小説のようなもの 0
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ナイトホークスしか画像なかった、すまん。
2011年11月09日
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ジェフリー・ディーバーのロードサイド・クロス期待はずれだったのでジョン・グリシャムの「テスタメント」読み始めた。百億ドルもの遺産がある老人が奇妙な遺言書を残して自殺して始まるこのお話、シドニー・シェルダン?って感じもするけど、ディテールがいい。弁護士のやりとりや南米パンタナール大湿原の描写など、まあ私シドニー・シェルダンも結構好き。翻訳者が偉いのか私はほんとうに知らない2字熟語が2つ出てきた。みんなはそう思ってないかもしれないけど、私はそう知らない言葉(日本語)はないんだよ。かといって難しいわけではなくて、ユーモアのテンポもいい。文学作品とこのグリシャムのようなエンターテイメント作品とあとシドニー・シェルダンはどう違うんだろうと考えてみた。日本にはラノベ(ライトノベル)という分野があるから、そこから敷衍すると重さが違うのかな。純文学にむかって段々重くなるという。しかし、シドニー・シェルダンってひとつの分野みたいにしちゃったけど、彼がエンターテインメント小説の中に入るのか。独立させてもおもしろいな。次は名前繋がりでジェフリー・アーチャー読もうかな。
2011年02月06日
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【送料無料】ロードサイド・クロス正月用に買ったロードサイド・クロスは、確かにどんでん返しはあるけれど、そこまでおもしろくはなかった。ひとつはキャサリン・ダンスという主人公にあんまり感情移入できないから、なんかユーモアのセンスがちょっとちがう。まあ私あんまりユーモアのセンスないんでエラそうには言えないんだけど。あとはなんか、事件が起こって解決する、月曜日から金曜日までの中で、火曜日ぐらいまでの間に2回も、胸がしめつけられたという表現があった気がして、薄っぺらに感じた。いやでもその件確認はしてないけど、確認するために読み返す意欲は出ないような作品だった。残念。12月に読んだ息子1お勧めのアルケミストアルケミストの方が断然お勧めです。パウロ・コエーリョ作。遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
2011年01月02日
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【中古】文庫 夏の庭─The Friends─【画】夏の庭-The Friends-湯本香樹実を読んだ。夏から読んでたの、とろかったなあ私。「死体が見たい」と男の子たちが行動を起こすので、どっかで聞いたことある話だなあ。パクリかよう、と置いておいたら、死体の見方が違った、死体を捜すんじゃなくて、死にそうな人を観察するんだった。ちょっと泣いたよ。
2010年12月20日
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桐島、部活やめるってよこの本を息子に勧めようとして借りてきたら、バレーの話じゃんと却下された。ふたりともバスケットボール少年だ。でもバレーボールの話でもないんだがなあ。はじめは、ゆっくり読まないと誰が誰に何を言っているんだか絵に浮かばない小説だなと思ったが、途中からペースが上がってきた。おもしろいんだなこれ。とはいえ、桐島君がなぜ部活をやめることになったのか、桐島君が説明してくれてなぞ解きができるわけではない。そんなこと期待してたのは私だけか。今日はダイアストレイツのマネーフォーナッシングが頭を回り続ける日でした。ストレスはまた始まった旦那の飲酒。飲み始めると性格が悪くなる。会話がかみ合わないのは昔からだが、唸ることで人をコントロールしようとする。今朝の会話。「う”~んう”~ん」「何?」「息子2を起こしに行くんだよ」「いや、う”~んう”~んって何?」「だったらお前行け」「私は頼まれてないよう」「食卓にメモがあった。メモを読んでないお前が悪いんじゃないですか」小学生か?くそっ。
2010年11月03日
