインダムがクラウンプラザに名前が変わっただけであまり変化は無い。川沿いの部屋だったので景色が素晴らしい。しかし英国と異なりさすがに時差がきつい。昼すぎると途端に強烈な眠さに襲われる。二日目に、初めてToledo Mudhensという3Aのベースボールを見にFifth Third Stadiumへ行く。同チームの二番バッターは元々広島カープでプレイしたPerezという選手だった。ベースボールの前に行ったのが、地元で有名なTony Pecko'sというHotdog Restauran。昔米国で流行したMASHと言うTV番組で紹介されたことで有名なHungarian風Hotdog。チリソースが一杯乗っている。Side OrderとしてSaurを注文すると、トマト風味のちょっと塩っぽいものだった。壁には有名人の名前が刻まれたHotdog型のサインボードがたくさん飾られており、Art Garfunkleの名前も。 Tony Pecko's
Jun 11, 2011
コメント(0)
昨晩のBSプレミアム「希代のヒットメーカー 作曲家 筒美京平」という番組が、6枚組の”The Hit Maker-筒美京平の世界”に準拠した素晴らしい番組だったので書き記しておきたい。本人は「良い歌と言われるよりも売れた方が嬉しかった」と言う。郷ひろみや浅田美代子と言った、とてもプロの歌手のレベルに達していなかった人の良さを引き出す曲作り。南沙織の「17歳」は彼女が唯一歌えた洋楽曲をベースにその場で作曲して見せたと言う。全盛期は月に45曲以上作曲していたらしい。本人の弱点として挙げられていた二点が、「職業作曲家としての良心」と「自分で歌えない」。もう一世代前の専属作曲家の伝統を引き継ぎ、日本歌謡曲株式会社に勤めていた、という発言についての松本隆(彼はそんな物は認めない、と主張した)との議論が面白い。また自分で歌えなかったからこそ、時には奇抜なメロディが生まれたのだろう。ジュディ・オングによると「何人もの人が”魅せられて”のカバーに挑戦したが、結局あのイントロを使わざるを得なかった」という。岩崎裕美の「シンデレラハネムーン」はあまりの難しい編曲にいつ岩崎が現場に行ってもバンドが一生懸命練習していたという。その岩崎に関して、筒美は初期のB面をシングル曲として出していたら、もっとはやく「聖母たちのララバイ」の域に達していたのが残念だと、言う発言も歌手を的確に分析していた証。その筒美が松本と組んだ「木綿のハンカチーフ」はニューミュージックをも乗り越えた筒美京平のプロ意識が生んだ名曲。ここでも太田裕美の裏声を上手く生かした。以前からアイディアがあったがそれを生かせる太田との出会いがそれを実現させたらしい。しかし京平先生のせいでは無いが、欧陽菲菲ってまるでティナタナーのような格好だったんだな。
May 30, 2011
コメント(0)
梅雨入りしたと思うと台風が近づきつつあるが、むんむんと蒸し暑い訳でも無いので不快感は無い。6月8日から久しぶりに米国経由で英国、そして日本と世界一周の旅。過去二回は米国発だったので、日本発は初めてだ。まだまだ体調が万全とは言えないので不安があるが、何と言っても4年振りの米国を楽しみにしている。シカゴで中一日ゆっくりできるのでレンタカーでも借りてみようと思う。NPRのFirst Listenは中々話題作が目白押し。今週はMy Morning Jacketの”Circuital"で、Kentucky州Louisville出身の彼等の6枚目のアルバムは地元Louivilleに戻ってのアナログ録音。先週のDanger Mouseと言い、アナログ音への回帰が最近のトレンドらしい。The New York TimesでもInterviewに答えており、そこで面白いことを言っている。Louisvilleは特にこれといったカラーが無いので、例えばSouther Rockのようにこれをやって欲しいという期待が無い、と言う。又、いわゆるHippie達にはHeavy過ぎるし、Indieファンには30秒以上もギターソロをやると言われる。2008年のBonnarooでは何と4時間、35曲を演奏、そこではErykah Baduの "Tyrone", Kool and the Gangの "Get Down on It", Sly and the Family Stoneの "Hot Fun in the Summertime", James Brownの "Cold Sweat", Bobby Womackの "Across 110th Street", Funkadelicの "Hit It and Quit It", Velvet Undergroundの "Oh! Sweet Nuthin"、M?tley Cr?eの "Home Sweet Home"と言ったある種雑多なカバー曲を演奏している。YouTubeでこの様子を見ると、決してPhishのように技巧的に上手い訳でも無いが、選曲が何と言っても面白く楽しい。そういうカラーの無さがこのバンドの持ち味なのだろう。これまで順調にチャートランクは上がっており、このアルバムはブレイクするかもしれない。First Listenはこちら First Listen My Morning Jacket Circuital
May 29, 2011
コメント(0)
毎年5月のこの頃に小学校の運動会があるのだが(最近はこの辺りではスポーツ・フェスティバルと呼ぶ)、いつも好天に恵まれており、今年もその記録が幸い続いた。日陰にキャンプチェアを持ち込み本を読んでいると、心地よい風が吹き込み大変気持ちが良い。地震の影響と体調不良でこの二ヶ月は気の休まらない日が続いたが、こういう時間を過ごすようになれたのだ、と改めて認識した。NPRのFirst ListenでDanger MouseとDniele Luppiの”Rome"が公開されている。製作に5年、イタリアの映画音楽作曲家Ennio Morriconeの60年代・70年代の作品とNorah JonesやJack Whiteのボーカルを組み合わせた作品。サンプリング無しで当時のイタリア人ミュージシャンを集めた全曲アナログ録音。Ennio Morriconeは所謂マカロニ・ウエスタン(英語では”Spaghetti Western"と言うらしい)で評判を得、その後イタリア映画以外でも活躍、”アンタッチャブル”でグラミー賞を受賞、”ニューシネマ・パラダイス”で世界的に知名度を得た人。この時代のリズム感は何とも言えないグルーヴ感と哀愁を伴う。ルパン三世のチャーリー・コーセーは間違いなくMorriconeの映画音楽の影響を受けていると思う。今回Jack Whiteは初めてインストルメンタルをドライブしながら聴きながら作曲したと言う。Norahは歌に専念、Danger MouseとDnieleがクールでスタイリッシュな音楽を狙った通りのものに仕上げている。次のNPRのサイトで期間限定だが全曲を聴くことができる。 First Listen:Danger Mouse And Daniele Luppi Romeオフィシャルサイトはこちら Danger Mouse And Daniele Luppi Rome
May 21, 2011
コメント(0)
体調は平行線をたどっていて、まだまだ絶好調とは言いがたいが、まあ騙し騙しやっていける感じ。気温は随分上がってきたが、これ以上上がるとどうなるのか心配。週休三日の企業や自主的にサマータイムを始める計画の企業が増え始め、東急も始発は三時からと早める一方終電時間も早めるらしい。NPR All Songs Consideredでは話題のアルバムを全曲視聴できるサービス”First Listen"があり、有難い。今週は話題のKate Bushの”Director's Cut"とDanger MouseとDaniele Luppiの”Rome”。Kate Bushは若い世代にはバラエティ番組のテーマ曲として馴染み深いが、この人はデビューが鮮烈でその独自の世界をハイレベルに続けている稀有の存在。ミステリアスな雰囲気は欧州的であり、魔女的である。「知的でDancableで、それでいてポップ」。陳腐でなく常に斬新。全く軸がぶれない。ジェラシーすら感じられない圧倒性だ。今回のアルバムは過去の”The Sensual World"と”The Red Shoes"からの11曲を再生したもの。声はすべて置き換えているが、ほとんどの演奏は変えていないそうだ。いみじくも彼女の音楽の普遍性を証明している。 Kate Bush "Director's Cut"
May 15, 2011
コメント(0)
やっと体調が戻ってきた。熱海の二日目ぐらいから鼻がグズグズ言い出し、帰宅してからもしばらく続いたので花粉症用にもらった薬を飲んだらさらに調子が悪くなり、先週の金曜は今度は胃腸の調子まで悪くなっていた。面白いことにどの症状も過去に経験したものが複合している気がした。長い間生きているとこうやってでDeja Vuを感じていくのだろう。またまた撮りためていた映画から、今度は家族向けの”銀河鉄道の夜”。ご存知宮沢賢治の原作と”ますむらひろし”が猫に置き換えた1985年作の劇場用映画。本作品は当時、人間では無く猫に置き換えたことが議論になったらしいが、むしろ猫に置き換えることによって純粋さが増しているように思う。猫を使った映画には宮崎駿の”猫の恩返し”があるが、想像力はこちらの方が掻き立てるように思う。私はプロットの不思議さから、何故か庄野晴彦作のゲームソフト”Gadget"を想いだした。 Gadget: Invention, Travel, & Adventure一緒に観た子供はそのストーリーの難解さから途中で投げ出すのではないかと思っていたが、最後まで見届けていたのには驚いた。最近の展開の早い映画やアニメに慣れている子供にとってもこういったペースの映画は目新しいのかもしれないし、脳裏に焼きつくのだと思う。元々宮沢賢治作品は素直に好きで、特に”注文の多い料理店”がお気に入りだ。本作品の音楽は細野晴臣。エンドテーマをYouTubeで聴くことができる。 映画 銀河鉄道の夜 エンディングテーマ
May 8, 2011
コメント(0)
