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Chopin Piano Works(6CD)Nimbus NI1764
ペルルミュテールが弾いた、ショパンのピアノソナタ第2番を聴いた。ペルルミュテールは1904年リトアニアに生まれ、2002年にパリで亡くなったフランスのピアニスト。モシュコフスキとコルトーに師事し、ラヴェルに6ヶ月にわたって全作品を学び、最も優れたラヴェルの解釈者・演奏家となった。ショパンについても優れた解釈と味わい深い演奏を聴かせる。
第1楽章~第2楽章 サロン的でフランスの香り濃厚な演奏。なぜそう感じるのかは説明が難しい。音色が大変美しく、洗練されている。響きが濁らないよう、細心の注意がなされている。あまり悲壮感を出さず、純音楽的な世界を築いている。
第3楽章 テンポがかなり遅く、サロン的気分は吹き飛んで重々しい葬送行進曲となる。中間部の昔日をなつかしむような歌は優しく美しい。
第4楽章はいかにも風が吹きすさぶ寂しい墓地のよう。ペダルの使用を抑えてその感じを出している。音は濁らずあくまでも明晰を保っている。
全体を通じて、大変美しく、優しい演奏になっている。1974年の録音だが、驚くほど良い音質だ。
ポリーニのショパン ソナタ第2番 2009年09月11日
グリモーのショパン ソナタ第2番 2009年08月30日
アシュケナージのショパン ソナタ第2番 2009年08月28日