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OTHER WIND(A)[洋書]ゲド戦記、番外編(外伝)以外読み終えた。5冊目のThe Other Windがよかったな。邦題はアースシーの風。もしかして、翻訳が合わないとか?と思って、5巻の真ん中から英語で読みました。4巻と半分翻訳で読んでるから、基本的な人名地名魔法使いとかまじない師とかを日本語で理解しているので何とか読めました。それに最後のなぞ解きの部分だしね。ペーパーバック取り寄せてわかったけれど、このシリーズの題は「ゲド戦記」じゃあないよね。原作の題はアースシーだ。それもふまえてこのシリーズの主役はゲドじゃなくね?テナーが主人公だろう。テナーは2巻目でゲドに解放された巫女さんですよ。そのテナーが50ぐらいで養女にするのが「テルーの歌」のテルー本名テハヌーである。この本の大きなテーマ、竜と人間は昔ひとつのものだった、というのがすごいな。興味のある人は1巻のへたれのゲドを我慢して読んでみてください。
2010年10月25日
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ゲド戦記はゲドという魔法使いの幼少期を1巻、青年期を2巻、壮年期を3巻、初老のときを4巻、晩年を5巻、番外編を6巻で書いてある(らしい)。4巻まで読んだ。4巻はおもしろい。正直1巻、2巻ではこんなもんかと思った。3巻で生と死の国を扱っているのでちょっと興味が出て、あ、いや、2巻の巫女の話もおもしろいといえばそうかもしれないんだけど、4巻でテルーが出てきて、言われなく追いかけられるところのサスペンス、それを保護しようとするテナーのキャラクターがつぼにはまりかけた。でもまだなんか違和感がある。そんな親切な本ではない、というところがいいのかもしれない。ゲドもそんなにサービス精神はない。2枚目でもないし、万能でもない。読書の秋の休日はつづきの巻を読んで、ジブリのやつも借りてきたりして、「ゲド戦記」のことを考えながら過ごそうかなあと思う。
2010年10月02日
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ゲド戦記、4巻になって俄然面白くなってきた。それまでは、描写が淡泊過ぎるように思って、翻訳と合わないのかなあなどと考えていたが、なんとか頑張れそう。がんばってみる。
2010年10月01日
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進撃の巨人(1)息子1に勧められて読んだ。巨人に食われないように塀の中で暮らしている人類の話で、3巻が出るのがちょっと楽しみ。あと一家で「よつばと|」にはまっている。 【中古】B6コミック 1)よつばと! / あずまきよひこ
2010年08月02日
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虚空の旅人上橋菜穂子の「守り人」シリーズは女用心棒バルサと、皇太子チャグムの物語だ。今回読んだ「虚空の旅人」の題が、守り人ではなくて旅人なのは、主役バルサが回想のの中でしか出てこないからだろう。チャグムが新王即位式に出席するため、南のサンガル国に旅する話。その式でおおごとが起こるんだが・・・虚空、何で虚空なんだろう。もう一回見直さなければ。なにやってんだ。
2010年03月07日
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【中古】単行本(小説・エッセイ) 天と地の守り人 第1部 軽装版【05feb10 新規店】【10P05feb10】昨年暮れから上橋菜穂子の「守り人」シリーズにはまっている。上橋菜穂子はNHKでアニメになった「獣の奏者」の作者でもある、民俗学の学者さん、らしい。ロードオブザリングの作者も学者さんだったでしょう。厳しい生い立ちから女用心棒になったバルサと、新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが軸になったファンタジー。完結編3部作の「天と地の守り人」から読み始めた。途中でやめられず、最初から読みたくなって「精霊の守り人」ちょっときついかなと思って「闇の守り人」はとばして、「夢の守り人」を読み終えた。とってもいい。
2010年02月08日
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森薫さんのエマを一気に読み終えた。明日も仕事なのに。特に8巻のエマが仕えているケリーさんとご主人のエピソードがよかった。二人で節約してロンドン万博に行く話だ。本筋は19世紀ロンドンでメイドをしているエマが身分違いの恋をする話。大学受験生の息子が志望校に落ちたら、自衛隊に入りたいと言い出したが最近の私のトピックです。衝撃的だった。誰に相談したらいいのかわからない。能天気に生きているから久しぶりの悩みらしい悩み。あ、夫はアルコール依存症の治療で入院中。(こっちももっと悩めって)
2009年10月02日