4/29から二泊三日で熱海の貸し別荘へ。以前から何度か使っている貸し別荘のオーナーが建てた最も新しい場所で、景色が良いとは聞いていたが、思った以上に素晴らしい景色。今度は夏の花火の季節にでも来れたら満喫できるのだろうなけど、混んでて難しいだろうな。しかし熱海というところはいつ来ても胡散臭いところで、メインの通りに”XXXランド”があったり、熱海城の隣に”秘宝館”があったり、さすが”熱海の捜査官”の三木聡は目の付け所が違う。観光案内所にその番組ポスターがちゃんと貼ってあったのは、現地の人もそういう胡散臭さを売りにしようということかもしれない。昨晩は、映画でも観ようと思い、DVDレコーダーに録画してあったストックから選んだのがGuy Ritchieの98年作”Lock, Stock and Two Smoking Barrels"。以前英国のTVで観たことがあるが、何とも英国の胡散臭さをプンプン匂わせたチンピラ映画の名作で何度観ても面白い。Guy Ritchieの映画はQuentin Tarantinoの映画ほどオタクっぽくは無いが、ストーリーは巧妙に絡んでいて、キャストが凝っている。ギャンブラーの親でバーを経営するのがSting。Stingというと映画デビューはあの”Quadrophenia"なんだろうが、随分こちらの演技の方が様になっている。もう一人は元WalesのナショナルチームのサッカープレイヤーであるVinnie Jonesが相当タフな役回りで良い味を出している。この映画はサントラも魅力があるのでそちらもどうぞ。米国盤は英国盤よりも曲数が9曲少ないのでご注意を。
May 3, 2011
コメント(0)
朝から鼻がグズグズ言って今ひとつ調子が乗らない。先週英国では調子が良かったのが今週日本に帰るとこの調子が続く。花粉なのか気温か気圧の関係か、はたまた単なる身体の衰えか。原因を探るよりも何か気が紛れることでもやる方が生産的かと思うがまだ時差ボケが残っているのか寝覚めは良くない。震災の時の満員電車でIPodが充電できなくなってしまい、自らバッテリー交換をやってこれは意外と簡単に成功したが、結局それでも現象は戻らず、このためこの数週間は何年ぶりかにIPod無しの生活が続いた。まあ、たまには日常生活の音に耳を済ませるのも良いことなのだろう。視聴しているPodcastがフォロー出来ていなかったので、まとめて聴いてみる。恒例のSXSWも終わり、いつものようにNPR All Songs Consideredで一押しのアーティストが紹介されているが、その中からRaphael Saadiq。この人既にGrammy Winnerらしい。又も不勉強が露呈。最初に"Heart Attack"を聴くとSlyの影響が大きい人かと思ったが、Bobby Wookack風バラード”Good Man"、モータウン風ジャンプナンバー”Radio"、スティービーワンダー風”Stone Rollin'"と幅広い。この人の魅力はVisualにもあり、どのVideo Clipも丁寧に作られていて映画のように楽しめる。AmazonでVideo Clipを Stone Rollin' また次のサイトでベースとギターのみの弾き語り版”Good Man"が聴ける。 Good Man
Apr 23, 2011
コメント(7)
最近NescafeのNespressoというマシンのCMが日本でも流れるようになった。Southportの元定宿、The Vincentでは前から部屋に装備してあったので使ったことがある。現在日本で放映されているのは、George Clooneyが最初はファンだと言い寄る美しい女性に一つだけ残ったコーヒーカプセルをうまくとられてしまうが、二度目はファンがGeorge Clooneyでしょ、と言い寄ってきても、「違います」と断言してコーヒーを優先する、という話。ところが海外ではこの続編が随分前から流れていて、こちらがもっと面白い。Georgeが無事にNespressoマシンを購入して店を出たところ、頭上からピアノが落ちて来て死んでしまう。天国の入り口で待つJohn Malcovichが、「自分が死ぬのは何かの間違いだ」というGeorgeが持つNespressoマシンを暗に要求、Georgeはポルシェのロードスターや立派な邸宅をバーターに何とかNespressoマシンを死守しようとするが、結局譲らないJohnに取られてしまう、というもの。さらにもう一編は、Georgeがカプセルを購入してTaxiに乗り込んだところ。今度はカートリッジが無くなったJohn MalcovichがTaxiの運転手で、Georgeにカプセルを要求する、というもの。どちらも、Georgeが何とかNespressoを死守しようとする姿が滑稽で笑える。次のサイトどうぞ。 Nespresso Heaven
Apr 18, 2011
コメント(0)
「つづく」と書いたのが3月19日だったから、約一ヶ月更新しなかったことになる。毎日の震災報道を見聞きするにつけ、ただただ言葉を失ってしまい、仕事に逃げ込んだ。3月の英国行きはキャンセルしたが、先週は二ヶ月振りに英国。最初に予約していたBAはLHRへの直行便を取り止めソウル経由だと言うので、急遽Finnairに振り替え。初めてのFinnairだったが、食事はまずまず、何と言ってもHelsinkiでの待ち時間が40分、と乗り換えが心配になるほど効率的で、トータル航行時間が少ないのが良い。行きの便で久しぶりに観た映画がアカデミー賞の主要部門を受賞した”The Kin's Speech"。吃音からスピーチ下手に悩む英国王がドイツとの大戦前夜に国民への大切なスピーチに挑む。兄が突如「王冠を賭けた恋」により王位を捨て、国王にならなくてはならなくなった彼が、一人の人間としてコンプレックスを克服する姿が国民の感動を呼び真のリーダーとして受け入れられる。国王を演じるのはBridget Jone's Diary、Love Actuallyなど神経質な役をさせると天下一品のColin Firth。しかしスピーチセラピスト役のGeoffrey Rushのプロフェッショナル振りが素晴らしい。前評判どおりの秀作。実は今年のPersonal Development Planの強化ポイントがプレゼンテーションで先週もいくつかプレゼンテーションをしたが、まだまだ納得行くレベルには程遠い。そういう中でこの映画を観たため考えさせられる点が多かった。帰国便はAngelina JolieとJonny Deppの”The Tourist”。余裕の演技の二人と最後のどんでん返しで楽しめるものの、予算不足か脇役で目立つ演技が無く記憶に残りにくいのは残念。
Apr 16, 2011
コメント(0)
今日は何とか計画停電が回避される見込みらしい。企業・家庭とも節電に努めた結果だ。日経新聞のサイトによると「計画停電を5日間続けたことで、東電は「今の時期の電力需要は気温と天候に左右されることが分かった」という」とある。逆に言うと、電力界はそういったきめ細かな需要予測すらしないでも良いほど需給に余裕を持てる業界だったのに驚く。この一週間は自宅付近では計画停電の影響が大きく、特に木曜は合計7時間近くも停電があった。まだまだ東北の被災者の方は困難な状態が続いているし、オイルショックを彷彿とされるパニック的な買い込みで主要品目がスーパーの棚から消えるなど生活への不安が大きく、とてもブログを更新する余裕は無かった。しかしあまりこれを放置しておくと記憶が曖昧になって行くので、一気に書き溜めておこうと思う。まずは震災当日の話。震災当日は三田にあるオフィスの20階にいた。最初の揺れからいつもよりかなり大きくオフィスの書庫が揺れる。それが長く続き、次いでオフィスの一部から軋み音が聞こえ始めると俄然不安が募り、流石に机の下にもぐる。館内放送では階段に殺到しないようオフィスに留まれとの指示が出る。災害避難訓練時は英語放送もあるが、動揺しているのか英語放送が無く、同僚の外国人に逐次説明する。何度か大きな揺れが続いた後、揺れは幾分小さくなるが、断続的な揺れが続く。横揺れのため船酔いと同じような症状を感じる。幸いオフィスは日頃から整理整頓を気をつけているので書類棚が倒れたり物が落ちてくることは一切無かった。窓の外を見ると、向かいのオフィスは全員退去しており、品川駅付近では新幹線がストップしているのが見える。すぐに家族の様子を探ろうとするが、携帯電話網は不通、地上ラインもなかなかつながらない。メールサービスが止まっていないようなのでメールで携帯メールに向けて安否を確認してみる。震災発生から約45分後の15:10には無事が確認できたのでひとまず安心。しかし自宅付近は停電であることがわかる。インターネットやTV経由で災害の状況が分かり始める。大きな津波で車が流されるなど被害の大きさを知るにつけ再び不安が募る。同僚のブラジル人と昼食時に災害時に家に供えておくものは何かという話をして、実際に参考情報を各種メールで送ったところだったのでその不吉な偶然さに驚く。 「防災」完全マニュアル そうこうする内に喫煙者が我慢できなくなって、地上階までタバコを吸いに行く、と言うのでいざと言うときに備えてビル内のコンビにでカップ麺を買ってきてもらうよう依頼する。やはり禁断症状は20階を上り下りする苦労をも上回るのか。この頃から自宅へ帰ることができるかどうかが関心事になり始める。通勤手段である鉄道網は当然ストップしている。徒歩で帰宅するルートを確認すると20km弱あり、4-5時間はかかるだろうし、余震の影響も心配だ。動かない方が安全かもしれないが、さらなる大規模地震があった際に停電で困っているだろう家族と離れていることのリスクもある。17:00から英国人が一人オフィスで合流して電話会議をする予定だったが、延期の連絡をする。ところがこの英国人が17:10頃に「10分遅れてすまなかった」と汗だくで20階まで上がってきたのには驚いた。訊くと秋葉原で別の会議をしていたが、即座に中止してこちらに向かってきたと言う。奥さんがお台場にいるが連絡がとれないので新橋で待つことも考えたがとりあえずこちらに移動して来たらしい。日頃からトライアスロンに向け鍛えている人は強いし選択肢も多い。