PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
チャイコフスキー3大バレエのDVD ワーナーWPBS-90246/8
・チャイコフスキー:『白鳥の湖』
キーロフ・バレエ(1990年)
・チャイコフスキー:『眠れる森の美女』プロローグ付き3幕 キーロフ・バレエ(1982年)
・チャイコフスキー:『くるみ割り人形』 英国ロイヤル・バレエ(1985年)
チャイコフスキーにはいくら感謝しても感謝しきれない。いくつもの素晴しいバレエ曲を作ってくれたおかげで、永遠にバレエという豪華な芸術作品を鑑賞する楽しみを私たちは得ることができた。
ここに収められた3つの録画は、どれも代表的な公演で踊りも演奏も超一流のものだ。
キーロフ劇場は元々マリインスキー劇場のことで、1935年から91年までキーロフ劇場と改称されたが、現在は元のマリインスキー劇場の名称に戻っている。
『白鳥の湖』はボリショイ劇場で初演されたが、プティパとイワーノフによる振り付け改定(現在一般的な振り付けの原典)の初演はマリインスキー劇場であった。『眠れる森の美女』・『くるみ割り人形』の初演もマリインスキー劇場である。
『くるみ割り人形』は、ここではピーター・ライト版で上演されているが、この版の初演は英国ロイヤル・バレエ団であった。
というわけで、キーロフ・バレエも英国ロイヤル・バレエも3大バレエとは深いつながりがある。
バレエはいつも思うのだが、本当に豪華で贅沢で素晴しい総合芸術である。音楽・踊り・舞台(アート)が相まって、至福の時を与えてくれる。才能ある多くの人々が、たくさんの時間を使って厳しい練習を重ねて作り上げた汗の結晶である。ここで舞台(アート)に言及したのは、バレエでは特に舞台や衣装が雰囲気を作り出すのに重要と感じるからである。
『くるみ割り人形』第2幕の、各国の踊り、花のワルツ、グラン・パ・ド・ドゥあたりの舞台装置と衣装が作り出す、この上なく上品で美しく、楽しい雰囲気、そしてそこで軽やかに踊る踊り手の身体から溢れ出る豊かな表情には深く感動してしまう。
こういうものが、いつでもDVDで見られることを幸せに思わずにはいられない。
この3つの作品はおとぎ話の世界なので、古典的な演出が良く似合う。どれも王子や王女が主人公であって、現代的ではないが、古典と割り切って大いに楽しむべきと思う。
どの作品も、一糸乱れぬ踊りも素晴しいが、踊り手の表情がとても良い。そしてそれを十分見せてくれるカメラワークが絶妙である。ライブなのにこれだけのカメラワークをこなすとは、よほど綿密に計画され、高度の技術をもつカメラマンが投入されたのだろう。
3つともDVDは分売されているが、このセットはそれらの合計より安く、買い得である。
ポリーニのショパン ソナタ第2番 2009年09月11日
ペルルミュテールのショパン ソナタ第2番 2009年08月30日
グリモーのショパン ソナタ第2番 2009年08月30日