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廃墟の歌声日々の生活ではツキがない。金もないし暇もない。しかし何か「読書生活」は異様な充実ぶりだ。カーシュがよかった。2冊目の短編集「廃墟の歌声」も手に入れた。「壜の中の手記」でも魅力的だった、大ぼら吹きのカームジンの話が4つも入っている。カームジンはいかにしてその頃流行りのウィーンの精神分析医を利用して、ダイヤモンドのブレスレットを盗んだか?カームジンはいかにして完全犯罪で銀行から1万5千ポンド盗んだか?カームジン氏にしてもそうだが、カーシュの作品の中の人名は、とても珍しいあまり聞かないものが多いような気がする。私がユダヤ系とか南米系の名前をよく知らないせいかもしれないが、名前の耳馴染みのなさが独特の異国、もしかしてどこにもない国なんじゃねーの、の雰囲気をよくだしている。「無学のシモンの書簡」もちょっと考えちゃったし、「クックー伍長の身の上話」もいいな。曲芸師のハンドブック珍しい名前と言えばクレイグ・クレヴェンジャーという作家の「曲芸師のハンドブック」もよかった。いやいやこれは名前が珍しいところがポイントなのではなくて内容が珍しい。読売新聞の書評を信じて正解だった。永遠の仔(2)それから天童荒太の「永遠の仔」も読んだ。弟くんだけでも何とかしてやりたかったなあ。
2008年07月30日
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久しぶりに読みごたえのある本を読んだので紹介する。ジェラルド・カーシュの短編集短編それぞれの題は豚の島の女王黄金の河ねじくれた骨骨のない人間びんの中の手記ブライトンの怪物破滅の種子カームジンと『ハムレット』の台本刺繍針時計収集家の王狂える花死こそわが同士これらの短編の題でぴんときたら、要領を得ないで話の面白さを伝えきれないであろう以下の私の説明を読まずに、この本を手に取って(懇願)。1968年に亡くなった、まあ現代のユダヤ系イギリス人の作家らしいが、全編頭の中で何かが回り続けるうなりがきこえるような、ちょっとなんか南米作家のような作風で、語り口はピカイチだし、ほぼ全編M・ナイト・シャマラン監督より変などんでん返しあり。出版は晶文社で、日本での初出は「奇想天外」やハヤカワミステリマガジンだ。ハーラン・エリスンが短編集を編んだりした(この短編集ではないけど)標題作は南米版「注文の多い○○○」か?ブライトンの怪物は日本人か?時計収集家の王ってどこの王?骨のない人間が○類かよっ今携帯から投稿してるけど、このびんの字がでないよ~。壜の中の手記
2008年07月20日
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アーサー王の物語には前から興味があった。聖杯とかエクスカリバーとか円卓とかカッコいい小道具がいっぱいだし。ところでアーサー王の円卓ってどのくらいの大きさだと思ってますか?私は騎士の中でも精鋭の、せいぜい多くても20人ぐらいが座れるテーブルだと思ってたら、このサトクリフ版によると150人座れるんだって、どんだけ~。他にも今アーサー王の物語を読みたい理由は、ロードオブザリングのように熱中したい。英国らへんの歴史を把握したい。などありまして今回手にとりました。この本はアーサー王誕生の前、未来を見渡せるマーリンの物語から始まります。そしてパーシヴァルが円卓の騎士になるまで。つまり読み終わってもアーサーまだ死んでません。ひとりの騎士が騎士になるにあたってひとつの物語があり、それがなんともいえないクラッシックでクールな語り口でつながっていきます。読み終わった直後としては「トリスタンとイデー」がぐっとくる。ていうかこれ「トリスタンとイゾルデ」だよねぇ。アーサー王の話の中にあるのか?それがまた感激。さて3部作の2冊目いつ読めるかな。
2008年05月04日
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仕事が変わりました。パートはパートなんだけど、ウィークデイは毎日働くことになりました。仕事をしなければならなくなったいきさつなど、ちょっと今の私はとても好調とは言えないんだけど、まあ精神的にはあまり揺れてないので、よしとしてます。家は散らかってるよ。だから人が来たらもっと深刻な家庭状況だと思うだろうな。でもまあそれは置いといて、(逃げてるのかも)友人から借りた2冊の本の感想です。「疲れをためない生き方」安保徹自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、疲れには交感神経に傾き過ぎた生活をしたことによる疲れと、副交感神経に傾き過ぎた疲れがある。