結局彼は田町から徒歩でレインボーブリッジを渡って奥さんのいるお台場に行くことになった。JRが18:30頃に当日中の運転再開を見合わせたことで、諦めて徒歩で帰宅する人が増え始める。尾山台に住む先輩が徒歩で帰宅するというので、もしもの場合尾山台で泊めてもらうという選択肢も視野に入れて、自宅付近に住む同僚の女性と併せて三名で徒歩で帰宅することにした。まず20階から階段で降りる最中に驚いたのは、逆に宅急便の業者が荷物を取りに上がってきていることだ。こういう場合でも業務停止にはならないようだ。荷物が大きく重いものだったら、どうやって降ろすのだろうか。地上までたどり着くと、既に歩道は徒歩帰宅者で一杯だ。災害徒歩ルートを実際に確認したことが無いので不案内だったが、同行の先輩はバスで帰宅することもあるためルートを熟知しており心強かった。日本のみならず海外からも各種メールがBlackBerryに入り始め、孤立した感じはしない。日が落ちて、気温がグッと下がってくるし、風も強い。目黒通り沿いの店はまだまだ開店しているところが多く、街路灯も点いているので不安感は少ない。1時間半ほど歩いたところでまずは喫茶店で一回目の休憩。まるで平時のように落ちついた様子で対応する店の人の笑顔に驚く。日本人のResilienceは凄い。手作りのサンドイッチと冷え切った身体にホットレモネードは何よりものご馳走だった。再び歩き始めるが、時間とともに先輩の足がなかなか前に進まなくなる。徹夜を含めて不規則な生活が続いていたのと、運動不測の足が限界に来たようだ。無理だと思いつつタクシーを捕まえようとするが、何故か回送車が多い。燃料不足だろうか。通り過ぎる路線バスはすべて満杯で、バス停も長い行列、とても乗れそうに無い。目黒駅付近のパチンコ屋で二回目の休憩。快くトイレを貸してくれた。さらに目黒通りを進むと、都立大駅付近で、足が限界に近づきつつある先輩が、東横線で電車が通るような音をすることを目ざとく発見。都立大駅で30分近く駅で粘るととついに東急が運転を再開した。今考えると都立大駅を超えると東横線とは交差しないし大井町線と並行するので、足が動かなくなった先輩のお陰で東急再開に気がついたので何が幸いするか分からないものだ。自由が丘で大井町線に乗り換え、溝の口の駅構内が混雑しているというので、二子玉川駅で満杯の田園都市線に乗り換えて何とか宮前平駅に着いた時にはほとんど正午。既に停電は終わっているので一安心。まずは自宅まで行き、車で同僚の女性を送って帰宅、ちょうど停電が終了したところだった。長い帰宅の旅だったが、この貴重な経験で学ぶことは多かった。まずは全徒歩ルートの半分も歩かなくて済んだ訳だが、冬の寒い中では肉体的にも大変。雨が降っていなかったのは幸いだったが、天候が崩れるとさらに悲惨だったことだろう。レインコートは携帯すべきだろう。停電がさらに起きないという保障も無いので小型懐中電灯も欲しい。小型のラジオを持っていれば情報力もグッとアップしていたかもしれない。モバイル充電機能があるライト・ラジオがベストだろう。ちなみに我が家には携帯には向かないが米国時代に購入したEton社製の災害用ラジオがあり、今回も大変重宝している。最新式はSolar充電付き。 eton Solarlink FR360 自分は動きやすい靴をいつも履いているので良かったが、女性はたまたまヒールを履いてきていたので疲れたことだろう。運動靴をオフィスに置いておくのは有効だ。三人一緒に帰ったのも正解。雑談をしながら歩くと気がまぎれて深刻さは薄まるし、まさに三人寄れば文殊の知恵で意思決定リスクが平準化される。最も大切なのは肉体のタフネス。今回は運良く(?)足が痛む先輩のお陰で東急再開を知ったとは言え、そうなるとは限れないのでやはり健脚が基本。20km程度はいつでも歩ける体力をつけておくべきだろう。(つづく。。。)
Mar 19, 2011
コメント(0)
大体何も予定が無い日曜の日課は、まずメールをチェックして、それからHDレコーダーに予約したABCニュースシャワーを見て、映画と音楽モノの番組で観たいものを予約、それから朝食を済まし、一休みした後はWii Fit Plusを30分程度する。それに加えて予約をしている図書の貸し出しに図書館に行くことも多い。起床時間にもよるが、それらを丁寧に済ませると昼近くになることが多い。最近はこれにHDレコーダーに予約した”Guitar Stories”が加わった。今週は元ゴールデンカップス、元オリエントエクスプレスのエディ藩。私は年代的にはGSはあまりにも若い頃だったので、ブームは覚えているものの、音楽性を比較するほどまでは記憶に無い。山口富士夫が在籍したダイナマイツや石間秀樹のビーバーズなどもすべて後からの学習でしか知らない。さてこのエディ藩の講義を見ていて、アマチュアのギタリストとの違いを見ると、一言で言うと「引き出」の多さを感じる。プレスリーから、ジーンビンセント、ポールバターフィールド、チェットアトキンス等のフレーズを何気なく弾いてみせるが、一音一音に意味があるというか、大切に弾いているのがよくわかる。どんなにアマチュアが早弾きをしてみせても、「上手く」弾いてみせてもその差は歴然だ。録音技術もあろうが、当時録音のCDだけだは生々しい演奏の息吹きは伝わっていないだろう。エピソードの中では、高校卒業後に6ヶ月ほど米国を放浪していた頃の話が面白い。子供向けダンスバンドのギタリストがあまりに上手いのでサインをもらいに行ったら後のレズリーウエストだったとか、ヤードバーズ時代のジェフベックがビックマフを使っているのを見てすぐに買いに行ったとか。CDで唯一持っているGSのCDがこのゴールデンカップス。ベースはルイズルイス加部で、「ヘイ・ジョー」でのフレーズは鬼気迫る。
Mar 6, 2011
コメント(0)
先週予定だった手術が延期になり、木曜の午後に羽田から神戸へ移動、金曜に神戸海星病院に行く。昨年3月に母校の庭園の真下にあるのを見て安藤忠雄設計の立派な外観に驚いたし、セコムの広告でも併設する老人介護施設を見たことがあったが、中に入ると明るい感じはするものの、落ち着く場所かと言われると少し違和感を感じる。受付が思いの外狭いし、レイアウトも入り組んでおり使い勝手は良いのかと心配になる。窓からの景色は素晴らしいが。先週は日経新聞の「人間発見」で興味を持った山崎章郎の「病院で死ぬということ」、道中では「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」を一気に読んで一夜漬けながらがんに関する知識レベルを上げたつもりだったが、それでも医者から説明される内容は各種専門用語が散りばめられ、理解するのが精一杯、リスクを客観的に判断するにはまだまだ勉強が必要だ。音楽の方は、先週のNPR All Songs ConsideredからAdeleの"21”。こちらも不勉強で知らなかったが、この人2008年にBrit Award、2009年にGrammyでBest New ArtistとBest Female Pop Vocal Performanceを受賞した人らしい。"21"はその彼女のFirst Album"19"に続く二枚目のアルバムで、英国はすでに1月末にReleaseされているが、米国は2月末。Spice Girlsから始まった彼女がEtta JamesとElla Fitzgeraldに偶然出会い影響されたと言う。その声は年齢不相応にパワフルで自信に満ちている。すでに”Someone Like You”がNo.1ヒットを記録している。今ならNPRのFirst Listenで全曲が聴けるので早めにどうぞ。 Hear '21' Entirely
Feb 27, 2011
コメント(0)
先週も随分PCを使う機会が多くて、眼精疲労気味。意識的に昨日は画面を見る時間を少なくするが、それでもなかなかDisplayを見ないで生活するのが難しくなるのを感じる。そんなこともあって昨晩は原宿クロコダイルにMoonshotsのLiveを観に行った。クロコダイル初出演だったらしいが、流石にいつもよりも音のバランスが良かったような気がする。今年は曲作りを優先のためLiveは今回を合わせて二回切りの模様。さてここ最近図書館で借りたCDは幾分大人しいものが多かった。James Taylorの”Covers”、”Duane Allman Anthology Vol.II”、Fionna Appleの”When the Pawn...”、Sonny Landrethの”South of I-10”、Michaell Franksの”Watching the Snow”、”Blue Pacific"、Sheryl Crowの”100 Miles from Memphis"。James Taylorは当然全曲カバーなわけだが、それ以外でも結構カバー曲が多くてFionna Appleが”Across the Universe”を歌うかと思うと、Sheryl Crowは”Sign your Name"を歌ったりしている。そしてもっともスタンダードなのが、Aaron NevilleのSoulカバー曲集である”Bring It on Home”。アレンジについてまったく奇をてらうことが無い。これだけ正面から横綱相撲をとろうとするところに歌の上手さの自信を感じる。James Taylorが色々趣向を凝らして変化球を投げるのとは随分スタンスが異なる。二曲目の”Ain't No Sunshine”では最初のサビの後に一言”And I Know"とAngel Voiceによる裏声合いの手(?)を入れるだけでAaron節になってしまう、まるでSoul界の細川たかし。バックの演奏も表に出すぎず、陳腐にも陥らないセンスの良さが目立つ。”Rainy Night in Georgia”がCrhis Botti、”People Get Ready"がDavid SanbornとArt Neville、”Repect Yourself"がMavis Staples、”Let's Stay Together"がChaka Kahnとゲストも豪華。
Feb 20, 2011
コメント(0)
