キータンのひとりごと~昭和せつなく懐かしく

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キータン.

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2008.02.04
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「なにかいいことない?」
昔、幼い頃、友からよく尋ねられたものだ。
「うん、なにもないよ」
「なにもない。つまんないの」
そう、なにもない会話だった。

でも、大人になった今、私はしみじみと思う。
「なにもない」
そう、それが非常に嬉しい。それがほっとする。

幼い頃、若い頃は、何かが起こらなければつまらなかった。
なにかが起これば、次になにかが起きる。
なにかが起きる。変化がある。刺激がある。

それが嬉しかった。
それに胸をときめかせたものだ。

そして今……なにもないことにホッとする。
そして今……昨日と変わらない日々に気持ちが落ち着く。
そして今……季節の変化だけに心がときめく。

「なんにもない。つまんないの」
そう言って、口をとんがらしたアイツはいない。
十年前に亡くなった。通勤途中の大阪駅前で倒れた。

アイツの口まねをしてつぶやいてみる。
「なんにもない。つまんないの」

うん、なんにもない。
風邪もひかずに、おなかも壊さずに健康だ。

そう、朝ご飯がおいしいかった。
そう、昼ご飯がおいしかった。
そう、夕ご飯が待ち遠しい。

アイツにぼそっとつぶやく。

「うん、なにもないけれど、それなりに幸せだよ」

今日は立春、春が近づいている。






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Last updated  2008.02.04 17:54:27
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