本文中から引用すると、交感神経優位の疲れは「忙しすぎていつも疲れているタイプ」副交感神経優位の疲れは「リラックスしすぎて、体の機能が低下し、すぐに疲れが出るタイプ」言われてみれば納得だが、どうも私はこの二つの疲れがあることさえ知らず、「疲れる、疲れる」いっていたと思う。二種類の疲れがあるということは解消法も二種類あるということなのだ。この本には疲れに合わせたその解消法が、理論から具体的な体操、爪もみ療法などまで盛りだくさんに書いてある。とっても役に立つ。自律神経が白血球の中のリンパ球と顆粒球の割合をコントロールしているというのも初耳。(正直言うと白血球の中にリンパ球と顆粒球があるということを知らなかった)他にも「消炎鎮痛剤は、かえって患部を悪化させてしまう」とか、「冷えは大敵湯たんぽで体を温めよう」とか、知ってはいるけどどうしてかはわからなかった健康生活の知恵が筋道立てて書いてあり、勉強になった。「いい人」には「いいこと」がおこる! スティーブン・ポスト/ジル・ニーマークこちらは、正直者がバカをみないというエピソードがずらりと並んでいるわけだが、どうもそれらの献身的なエピソードが完結してないというか、私にはあんまり納得できなかった。「許し」ということに対して私がまだすごく複雑な感情を持っているせいもあると思う。この本は、タイトルが一番いいかな。というわけで、貸してくれたO.H.さん打率は五割だったよ~。
2008年04月29日
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あけおめ前に読んだことのある本ですが、同時期に読んだ「ソラリス(の日の下に)」とか「(地球)幼年期の終わり」、ハインラインの諸作などは少しは覚えているのに、一つも内容を思い出せないので、悔しいから読み直してみました。なかなか興味深い本でした。主人公リドラ・ウォン女史が語る、言語に対する蘊蓄がなるほどと唸らせられます。まあ一言で言うと、言葉の体系が思考を規定するのだということなのですが、そのことが、この本のテーマや筋に直接関係しているのでうざくありません。(なんちゅう感想だ)リドラ・ウォン女史は、かっこいい詩人で、何ヵ国語も理解します。そのうえ、ボディーランゲージというと陳腐だけれど、人の動作や筋肉の動きといったものの文法も理解しているような人物です。彼女は破壊工作の時に聞こえる、「バベル17」と名づけられた言語の解析を軍に頼まれます。時は同盟行政府とインベーダーが戦っている世の中なのです。このあたり異形の乗組員を乗せて宇宙に出るくだり、スペースオペラです。「わたし」と「あなた」という概念をもたない言葉を使う人物に会ったことにより、物語はクライマックスへ
2008年01月05日
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初公開てんてんの写真付き。うまく撮れたでしょ、三宅島にて息子が撮ってくれました。今日は「愛されなかった時どう生きるか44のヒント」加藤諦三さんの感想。ローソンに入ってぱらっと立ち読みをした時衝撃を受けた。「満足している人は相手に要求すべきことを要求する。しかし情緒未成熟で欲求不満な人間は、自分の付き合っている相手にほとんどすべてのことを要求する」いやあ、その通りでございます。きょう日、親からまっとうな愛情を充分に受けられたという人は少ないだろうから、愛されなかった時どう生きるかというのは、必要で前向きな考え方なのだろう。私も恋人に親に受けるべきことをを求めたり、ずいぶん無茶な事をしたなあと反省する。そういえば中学か高校の頃この加藤諦三さんの著書を中毒のように読み漁ったことがある。この本も若い時の読んだ彼の著作のように、44のヒントが並列に書かれている、アフォリズムというような形式で書かれているのだけれど、その一つ一つがずっしりと心に響く。私もすべての人に好かれなくてもいいんだと気づいたときにずいぶん楽になったから、「愛されなかった」人は一度読んでみるといいのかも知れない。でもこのたび私は、彼がもしかしてエニアグラムでいうと4W5の性格で、彼自身がこのあたりの問題でひどく苦労したのではないかという視点を持てたので、自分がちょっと成長したのだなあということを感じた。つまり、中高生で彼の著作を読んでいた時は、ただ尊敬して傾倒していたのだけれども、今はこの著者の苦しい感じもわかるようになった。
2007年10月14日