Amazon Kindleは本当に素晴らしい。お陰ですっかり毎日の電車が楽しい場に化してしまった。目にも優しいし、Highlightできるのも便利だし。意外と3G無料に関しては使わないけど。今週はある仕事に集中していたのだが、結構一生懸命キーボードを叩く必要があって、そのお陰で腱鞘炎気味。肩も凝るし、困ったものだ。先週骨盤を立てるコツを知ったので腰回りは随分快調になったのだが、一難さればまた一難。なかなか万全には成りにくい年齢になって来たのか。年齢を重ねることは必ずしも悪いことばかりでなくて、昔のように出来ないと落ち込んだりはしない。変化やサプライズや困難を受け入れることもできるし、つまらないことにこだわることもできる。コントロールすることで客観的に楽しんだりもする。Amos Garrettの89年発売のソロアルバム”I Make My Home In My Shoes"を聴いているとそういう余裕を感じる。こういったTraditionalなBluesの中にも個性や面白みがある。久しぶりにGuitarを手にとって見ようかと言う気にもなる。この人最近は毎年日本にも招聘されているのでどうも相当日本人好みのようだ。本人も何故日本人にこんなに気に入られているのかわからないだろうな。この辺が英国と言い島国というのは面白い。
Feb 10, 2011
コメント(0)
先週日経新聞でインテル入りした長友選手について、体幹を鍛えようとしていた岡田監督が白樺のポーズを全選手にやらせてみると、すぐにできたのが長友選手だけで、その理由を尋ねると和太鼓経験が生きていたという逸話が掲載されていた。このポーズを確かに試してみると、骨盤が立つのがわかるし、この骨盤を立てる感覚は色々なスポーツでも重要らしい。それが和太鼓に通じているというのは非常に興味深い。同じスポーツの話題では、最近少年野球の本を何冊か図書館で借りてみていると、投げる・受ける・打つの基本姿勢や構えなどを改めて再認識することが多い。野球少年では無かった自分にとっては目から鱗が山ほどあって、スポーツ科学や指導法が自分が子供だったころから随分進化しているのがわかる。恵まれているんですね、今の子供たちは。それでは音楽ネタを。BS12でYamahaがスポンサーをしているGuitar Storiesという番組があって、昨晩は四人囃子の森園勝敏。根っからのプログレ好きかと思いきや、むしろBluesが基本で、元々Pink Floydが好きだったのはドラマーの岡井大二だったらしい。箱根に岡井氏が観にいってその様子を熱く語るのに絆され、大阪まで観にいったコンサートでDavid Gilmoreが弾く単純なコードの響に感動し、その後キーボードが加入、Pink Floydをレパートリーに取り入れ始めた。一方「一触即発」はPink Floydの”One of These Days"に似ていると言われているしサウンドメイクは確かに似ているものの、元のリフはその頃はまっていたAllman Brothers BandのWhipping Postだったというのは興味深い。四人囃子は解散していないのに再結成したバンド、というのは自虐ネタとして、四人囃子を離れたのが二枚目のゴールデンピクニックに全精力を使い果たした、というのは職人肌を感じるエピソード。「ギターは練習よりも色々な音楽を聴く方が効果的」、「TAB譜は便利だけど、ポジションなど正確でないことが多い」等もベテランならではの重みがある発言でした。Charと森園勝敏がツインギターでやっていた山内テツ&グッドタイム・ロールバンドのLive映像は発掘されないのかな。余談ですが、Allman Brothers Bandと言えば、昨日は2005年11月(!)にこのブログで取り上げた”Tom Dowd & The Language of Music”をBSで放映していたので、こちらも是非まだ観ていない方はどうぞ。自分に自信が無かったClaptonと天才肌のDuan Allmanが出会い、Tom Dowdの知識・技術とが出会うことで、Derek & Dominosを生まれた逸話などこちらも相当興味深い内容。
Feb 6, 2011
コメント(0)
木曜日の午後から1.5日で、書籍「リーダーは自然体」で増田さんと金井先生が強く推薦していたThe Leadership Challengeの日本で初めて開催されたWorkshopに参加した。リーダーと聴くと、誰もがカリスマ的なリーダーを思い浮かべがちだが、「誰でもリーダーになれる」、金井先生によると「缶ケリを始めることもリーダーシップ」ということになる。英語では”Leadership is everyone's business(リーダシップはみんなの仕事)"となる。基本はThe Five Practicesである”Model the Way(模範を示す)",”Inspire a Shared Vision(共通のビジョンで鼓舞する)"、”Challenge the Process(現状のやり方に疑問を投げかける)"、”Enable Others to Act(他人が行動できる環境を作る)"、”Encourage the Heart(心を動かす)"を実践するために、自分の現在の課題への取り組みと絡めて実践を促すWorkshop。それに数々のExerciseで参加者同士の意見交換や相互Coaching等でその実践を実感させる。もう一歩30のLeadership Behavioursを見て行くと、解釈が難しくなり、十分理解するのには時間がかかる。このためLPI(”Leadership Practices Inventory")という自分のLeadershipの強みと弱みを評価する手法での結果が理解しづらくなり、日本人のデータ数が乏しいであろう点も心配。Leadershipに文化差は無いとするOne Fits Allが、とかく権威で影響力を及ぼそうとする日本の現状組織で諸手で受け入れられるようになるには時間がかかるかもしれない。さてそれでは音楽ネタを。随分前にBSで小原礼・尾崎亜美夫妻が司会を務めるTV番組で小原氏が大きく影響を受けたとして推薦していたのがこのFifth Avenue Band。本アルバムが発表されたのは1969年で、まだフラワームーブメントの名残を感じるものの、ルーツロック的でもありながら垢抜けていて、タイトでセンス溢れる演奏は玄人好みで、コーラスと美しいメロディは万人受け間違いなし、しかしセールスは芳しくなかった、という隠れ名盤として有名。今のNYのFifth Avenueしか知らない自分からはちょっと想像つかないような音ではあるが、30年前とは思えない。
Feb 5, 2011
コメント(0)
新年早々少し真面目な話をまず二件。金曜の午後、最近多い韓国企業に学ぶ主旨のセミナーに参加。サムソン研究所と元サムソンの人材開発を担当した方のお話を聞いた。感心したのはそのベンチマークの徹底振りで、深堀したグローバル企業の研究とその本質を真摯に学ぶ姿は今の日本企業ではなかなか見られない。97年の金融危機が後押ししたのは間違いないが、今でも中国に対する危機感を持ち、目下の課題は中国に無い創造力であるとするのは、ビジョンを持つ強いトップリーダーによる経営ならではだろう。そういう中にも日本企業を応援し、パートナーを強調する姿勢を示すのは、外交辞令もあるが余裕と強かさでもあるのだろう。さて2009年11月にNHKスペシャルで放送された「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」およびその後のBS三部作(「BS特集 シリーズ立花隆 思索紀行 第一回-第三回」)とタイアップした書籍「ガン 生と死の謎に挑む」を購入。同氏が推薦する通り、まずは付録のDVDでNHKスペシャルを観た。立花氏自身膀胱がんを患い、それを機会にNHK取材班と共に「がんとは何か」、「治療方法はあるのか」を膨大な取材で迫る。ニクソンが”War on Cancer"を宣言したのが1971年。それから40年以上が経ち膨大な予算が投入されたが、がんの根本原因には近づいたもののその治療方法についてはほとんど進歩が無いと言う。その苦戦の原因は、がんそのものが複雑な人間という機能体のある種「宿命」であるからだ、と語る。立花氏自身はその調査内容の量から言って、まだまだ放映された部分が少なくそれに不満を持っている様子。BS三部作の方も是非観てみたいので再放送を期待したい。最後に音楽ネタを。日経新聞夕刊のレビューで、女性ピアニストの台頭が目立つ日本のジャズ界で異色の男性ジャズピアニストとしてスガダイローが紹介されていたので早速加藤真一との”Jazz Samurai”、”Jazz Samurai 3"を聴いてみた。溝の口にある洗足学園音楽大学のジャズコース出身でバークリー音楽大学へ留学後「渋さ知らズ」でも活躍している。山下大輔と比較され、本人も大ファンだと言う。ジャズに見識が無い私にとってはレビューが語る彼の蓄積の多さはスタンダード曲ぐらいでしか楽しめていないが、灰汁のあるピアノスタイルに魅かれる。今後もフォローして行きたい。彼のサイトは Suga Dairo
Jan 30, 2011
コメント(1)
昨日は日本で13年振りのスキーに行ってきた。場所はサンメドウズ清里スキー場。確かこのスキー場には随分昔に行ったことがあり、その当時はキッツ メドウズと言っていた。キッツというバルブ会社が所有していたのだが、名前が代わったことからバブル崩壊後、キッツが本業に徹することになり地元が経営を引き継いだのだろうか。今回スキーの場所を選ぶのに、大切だったのはノーマルタイヤでも行けること、自宅から3時間以内、そしてできるだけ空いている場所、とバブル時代ならば考えられない条件だが、実際その条件がすべて達成できたことには驚く。さらに気温が下がっていることもあって、雪質が素晴らしく良かったし、富士山まで頂上から望めた。朝8時に家を出て、到着は10時半。それでも駐車場に空きがある。スノーボードは禁止しているから客が少ないのかもしれないが、客層を見ると若者がほとんどいない。せいぜい子連れの30-40台スキーヤーとシニア層。これでは日本のスキーの先行きはほとんど無いのではないかと心配になる。一方、自分自身昨年の溝の口スノーヴォを除くと、2003年のVT州Killington以来、8年ぶり。少しの慣らし運転の後に、体力を考えて3本ほど上から下まで真剣に滑ったが、Vailで購入したElan社のカービングスキーは全く問題無く、お陰で3本目にはかなり昔の切れる感覚が戻った。これだからスキーは辞められない。帰宅後自宅で見た映画がThe Sorcerer's Apprentice(邦題「魔術師の弟子」)。ディズニー映画で、あの有名なFantasiaの同タイトル曲をモチーフとした映画で、Nicolas Cageが映画スタッフに持ち込んで実現したもの。流石に、いくつかの場面は子供向けかなと思われる部分があるが、エンターテインメントとして十分楽しめる。The Sorcerer's ApprenticeのOfficial Siteは The Sorcerer's Apprentice
