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キャリアコンサルタントひろくん

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2026.02.24
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カテゴリ: ひきこもり支援
では前回に引き続き、ソフト面でのポイントを一緒に確認していきましょう。

・家族からは本人を焦らすような声かけを控えることが大切です。そのかわり、家庭内でできる家事を少しずつ増
やし、家庭内での役割を作っていけると、とても有効になります。ひきこもりはいろいろな形態がありますが、自室のみにひきこもるのと、家の中でひきこもりつつ、家族と交流したり、家事をやるのとでは、その後の社会復帰へのリハビリの大変さが、大きく異なってきます。

・ご本人が行かなければ意味がない、と考えるのはやめましょう。相談員とご家族との面接でも、かか わり方が変わることで、ご本人の変化にもつながるのでしたね。
・直接ご本人に関わることはできなくても、家族相談を継続すると、家族の対応等に
変化が起き、家庭内の雰囲気が改善されることがあります。つまり、ご家族自身に、まず 心にゆとりを持ってもらうわけです。そのためにも、ご家族が安心して話ができる場が大切です 。相談員との面談、家族会などへの参加などが候補になってきます。
・あなたが支援者である場合は、自身の属する機関だけで何とかしようと思わず、他機関にも関わっても らえる可能性を模索していくことも大切です。

・本人の言葉の裏にある気持ちが引き出せるまで、支援者やご家族は時間をかけて関係性を
築く必要があります。特に 支援者は、ご本人から裏切られても、絶対に裏切らない姿勢を示し続けることが大切です。例えばある高校生は「私は将来医者になれなければならならい」と親の意向を気にして、ご本人の本音を無視した高すぎる目標を主張し続けていました。その際、ご本人自身も、それが本音ではないことに気づけていなかったのです。安心できてこそ、初めて本音に気づけるわけですね。

・就労体験などは単にお金を稼げるだけではありません。普段の生活の場では求められないことが求められ、それを通じて本人の強みを見
つけるというストレングスの発見につながることがあるメリットが大きいわけです。また、上司や同僚からほめられたり、顧客から感謝されるなどの体験から、自己肯定感が高まるメリットもあるといえます。逆の行為もされる可能性はありますから、職場でのご本人に対する理解を深めてもらう支援を、相談員等は行うことが望ましいと言えます。

・ご本人が出来ていることを、「評価する」「当たり前だ」という対応が本人を傷つけてしまうかもしれません 。本人の気持ちを注意深く観察し、対応していく必要があります。

・口頭でのやりとりだけでなく、アセスメントツールを用いて客観的に評価する。 

・スムーズに来所ができ、映画の話など世間話ができたことで、ご家族や支援者が安心しすぎるときがあります。「これは良いタイミングだ!もっと進めよう!」と 支援を急いでしまうと、再び元の状態に戻るリスクは高まります。

・支援を早期に開始する。 長年ひきこもりの状況が続く家庭では、家庭での関係性が出来上がっているた め、変化への気持ちが強くない場合があります。いかに早く(家族や当事者が)若い 時に相談に来てもらえるかが大切です。

・親が活発に動くことのできる壮 年期と比べ定年を迎えると体力も落ち家庭内での変化を起こす気持ちが弱くなる 傾向があり、早期からの支援が必要と考える。    
・ご本人のセンターへの通所等がが途絶えた場合、母親などのご家族の誰かしらは相談支援員とつながり続けておくことが大切です。ご本人に対しては、時々お手 紙を書いて母親から渡してもらうなどを行います。ご本人が自暴自棄となる気持ちも受け止めな がら、再び本人が来所できるように「切れていない状況」を維持することが大切でしょう。

・いつもとちがうことに敏感になっていると、ご本人のつまづきや良い変化などを、まずご家族が感じ取りやすくなります。また訪問相談員も、アプローチ回数を保っておくことで、同様にいつもと違うに気づきやすくなります。

・前述したピアサポーターに会ってもらうことで、ひきこもりの状態にあった人が、様々な 関係を持ち、社会参加していった方のモデルを具体的に知ってもらうことは有効です。仲間づくりにつながるメリットも期待できます。