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大槻ケンヂである。まだ主にネットで噂話を仕入れるようになる前だったから、週刊誌で読んだ情報だったと思うが、大槻ケンヂが精神を病んだ女の子と深く関わり過ぎて自分もやばくなったと聞いたことがある。私はあ~あとそれを心配していた。なんもできないし、噂の真偽を確かめることすらしやしなかったのだが。そんなふうになんか気になる男大槻ケンヂの文庫本になったこのエッセイを買って読んでみたら、どうも前述の噂は、彼がタイでマジックマッシュルーム入りの料理を過って食べてバッドトリップしてしまい、その後遺症でパニック障害になったことが誤って伝えられていたようだった。少し安心したが、読み進めていくと、まだ安心できない怖い部分があった。彼には彼の音楽の性格上、ちょっと危ない人からのデモテープやファンレターが来るらしい。その中で彼にデートの約束を場所時間を指定して一方的に送りつけて来ていた女の人がしばらく手紙来ないと思っていたら、彼女の母親から自殺しましたと手紙が来たとのくだり。そうとうこれはきつかったろう。オーケン大丈夫か?おばさんでよければ慰めてあげたいというか、お払いかなんかしてあげたいなあ。言うまでもなくそんな力はないんですけど。
2007年07月08日
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エニアグラム~人の性格が9つに分かれるという説~を探求(笑)しているわけですが、どうもまだ自分がどの性格タイプなのかもはっきりしないです。4か2だと思うのですが、4に関しては、私は芸術というものに昔からあこがれがあって、芸術家になりたい、なりたいと思っていたものだから、エニアグラムを知った時点で「4は芸術家タイプ!うん、これがいい」なんて自分を合わせていっちゃった感じもするのです。そんな中でこれは先日書いた竜頭さん独自の理論なのかもしれないですが、「(人から)関心を持たれたくない性格」という文言にびびっときました。竜頭万里子さんが九つのタイプの中で、人から関心を持たれたいタイプと持たれたくないタイプを分類しておられたのです。みなさんは自分が人から関心を持たれたい人間なのか持たれたくない人間なのかわかりますか?私がこの分類にびっくりしたのは、「人に関心を持たれたくない人間もいる」ということに驚いたのです。分けるってことは持たれたい人間も持たれたくない人間もいるという前提ですからねえ。かといって私はいつも人に関心を持ってもらいたくて、そうじゃない人が考えられないって訳じゃないんですよ。むしろ逆で、ああ私のあの時の変な感覚は人に関心を持ってもらいたくないのに変に構われちゃって印象に残ってたんだ、と気付かされたのです。具体的に言うと学生の時にサプライズでお誕生日会を開いてもらっちゃった時の当惑。子供の保護者会でさあ当ててあげましたよテンテンさんと言わんばかりの担任の先生の指名。まあなんか例を出すと論旨を忘れそうになるんだけど、私は今まで、お誕生日会の事例なんかだと、関心を持たれたくないのに持たれちゃったとは考えないで、自分はそういうことにはシャイだからとか、もっと私が華々しく活躍している時ならうれしいはずだが今はそうではない、と考えていたと思います。でも、もともと人に関心を持たれたくない人ってのがいるんだったら、私はそれだよ、ってことなんですけどわかります?それとこの問題に関しては、「愛の反対は無関心」というドグマが私の中で根深くて、それで目隠しされていたこともある思うんだけど、込み入ってきたのでまた今度までに考えてまとめておくね。
2007年06月17日
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しばらく日記書きませんでした。何をしていたかというと「エニアグラム」にハマっていた。鈴木秀子さんの「九つの性格」という本で「エニアグラム」については知ってはいたのですが、この、人を性格で9つに分ける「エニアグラム」では、私の好きな各種の占いと違い、生年月日などが分かっても自動的に自分の所属が分かる訳ではないので、今まで探究できないでいました。(探究だって笑)さてその探究のしかたですが、主にネットを回っていた。(笑)そうしたら「究極のエニアグラム」という竜頭万里子さんのサイトを見つけました。これがおもしろいんですよ。竜頭さんの基本理論の説明も丁寧にしてあり勉強になるのですが、マンガや映画作品、芸能人、有名人等を彼女が性格判定したものが載っているので、直感的に9つのタイプを掴みやすいのです。まあ私のようなミーハーにはもってこいですね。また、「仲間たちのつぶやき」というコーナーでは、竜頭さんの所で勉強している方々が、身近かな人物を観察したレポートも載っており、中の1人のファンになってしまいました。自分の内面を掘り下げたり、今までの人生で、理解できなかった人々の心の中を知りたいので、もうちょっとハマっていようと思います。.