Jan 23, 2011
コメント(0)
金曜の晩に英国より帰国。AFは帰りも結構ガラガラで、この深夜便は土日を有効に使えるので気に入っているが次回までこの便就航しているかどうか。さてManchester空港のDixonsという電気店で3G+WiFi版のAmazon Kindleを購入した。店員によるとAmazon UKで購入するよりも4ポンド強安い145ポンドだと言う。米Amazonから購入すると189ドルだが送料や税金等を含めると約19,000円。まあ為替レート換算でほぼ同じぐらいだし、すぐに手に入るのであれば、ということで即購入。実は先々週ある人がこのKindleを持っているのを見せてもらって、そのスマートな風貌と機能に魅了されてしまい、もし空港で購入できるようなら、と思っていたので予定通りではあった。Rochell Koppの新刊がe-Bookのみのリリースだったり、暮れのABCニュースでChristmas Saleの結果米国民の10%がeReaderになったと言う報道もあり、ここいらがTipping Pointかな、という感覚もあった。ACアダプターがUKの形だったことを除くと、3GもWiFiも問題無く動く。早速仕事関係のeBookを三冊ゲット。これでしばらくは電子読書生活だ。Air FranceのEntertainmentは流石にフランス風味で、BAとは選曲が一味違う。Classic Rockではフランス人好みのRoxy MusicやDoors、Pink Floydが顔を揃える。その中から数年前にご紹介したボサノバのNouvell VagueのFolk版とも言える”Play It Folk"。Russian Redの”Girls Just Wanna have Fun"、SoundgardenのChris Cornellによる”Billy Jean"、Chiara Mastroianniの”Eye of the Tiger"は面白い選曲だが、Jil Is Luckyの”What's Up"、Sparklehorse Feat. Thom Yorkによる”Wish You Were Here”やRyan Adamsの”Wonderwall"は元々Folk調と言えばそうなのでBosa Novaの”This is not a love song"ほどのラジカル性は無い。次のサイトでサンプルを聴くことができる。どうもフランス国内のみリリースの模様。 Play It Folk
Jan 16, 2011
コメント(0)
残念ながらAir Franceの深夜便は新型Airbusでは無かった。あれだけガラガラなら仕方がないだろう。朝4時にParisに着いて、そのまま一日を有効に使えるこのパターンは病みつきになりそうだ。行きの便では話題の”The Social Network"を観る。主人公のMark ZackenburgがFacebookを創設する動機は、ふられた彼女への腹いせ、自分がWASP主導の輝かしいクラブに参加できないという苛立ちと憧れといういわば情念とでも思えるようなもの。その創設過程でエリート達のアイディアを盗み、数少ない友人を裏切って行く。いかにもうさんくさいNapsterの創設者とのコラボレーション、西海岸の輝かしい生活への憧れ、人を陥れることに何の罪悪感も持たない弁護士達、単に有名人と知り合うことを目的とする女たち。一方、その中での彼のFacebookに対する献身は目を見張る。彼は目的に没頭し、その成長を実感する中でさらに駆り立てられる。報酬は結果でしかない。ここまではDaniel PinkのDriveそのものだ。ただそのプロセスでは他の価値観は容赦無く捨てられていく。こういった映画には必ずモラルを代表するキャラクターが登場する。エリートの双子の片割れはなかなか訴訟に出ることを了承しない。訴訟をすること自体を恥と考えていたからだ。また最初の彼女はどんなに有名になったMarkを絶対に許さない。Markもそれを忘れられず、その気持ちをFacebookにつぎ込んでいくのである意味では貢献している。またパートナーの友人は人は良いのだがなかなか投資家を開拓できず、貢献度は低い。一方うさんくさい代表を演じるのがJustin Timberlakeでまったくのはまり役だが、彼は”The Facebook"から”The"をとるように指示したり、米国内でしか市場を考えていなかったMarkに海外への拡大を示唆するなど貢献は大きい。この二つの相反する価値観と貢献を示し、観客に迫っているのがこの映画のコアメッセージ。Facebook自体これまで使ったことは無かったが、元来の趣旨から言ってやはり交際相手を探すという生々しい欲望が根底にあるので、最近使われているような就職活動への応用や単なるお友達ネットワークは別のツールが向くんでしょうね。少なくとも私の興味から言うとLinkedInがFitしている。 The Social Network
Jan 11, 2011
コメント(0)
年末年始はいつものごとく川崎-豊田-神戸-豊田-川崎を車で移動、走行距離合計は1,200kmを超える。昨日帰路の途中で見た富士山は天候に恵まれてこの写真の通り本当に素晴らしかった。東京方面に向かう車はどの車もこの姿に感嘆したことだろう。流石に運動不足と食べすぎがたたって体重は0.9kg増え、身体もあちこちがなまっており、今朝は久しぶりにWii Fit Plusで身体を目覚めさせる。今晩からまた英国で、今回はAir Franceだが機体が初のA380で期待が高まる。2008年2月のEric Clapton & Steve Winwoodによる”Live From Madison Square Garden”が図書館にあったので年明け早々借りた。当然Blind Faithの曲が多くなるが、Claptonのソロや、Derek & Dominos、Traffic時代の曲からJimi Hendrixのカバーもありファンサービスは十分。ファンキーな”Them Changes"はBuddy Milesのカバー。ギターはClaptonのみならずSteve Winwoodも当然弾いていて、私の好みはやはりSteve。Steveは昨年のLive活動を見ても、ClaptonとのLive、SantanaとのLiveそしてSoloとまさに精力的。特にこのClaptonとのLiveは好評のため今年も5月に4度のLondon公演が予定されているようだ。
Jan 9, 2011
コメント(0)
昨晩は溝の口の「四季の旬采料理 Aen」で会食、初めてココファームワイナリーの「2008 足利呱呱和飲」を。食事の方は野菜中心で、素朴な料理が多い。飛びぬけて野菜が美味しいようには感じなかったのでコストパフォーマンスに疑問。コンセプト先行か。年末も近づいてきたので十大ニュース風に今年のBlogネタを振り返ってみると 第十位 Love is Strange/Jackson Browne & David Lindley:円熟した二人の旧友のSpainでのLive。Lap Steelに挑戦したい。。。 第九位 M-1:JALのお陰で伝統芸としての漫才にはまりました。年末年始はこの歴史を振り返ることが使命。 第八位 SnovaでSki:6年振りにBig Footではあるが近所の室内スキー場へ。意外と切れある滑りに今シーズンはスキー場復帰の意欲が。 第七位 Beer for Books:一杯飲むたびにRoom to Readに100円が寄付され、それが現地語の教科書や本となって発展途上国の子供達に届けられるという発想に感心。外国人主体のMoonshotsの Liveに行くようになったのも今年からでした。とにかく「人に会う」は一つの信念に。 第六位 遠藤賢司「寝図美よこれが太平洋だ」:30年振りに聴いたこの曲が自分の価値観に及ぼした影響を改めて認識。その他温故知新では、NHKの「ひこうき雲」製作秘話、「悪いのはすべて萩本欽一である」は出色の出来。 第五位 映画”Seabuscuit”:忍耐、信頼、良心と月並みではあるが、美しい風景の名作から学ぶ。また”Invictus"では真のLeaderのあるべき姿を。 第四位 Rickie Lee Jones Live:友人と偶然行くことになったLiveでの彼女の才能に圧倒された。あの若いバックメンバーの技量にも驚きました。 第三位 Daniel Pink's Drive:複数の方から推薦を受けての本書から得た「内発的動機は自律、習熟、目的の三要素から」という学びはシンプルだがパワフル。それから派生した”Outliers"などの読書で反復学習中。その他”Leadership Challenge"や「リーダーは自然体」といった良書に出会えたのもすべて出会いのお陰。 第二位 原書による読書が習慣化:Robert B ParkerのJesse Stoneシリーズから始まり、Outliersなど翻訳モノでは味わえない感覚が得られ、読書の選択幅が広がった。 第一位 実務からの学び: ココリコファームやグリーンの書籍、そしてその他福祉就労支援施設職員との会話から多くの実践的な学びを得たことは最大の収穫。アインランドの「水源」の意味がもう一つわかったようにも思う。それでは最後にあのクリスマスの異色のカバー曲を。Merry Christmas! F***** Up - Do They Know It's Christmas?