・ご本人ではなく、明らかにご家族の影響が強いと感じられるケースがあります。例えば、 ひきこもり状態であるご本人からは前向きな気持ちが感じ取れるが、ご家族が支援 に対して後ろ向きな気持ちを持っているというケース。
親子で相談の場に来所するが、ひきこもり状態である本人の意見よりも、親の 主張の方が強いケース。
そうした場合、ご家族様自体は自らの言動や考え方がご本人に強く影響することを自覚するとよいでしょう。またあなたが相談員である場合、 理解してもらおうと指導的に対応するよりも、保護者の大変さに寄り添いながら 保護者の気づきを待つ方が、支援が切れないために安全策であると言えます。
更には必ず家族の同意を得なければならない、という基本を意図をもって行わない対応が支援者に求められる場合もあるでしょう。上司等と相談しつつ、連携して対応してください。 

・ご家族の理解が必要である場合は、教えるのではなく、支援者とご家族(とご本人)で一緒に考えるという姿勢を思い出しましょう。その方が結局定着が進むので、総合的には効果的な姿勢となります。

・実状を考えると、やむをえず、ひきこもりを継続する方が望ましいケースがありえます。(例:経済的な理由で生活保護を受給しているなど)。その際は、ひきこもり解消を目標の第一義にするのではなく、生活を維持できるように配慮しつつ、引きこもりの度合いを減らしておくなど(例:自室での引きこもりはしていない、働いていないが精神科クリニックに受診はできているなど)の状況で、一時落ち着いていただくという方策も考えられます。

・場合によっては、住居を別にするなど、離れていただくことを提案しても良いかもしれません。 ご本人の依存のし過ぎ、ご家族の過干渉などが考えられます。

・支援者や家族、他の当事者とのトラブルの背景に本人の疾患や障害が影響する場合があります。まずは 必要な機関(例:精神科クリニック、保健所の保健師さん)につなぐことです。ご家族では難しい場合は、訪問相談員がつなげてくれます。

・状況を改善する為に新たな対応・活動を行う場合、それについての説明をご本人の個性・特徴に応じて工夫することが大切です。例えば短い文章で区切りながら、 明確に示す。図や絵などを活用するなどです。

・医療受診を試みても、ご本人が拒絶することで支援員に
しか支援を求めなくなったケースがありえます。これはある意味自然なことです。要は支援員とは人間関係ができてるので、信頼関係が生まれているから、コミュニケーションを行いたいとご本人が感じているわけです。とはいえ、家族に暴力をふるうなどの攻撃的な側面が出はじめるようであれば、支援員に早め にケース会議などを開いてもらい、連携しながらのチーム支援を受けるようにしましょう。

・他の医療機関などにつなぐ・紹介する場合、ご本人に丁寧に説明して、ご本人の同意を得ることは、その後の効果にも大きく影響を及ぼすために重要です。     
ことがないように、頻繁にスーパーバイズの機会
をもち、当事者の特性を理解すること、合理的配慮としてどんなことが必要なの
かを検討することが必要。  

・支援担当者も一人の人間です。悩んだ時に燃え尽きてしまう場合
もあります。対応してくれている支援員の調子が悪そうであれば、所属機関に心配の声を電話するなどのかかわりをする方がよいかもしれません。支援担当者が一人で抱え込むのではなく、関係者 や関係機関に相談しながら支援を行うことが望ましいのですが、それができないケースがありえるからです。

・もしも他の機関につなぐ・紹介すると、ご本人が「見放された」と 感じる場合があります。ご本人やご家族をねぎらい、気持ちを大切にして いることを伝えつつ、丁寧に事情を説明することが大切です。 

【おわりに】
ひきこもり問題の原因は 、ご本人だけ、ご家族だけ、社会だけではありません。それらが 複雑に入り組んで、影響を与え合ってい るのがひきこもり問題だといえます。
またひ きこもりの状態も実に多様 です。毎日図書館に出かけて行って、ご本人が自分の好きな本などを読んで家に戻ってくる。(その際、家族や他人とは一切かかわらない)そんなひきこもりの状態もあるのです。
ですから、引きこもり問題においては 「このケース(問題)は、世界でたった1つしかない」と思うぐらいでちょうどよい と思います。 ご本人、ご家族、家族の歴史を十分に把握し、寄り添い、その上で問題にかかわっていくことが、ご家族や支援員には求められます。
この記事の内容のどれかが、今後の支援・かかわりにおいてヒントになってくれることを願っています。





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Last updated  2026.02.24 16:08:36
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