Dec 23, 2010
コメント(0)
先週から知り合いの英国人に推薦されたMozilla FirefoxにSwitchしたがなかなか調子が良くて快適だ。”Personas”は、迷った末結局The Beatlesを選択。色が濃いと文字が見辛い。さて、今週は初の中国大陸上陸で上海-蘇州の二泊三日。まずは羽田の新装国際ターミナルから上海の虹橋空港へ移動し、空港からSheratonホテルへ。既に20年近く経っているが立派なロビーに驚かされる。流石米系なので米国風サービスでXmasの音楽がカフェにも流れる。客室には特別サービスか熊のぬいぐるみと浴槽用のアヒル二匹に”Take me home"との表示がある。夕食はスイス系ユダヤ人の元お屋敷だという立派な洋館を改装したレストランでとても美味しかったが価格も今や東京に近くなっている。二日目は午前中に用事を終え、午後は上海で働いている高校時代の友人と会った後蘇州へ車で移動。車の運転はやはり噂の中国風で慣れないと疲れる。夕食は日本人街にあるきのこ鍋のお店へ。見たことも無いキノコがたくさん詰め込まれ、豚のつみれとバラ肉の後、うどんで締め。最後のスープはうまみが凝縮された漢方薬のような風味だ。初の中国行きを無事終えた初心者としての感想は、やはりよく言う国のダイナミズム、エネルギーと秩序への不安が入り混じった中、それでもアジアであるという親近感、対して日本のモメンタムの無さを改めて感じる。帰国便がまるで東京ー大阪のシャトル便のようにサラリーマンのバスといった風だったのは、今や日本経済が中国無くしては成り立たなくなっていることの証明ではあるが、ほとんど男性であるのは不気味。今日の音楽は、自分にとって英国を代表するバンドであるWishbone Ash。最近発表されたMCA時代のCompilationである”Sometime World:MCA Travelogue"。Digital Mixしたのか音がクリアで、中でも名盤”Argus"からの”Blowin' Free", ”Warrior", "Throw Down the Sword", "The King Will Come"といった名曲群は突出して美しい。調べてみると今はAndy Powellの本家とMartin Turnerの分家が別々に活動している模様。分家のギタリストの方がWarriorを原曲通りのフレーズで弾いているのがRespectを感じて面白い。声の方もやはりMartin Turnerの方がWishbone Ashらしい。Martin Tuner's Wishbone AshのWarrior Wishbone Ash ( Argus 2009 ) live at radio Arbila
Dec 18, 2010
コメント(0)
先週はLondon経由でドイツWittenへ。先々週の雪で心配していたがLondonまでは無事到着。ところがDusseldorf行きのフライトは3時間半遅れで離陸し、お陰でホテルには深夜0時過ぎの到着。流石に湯船に使った後はすぐにベッドへ。ドイツは日本と打って変って冬景色で、夜も暗く寒い。ホワイトクリスマスが楽しみなことだろう。そういえばドイツ人の同僚はドルトムントの大ファンで香川の活躍に非常に満足していた。今回は日本発着はJAL便。エンターテインメントシステムの音楽の方は時代錯誤のナレーション付きのコンピレーション。製作にお金をかけるくらいならBAのようにライブラリにより多くのCDを並べてもらった方が余程良い。CAの不自然な笑顔とホステスのような膝まづくサービスは本当に顧客重視と言えるかどうか疑問。映画の方は邦画中心だったこともあり、まずは「悪人」、「君に届け」、次に洋画に移り二度目の”Salt"と”Inception"、アカデミー賞最優秀外国語映画賞の「瞳の奥の秘密」とJulian Robertsの”Eat Pray Love"。番外としてM-1グランプリThe Best 2007-2009葉大変楽しめた。暗闇で何度もすすり笑ってしまったのでさぞかし他の客には気持ち悪かったことだろう。笑い飯とトータルテンボスはあんなに漫才上手いんですねえ。邦画の二本は脚本にもう少し工夫が欲しい。”Eat Pray Love"は台詞が現実離れしていて説教くさい。二度目でも”Salt”は十分楽しめたし、次回作にも期待できそうだが、”Inception"はやはり話が複雑過ぎる。収穫は「瞳の奥の秘密」で、アルゼンチンの政治的腐敗、学歴格差、決して消えない恨み、深い愛と記憶などを散りばめた映画でお奨め。ちょっと若い頃と現在の両方を同じ俳優がやると女優にとっては辛いものがあるかな。 El Secreto de sus ojos
Dec 11, 2010
コメント(0)
金曜日は大学時代のクラブの飲み会で丸の内方面へ。以前TumiのSuitcaseの修理を持ち込むのに行った時以来約4年ぶりだが、浮世離れした美しいイルミネーションと綺麗な街並みに居心地の悪さを感じる。お店のあるビルの地下街は古いビルを改装してマクドナルドと並んで流行のハイボールバーなどが並ぶ。若い世代は節約志向が強く従来型の居酒屋ではなくこういったカジュアルな店でないと集客できなくなっているのだろう。そういえば最近はXmasだからといって若いカップルはレストランでご馳走を食べたりしないらしい。バブル時代の浮き足立った頃を懐かしく思う世代に比べて地に足が着いているといえる。Herbie HancockのThe Imagine Projetがグラミー賞でノミネートされている。参加するのはDave Matthews, Anoushka Shankar, Jeff Beck, The Chieftains, John Legend, India Arie, Seal, Pink, Juanes, Derek Trucks, Susan Tedeschi, Chaka Khan, K'Naan, Wayne Shorter, James Morrison, Lisa Hannigan。とこれだけの面子を揃えるているのだからそれなりのものだが、よく言えば円熟味があるということになるのだろうが、やはり新しい何かは感じない。Derek TruicksとSusan Tedeschiを招いてのJoe Cockerカバー”Space Cowboy”もスライド、ピアノの絡み、Susanの歌唱力とも申し分無いが、予定調和的でStarbucksで流れていそうな感じ。 Herbie Hancock The Imagine Project 一方たまたまHMVのセール品を見ていて面白い企画が目に留まった。Rockabye Baby!というシリーズで、要はロックの名曲群をすべてオルゴール調で演奏しているアルバム。米国滞在中にクラシック曲を同様のアレンジで聴かせるシリーズがあったが、こちらは徹底してロック系である。しかもThe Beatles、Elvis Presleyなどは驚かないが、Black Sabath、Metallica、Pearl Jam、Guns n' Roses、Aerosmith、AC DC、U2、Radio Head、The Cure、Green Day、Eagles、Stones、Ramones、Bob Marle、Kanye Westなどがある。欄外には今後Releaseのためのアンケートがあり、Lynard SkynardやBeastie Boysの名前もある。自分自身も子供がまだ幼い頃大音量で音楽を聴きたいのを我慢せざるをえない時代があった(当時はまだIPodが無かったので)。そういう世代の親を狙ったものなのだろうが、やはり自分の息子がこういう曲を聴いて育ってRock'n Rollなスターになるという光景を夢見るというのは微笑ましくもあるが末恐ろしくもある。Ozzy....Freddie...Axel Rose.... Rockabye Baby
Dec 4, 2010
コメント(0)
今週もなかなか忙しく時間を過ごしまだ疲れが取れていないが、週末は特に決まった予定も無くゆっくりできる。何よりのご褒美だ。木曜の夜はある集まりで銀座のMagic Show付Dinner Showに行ったが、内装・食事はまるで大学祭のDisco並みでがっかり。銀座もああいうお店がでるようになったのは時代の変化を感じる。NPRのSiteでRobin Hiltonが自らのYour Island Fiveを見直したと発表している。いわゆるDesert Island Disks。そういえば自分自身5枚に絞って考えてみたことは無かったが、今回Windows Vista機をWindows 7にUpgradeするにあたり、7側PC内臓HDD容量の関係でもう一台のXPからITuneファイルを厳選、その中からさらに無理やり5枚を選んでみた。Aaron Neville/Warm Your HeartCrazy Horse/Crazy HorseLucinda Williams/Car Wheel on a Graval RoadNeville Brothers/Yellow Moon遠藤賢司/満足できるかな原則Compilationは省くという前提。Lucinda Williamsの98年作が最新という寂しい結果に。Islandだからな、とどうしてもイメージがLaidbackしたものを選んでしまうのはやむを得ないか。Neville関連二枚はちょっと偏りすぎ。
Nov 27, 2010
コメント(0)
相変わらずバタバタしていてこの二週間何をしていたかと思い出してみると、まずはちょっとしたクラブ活動を立ち上げて一応発起人らしきものになったのと、英国に一週間行っていたのと、その間やっとOutlierを読み終えたのと、帰国後の連休を利用してついにWindows Vistaを7にUpgradeしたことかな。英国へは今回もBAで、成田のTerminalは11月から2へ移動。Securityの効率が悪いのか結構時間がかかる。JALへの乗り換えがある人にとってはOne Worldが固まって良かったかもしれないが、こちらにとっては迷惑である。BAは前日にOnline Chcek-inしたもののお気に入りの二階席は満室でやむなく一階席。そのかわりBarからカップうどんとそばをもらってそれを到着日の夕食に。Enternatinmentの方は、行きに”Inception”とBBC放送の”Glastonbury 2010”ライブを。”Inception"は筋がわかりにくいのと疲れていたからか途中で寝てしまったが、GlastonburyのLiveでは元気でFunkyなSuperstiriousを歌うStevie Wonder、Ray Davies、Jackson BrownのBackのDavid LyndleyのSlide Guitarが素晴らしかった。Steel Guitar欲しいなあ。Audioの方は、Robert Wyattの”His Greatest Misses”と”Sweet Home Alabama Country Musicians' Tribute to Lynard Skynard"が印象に残った程度であまり収穫無し。行きに仕事をしている横目で他人が見ていた映画をチラチラ見て気になっていたのが、Angelina Jolie主演のSpy映画”Salt”。帰国便で見たが、速い展開と予想を裏切るストーリーで手に汗握る。もう一度観たい。SaltのOfficial Siteは Salt Official Site
Nov 23, 2010
コメント(0)
木曜日に市ヶ谷であるトレーニング業者のRoundtableに出席、隣に座った米国人がPearsonというLongmanを傘下に持つ会社の人で、英語のSpeakingテストであるVersantを扱っていると言う。実は試しに受けたことがあるが、これがなかなか手強い。ちょうど今後どういう使い方ができるか評価中だったので、今度彼と会って相談することになった。ちょっとした収穫だ。その帰りに渋谷の駅でNY在住の高校時代の友人にバッタリ会った。母親の法事で帰国中だと言う。関西出身の私が高校時代の友人に会うのは確率的に低いはず。まあお互い渋谷にはあまり似合わない風貌なので気がついたのかもしれない。NPRのAll Songs Consideredの今週のゲストDJはDaniel Lanois。古くはBrian Enoとのコラボレーション、最近Neil YoungのLe Noiseでも異彩を放っていた。彼が影響を受けた音楽をPick Upして紹介している。Steel Guitarのイメージがある彼が選んだことから少々意外だったのはSly、Grandmaster FlashCharles Wright & the Watts 103rd Street Rhythm BandというFunk系を挙げている点。Charles Wright & the Watts 103rd Street Rhythm Bandは67-73年に活躍したSoul and Funkバンドで、"Do Your Thing" 、"Till You Get Enough" 、"Love Land"そして最大のHitが"Express Yourself" 。88年にN.W.Aがサンプリング。時代を象徴するシンプルなメッセージ。YouTubeでどうぞ。 Express Yourself
Nov 6, 2010
コメント(0)
今年はあまり台風に直撃されなかった。やっぱりこういう自然を肌で感じるのもたまには良い....何て不謹慎な発言は大きな被害を被った方々や今日出かけようとしている人にとっては大変迷惑な話だろう。それでも疲れがまだ抜けていないからか、朝から何故かこの不穏な天気の到来を正直少々喜んでいる。前回触れた”Outlier"という本について、まだ読み終わっていないのだが、基本的にはこれは先の”Drive"の元ネタの一冊で、天才を生むのは偶然では無く必然である、逆に何故多くの人がその域に達さないか、という事実を説明しようとした本。実は天才と呼ばれる人達は、隠された恵まれた環境、類まれな機会、一生懸命学んだり働く文化的背景等が組み合わさっているという。Bill Gatesなど有名人を題材にしているので興味を持ちやすい。日本語で読もうかと思ったが、図書館の予約が相当貯まっていたので、原文で読んでみたが決して難しい本ではない。類まれな機会と言えば、11月号のUncut誌で5つ星を獲得しているAcfrocubismのアルバムはまさにその好例と言える。96年にRy Cooderが仕掛けて大ヒットしたBuena Vista Social Clubだが、実は元々の企画はアフリカMaliのミュージシャンをCubaに送り込み両者のFusion音楽を作ろうとしたのだが、Visaの関係でMaliのミュージシャンがCubaに到着せず、急増で集めたミュージシャンで作ったアルバムが800万枚を売り上げた、と言う。今回そのミュージシャンがついに集まり作ったのがこのAfrocubism。こちらはその機会に恵まれなかったのがやっと日の目を見た訳で何とか売れたら良いのだが。NonsuchでIntroduction to Afrocubismを Introduction to Afrocubism
Oct 30, 2010
コメント(0)
長い間サボってしまった間に、英国往復、自宅でボヤ騒ぎ、緊急医療センター初訪問、体調不良、箱根へ小旅行とイベント目白押し。英国往復でのエンターテインメントでは、安心して観れるAdam Sandlerの新作”Grown-Ups"、Indie Thrileerの”Winter's Bone"、期待通りの”Toy Story 3"の三本の映画に加え、BBC製作のJohn Lennonもの”Lennon Naked"を観た。”Lennon Naked"は”Nowhere Boy"と異なり父親との確執と自分自身のJulianへの父権放棄を中心とした話。時差ぼけが癒えない中、お土産に買って帰ったTaco Shellをトースターで焼き始めたところShellに含んだOilが引火し、焦って消火器で消火、その後の部屋の掃除が大変事となり睡眠不足は解消できず。続いて家族の一員が調子を崩し、深夜に緊急医療センター訪問。幸い大事に至らず、24時間オープンの診療所があることが確認できたのが収穫だが、またもや睡眠不足が続く。そうこうしている内に自分の体調が優れず、アルコールを胃が受け付けなくなり、予定していた旧友との飲み会はやむなくキャンセル。何とか週末までには体調を戻し、3年振りに箱根へ小旅行。強羅に宿泊、好天の彫刻の森を満喫し、翌日は箱根園、仙石原のススキ野を満喫、帰りに初めて御殿場のプレミアムアウトレットを訪問、衝動買いでスーツを購入、自宅へ無事帰宅。最後にBAのAudioではDavid Byrne & Fat Boy Slimの”Here Lies Love"が素晴らしい心地よさだったことを付け加えて、この散漫な近況報告を終えます。機内で読んだ”Outlier"については次の機会に。
Oct 25, 2010
コメント(0)
すっかり読書の秋と化していて、図書館で借りた本を中心に読みまくっている。朝夕の大井町線でも急行には乗らずゆっくりと各駅停車で時間をかけて本を読む。それが精神的にも安定をもたらしている。まずは知り合いから頂いた”モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか”(原題は”Drive: The Surprising Truth About What Motivates Us”)。従来型の(筆者がモチベーション2.0と呼ぶ)アメとムチによる動機付けが上手く行くケースは極めて稀で、短期的なルーチンワーク以外ではむしろモチベーションの高まりを阻害している。例えば子供が勉強するためにご褒美をあげること(交換条件付報酬)で子供は仕事の質や完成度、面白さを無視してこなそうとする。やる気を育てる機会を失い、それをルーチンワークとしてとらえ創造性を失ってしまう。人間は内発的動機(”Intrincic Motivation")で行動する際に”Flow"(その困難さを意識しないでモチベーションが高い状態)を体験することがある。報酬は必要レベルさえ確保されれば、(1)Autonomy(自律性)(2)Mastery(熟達)(3)Purpose(目的)があいまってやる気が発揮され”Flow"を体験する。報酬は予想外のRecognition(その努力を労う)の場合のみ効果がある、というもの。著者のSiteでAssessmentをやってみるとまだまだ私自身はType X(外発的動機で動いている人)。この本が参照する著作を今後も読み続けるつもりで、次はセムコ社の経営を綴った「奇跡の経営」。Daniel Pinkのサイトは Daniel Pink もう一冊は有名なこころみ学園でワイン作りを始めた川田氏の歩みを綴るドキュメンタリー本。川田氏ご本人の”Drive"にはただただ感服するばかり。机上の理論では無く行動派としてのバイタリティとリーダーシップ、そして机上では無くその行動から生まれた信念が障害のある子供達を人間らしい生活ができるように厳しく導く。ワインを選んだのは子供時代からの飲酒癖だと言うのが可笑しい。あえて言えば一番厳しい農作業がワイン作りだったということ。都心のレストランでも同ワインを置いているレストランがあるようなので一度行ってみたい。ココファームワイナリーは ココファームファイナリー
Oct 9, 2010
コメント(1)
今日は朝から大変天気が良くて気持ちが良く、庭仕事をしたい気分になる。夏前に植えた朝顔は咲き終え、夕顔は最後のつぼみが花開こうとしている。10月末にはチューリップに植え替える予定だ。何度も収穫したバジルもそろそろ花が咲き始めたので、終わりに近づいている。冬にかけては室内で育ててみようかと思う。先週植えたラディッシュとミックスレタスが芽を吹き始めているのが今後楽しみだ。昨晩は時間があったので、随分前にTVで放映していたのを録画をした”Seabiscuit"を観た。2003年作の名馬Seabiscuitにまつわる実話に基づいた作品で、主演はSpider ManのTobey Mcquireで助演が昨年”Crazy Heart"でAcademy賞主演男優賞を受賞したJeff Bridges。この映画は前から観たかったにも関わらず先延ばしになっていた映画だ。ケンタッキー州レキシントンに住んでいた時に街の大きな本屋で本を物色していると、品の良い年老いた女性が私に「この本は本当に良い本よ」とつぶやいたのがこの原作。正直あまり馬には興味無かったので読んでみようとは思わなかった。Man O' Warなど名馬を生んだレキシントンに住んでいたにも関わらずそれを満喫しなかったのが今や悔やまれる。大恐慌で翻弄された泣かず飛ばずジョッキー、自動車社会に取り残されそうな馬の調教師、最愛の子供を自動車事故で失い、妻が離れた大富豪が偶然名馬に出会い、その名馬のお陰でそれぞれ自信を取り戻し、一緒に成長して行く。足を痛めたSeabiscuitと落馬して骨折したRedを見捨てずに暖かく見守るCharlesとTomが米国の良心を象徴する。”Elizabethtown”と併せてレキシントンの緑の匂いを想い起こしてくれる映画だ。SeabiscuitとWar Admiralの本当のVideはYouTubeで。この馬は当時大恐慌から立ち直る時期のアイドルだった。 Seabiscuit vs. War Admiral - 1938 Match Race (Pimlico Special)
Oct 3, 2010
コメント(0)
先週の英国帰国と言い、少し災難続きだ。HotmailのAccountが盗まれたようで、なりすましのメールが自分名義で乱発され、しかもAddress Bookの内容が流用されている。少し前に同様のことがあって、Passwordを変更することで様子を見ていたが、Password変更後も再発、これ以上他人に迷惑をかけられないと判断し、Account閉鎖に踏み切った。恐らく15年ぐらいこのAccountを使っていたので想像がつく原因となるとたくさんあるが、使われているAddress Bookの内容から見てここ一年の間のことだと思われる。やはり最低限空港のラウンジなど公衆のPCでこういったFree Accountを使うのは避けるべきということだと遅まきながら反省。先週のNPR All Songs Consideredで注目すべきDiskが二枚。一枚はNeil Youngの新譜”Le Noise"。Daniel LanoisプロデュースでNoisyギターがSound Effectで強調され目新しく感じる。もう一枚はさらに強力で、Portlandの音楽シーンの50ものバンドが何と2枚組CDプラスDownload専用の三枚目を合わせて210分ものLed Zepplinのカバーアルバムを完成させた。参加ミュージシャンはM. Ward、Death Cab for CutieのChris Walla、The Long Winters、Loch Lomond、Laura Viers、Portland Cello Project、Nick Jaina他。発売は10月12日で先行予約受付中。印象深いジャケットはThe DecemberistsのCarson Ellisによるもの。
Sep 26, 2010
コメント(0)
久しぶりにフライトでひどい目にあった。Frankfurtに向かうべくManchester空港でCheck inした矢先に、Security Alertが出て(爆発物らしきものがSecurityで発見されたらしい)、直ちに全員がTerminal-1から退去を命じられた。ぞろぞろと外へ出て駐車場で待っていると、既にCheck-inを済ませたもののみ全員Terminal-3へ向かえ、と言う。これ幸いと移動、Terminal-3でSecurityを済ましたが、他の航空会社の客は次々旅立つのにLufthansaの乗客のみいつまで経っても待ちぼうけ。結局もう一度Terminal-1に戻された挙句、新たにTicketingのCounterで長い待ち行列に並び、二時間かけてやっとフライト変更。幸いにもLondonへBMIで移動、BAとのCode SharingのANAで成田へ。ManchesterでCheck inしたのが朝の8時(日本時間の午後4時)、自宅にたどり着いたのが夜の6時だったので26時間かかったことになる。まさにLongest Dayである。さて、金曜日にTBSで最終回を迎えた「熱海の捜査官」は結末の不明さまでTwin PeaksへのTribute丸出しで、大変楽しめた。教頭の敷島澪(藤谷文子)、行方不明になった後発見された東雲麻衣(三吉彩花)、ウエイトレスの伊藤奈々子(小島聖)、陶芸クラブの洲崎道代(広田レオナ)と意味深な配役が嬉しい。当然Series 2への期待が膨らむ。本家のTwin Peaksは今年で20年を迎えると言う。2010年4月号のUNCUTにDavid Rynchがその当時を振り返っていた。当時映画で振るわなかったDavidにTVの仕事の話があった時にも本人は全く興味が無かったという。ところがHill Side Streetで有名なMark FrostとMeetingを重ねる内に、共にチェリー・ブルーチェリーパイが好物であることで意気投合、アンソニー・サマーズがマリリンモンローとケネディーの関係を暴露した”Goddess"をうまく使えないかと議論を始めた。ABCがまずパイロットを注文した際も、まだお蔵入りになる可能性から、映画化を念頭に慎重に撮り続けたと言う。結局パイロットを気に入ったABCは7エピソードを注文、90年にそのパイロットが放映されてからは、その反響からさらにMarkとDavidに自由な権限を与えた。しかしファーストシーズン終了の頃には、DavidとMarkはLaura Palmer殺しの犯人探しのプレッシャーをABCからもファンからも受けることになる。Davidは頑なに犯人を明らかにすることを拒むが、最終的にセカンドシーズンの途中で最終的に犯人を明らかにしてしまう。その後は新たな局面を加えようと奮闘するも、視聴率が激減し、打ち切りとなってしまう。今回の「熱海捜査官」の謎に包まれた結末は、その意味でTwin Peaks失敗の教訓を生かしていると言えよう。Series 2はこのまま謎を明らかにせず、1以上に猥雑でSurpriseの多いエピソードを期待したい。
Sep 20, 2010
コメント(0)
今週は再び英国。Southportは先月とは打って変わって荒れ気味の天気。雨が降るだけでは無く、風が強い。歩く人も疎らで、8月にはあれだけいた米国人ゴルファー達の姿ももうホテルでは見られない。来月は薄手のコートが必要だろう。今回は往復ともLH便で、しかも帰国もFrankfurt経由なので、すなわち新型エアバス機に乗ることになる。往きのEntertainmentシステムでは、BBC製作の”Exile on Main Street"のMakingビデオ、”The Karate Kid"のリメイク(これって何故邦題はベストキッドになるんだろうか)、珍しくライブラリにあった邦画「誘拐ラプソディ」、CDではTom Petty&The Heartbreakersの”Mojo"、Dr. Johnの”Tribal"などを楽しんだ。”Exile"は南仏で始まった録音が相当非効率だったようで、最終的に後の世代に評判の良い名盤にLos Angelsでまとまったのが嘘の様。MickとKeithのPersonalityの違いが面白く、"Mick needs to know what he's going to do tomorrow," ,"Me, I'm just happy to wake up and see who's hanging around. Mick's rock, I'm roll."というKeithの発言が笑える。”Exile”のタイトルは全盛期にあったにも関わらず、英国でのマネージメントの不手際で税金を払うキャッシュすら無くなったバンドメンバーが海外へ逃げ出したことをうまく表現したもの。同VideoのPromoは The Rolling Stones - Stones in Exile trailer ”The Karate Kid"は聞いていたよりも良く出来ていて、Jackie Chanの押さえ気味の演技がJaden Smith(Pursuit of HappynessでデビューしたWill Smithの実子)の奔放さとうまく噛み合った感じ。例の”Wax on, Wad off"は今回は”"Take off the jacket...Now put it on...Now take it off...Hang it up...Take it down...Hang it up...Take it down...Put it on...Take it off...Hang it up............."となっているが、動作が複雑過ぎて無理があるように思う。沖縄が中国に変わってしまったのが寂しい。さて、いつもホテルでは夜をもてあましていて、しかも体調を保つために一切アルコールを飲まないようにしていることから、TVのFilmチャンネルで映画を見ることが多い。今回見たのは”The Italian Job"というプロの窃盗団の話と”Knights of the South Bronx"という実話を元にしたChessを教えることでBronxの子供たちに生きがいを与えたSuccess story。前者はどうも昔の映画のリメイクらしいが子気味良いストーリー展開が楽しい。後者はDanceをモチーフにした”Take the Lead"を思い出したが、子供たちがまだ小学校にも関わらず日常の生活で厳しい現実に直面している様子が痛々しい。それでも能力と情熱があるMentorが指導すれば素晴らしい結果が生まれるという好例。
Sep 16, 2010
コメント(0)
流石に朝晩は駅まで徒歩で往復する気になるぐらいの気温になってきたものの、まだまだ日中は暑い。今朝は伸びきった庭の芝生を手動芝刈り機と最近買ったBosch製のリチウムイオンBattery充電型トリマー(アタッチメント付きのため腰をかがめなくても良いのが便利)で刈ったが、時間が経つと共に気温が上がってきて、最後は汗だくになった。毎日飲むヘルシア効果と適度な運動で夏休みに増えた体重も順調に減少。食欲の秋に向けて準備万端だ。秋と言うと読書であるが、最近は朝晩の通勤に急行には乗らずに各駅停車に乗ることで、読書の時間を設けるようにしている。先週は日帰り旅行があったこともあり、かなりの量の本を消化できた。友人から紹介された「NPOの経営」、障害者農園に関する「耕して育つ」、「福祉を変える経営」、「7つの習慣小学校実践記」、「夢で終わらせない農業起業」と永田農法に関する入門書二冊。ちょっとインプットが多すぎて消化しきれていないかもしれない。ITunesがVersionアップして見た感じが少し変わった。Album by Artistsでソートするとジャケット写真が見やすくなったのは便利だ。音楽とジャケットというのはやはり切っても切り離せないもので、ジャケット写真が見やすくなったことで、Visualの訴求が音のイメージとなり脳にダイレクトに来る感じだ。その新しいITunesに触発され、待望の秋に備えてAutumn 2010というPlaylistを作ってみた。中心は早5年が経過したNew Orleansの洪水支援アルバム群。どれも好きだが、中でも”Our New Orleans"が素晴らしい。Allen Toussaintによる名曲”Yes We Can"(註:本曲は元々ご本人作)で始まるこのアルバムはどんな苦難に立っても前を向こうというBlack MusicのPowerを存分に感じることができる。しかしこの曲のサビの部分は何度やっても上手く歌えない。練習あるのみか。I know we can make itI know darn well we can work it outOh yes we can, I know we can canYes we can can, why can't weIf we wanna get yes we can canI know we can make it a worldI know we can make it if we tryOh yes we can, I know we can canYes we can can, great, got your moneyYes we can, I know we can canYouTubeで同曲を聴くことができる Yes We Can by
Sep 11, 2010
コメント(0)
最近意識的に人と会うようにしているが、先週は今までで最も多く知らない人と会った週かもしれない。月曜は米国人の人材育成コンサルタントと会い、火曜は異文化コンサルタント兼大学教授からアセスメントツールの紹介を受け、水曜は某グローバル企業の人事部長と雑談、木曜は異業種交流会、金曜は社会福祉法人主催の勉強会出席。これまでは人と会うことに対して何らかのベネフィットを計算してから会うかどうかの判断をしていたが、ちょっとその制限を外してみた。ベネフィットの計算というのは、時には自分を守ろうとしたり、Uncomfotableなことがあるかもしれないことを恐れたりしていたという心理もあったわけではあるが、あまりそういう計算づくではなく、単に自然に人と会って別れるという行為にもっと慣れてみることにした。さて、その効果が少しづつでも何らかの変化があるのではないかと期待している。少なくとも一つづつの出会いは意識的に自分の世界観を試す(成長させる)他流試合だと思っている。 姉に高田漣がFIGAROで連載している内容が掲載されているBlogの紹介を受けて、その幼少の頃からの豊富な人脈とそれが彼自身の音楽家としての成長に及ぼした影響、彼の音楽歴を通じた音楽的興味の広がりに思いを馳せ、図書館で2003年3月27日に、NHK-FMの人気音楽番組「LIVE BEAT」用に公開録音された音源を収録したCDを借りた。日本でもこういう音楽が生き残りかつ親子に伝承される時代が来たと思うと日本も捨てたものではないな、というのが端的な感想。入退院を繰り返していた高田渡の職人芸のような歌とMCが深く楽しい。観客もこの親子の二度とないかもしれないライブを真剣に聴き、それを意気に感じる高田との唯一再現不可能な出会い。俳句のような短い歌はダラダラしたラブソングへのアンチテーゼ。「日本語は英語には訳せない」は西洋文化に強い影響を受けた60年代アーティストの葛藤の帰結。高田渡は2005年4月に急逝。高田漣のBlogは Ren Takada at FIGARO
Sep 5, 2010
コメント(1)
全772件 (772件中 1-50件目)