2007年06月11日
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この本の登場人物と同じ「菜津」という名前の友人がいるので、それを思い出した。もっとも「水上のパッサカリア」に出てくる菜津は、自己イメージが極端に低くて、傍から見たら大したことのない出来事から身を持ち崩し、主人公に会うまでは気の毒な生活をしていた女性だったから、ぐんぐん自分の道を切り開いて行くように見える私の友人「奈津」は一緒にされたくないかもしれない。読売新聞の書評で、気になった本の題名を書き留めていくノートから拾って読んでみた。あたりでした。ミステリーなので、結構人も死ぬけれど、理不尽な死、難しい言葉使っちゃって意味が間違ってるかもしれないぞ、「悔しい死」がないように見えたので、後味もよかったl。パッサカリアは音楽用語らしい。
2007年05月24日
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『東京下町殺人暮色』は長篇ミステリー。単行本が1990/4文庫が1994/10/20。文庫本裏の宮部みゆきの写真がとってもかわいい。語りが3人称なのが気になったけど、つまり八木沢順君が語れば良いじゃないかと思ったんだけど、お父さんの八木沢道雄刑事の行動も追わなければいけないのでしかたがないのだ。ストーリーは宮部節、愛すべきキャラクター多。『人質カノン』は短編集。単行本1996文庫が2001/9/10「人質カノン」カノンって何だっけ、辞書で引いても輪唱のことなのか教会法のことなのかまさかキャノン砲のことなのかわからなかった。読解力不足。「十年計画」女タクシー運転手語り。「過去のない手帳」和也は電車の網棚で女性誌に挟まった手帳を拾った。「八月の雪」いじめの描写の所、辛くてはしょって読む。2・26事件のことが出てきて、作者の「蒲生邸事件」という名作を思い出す。「過ぎたこと」これも学校のいじめが絡んでいる。探偵社勤めの私は電車の中で彼を見つける。「生者の特権」この田坂明子さんみたいなのが宮部みゆきの描く女性の真骨頂だと思う。「濡れる心」夫転勤マンション売らなきゃ。自分のためのメモで愛想がなくてゴメンなさい。
2007年05月14日
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横浜が舞台。はめられて警察を追われた元刑事秋元がガードマンに身をやつしているのだが、因縁のある建築会社の現場にたまたま派遣され古傷(と言っても1年ちょっと前の傷)を掘り起こしていっておおごとになる話。実はこの本、どうして手に入れたかわからない本なのだが、覚えがないのに本棚にずっと並んでいるのもかえって縁がある気がして、この度読んでみた。まあ、読んでつまらなければ春のお部屋改造で整理しようと思ったのだ。でもこの本は捨てないことにした。横浜の町の陰の部分がノスタルジックで好みなのだ。主人公もそう特徴があるわけでもなく、短絡的な考え方をするとも思うのだが、かえってそれが実際にいそうな人物にみえる。ただ本のタイトルはこれより「鳩よ」に連載時の「案山子」の方が私は興味を持ったと思う。
2007年04月29日
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道尾秀介の「片眼の猿」がおもしろいと聞いたのでえいっとふんぱつして買ってみた。子供の入学が重なって、かあちゃんはほんとに金がないので、1,600円の本でも気合いを入れないと買えないのだ。探偵がごつくて優しいのは景山民夫の書くオプみたいでいいし、作者が読者に仕掛けたトリックはやはり見抜けなかったんだけど、上記のような都合で、期待をし過ぎたせいか、ちょっと食いたりない感じがして、古本屋で買ってきておいたル・カレの「われらのゲーム」も続けて読んだ。こちらはやっぱり重たくて、手ごたえがあった。ソ連邦の崩壊でリストラされた五十がらみのイギリス諜報部員が主人公私、ティモシー・クランマー。育て上げて使っていた二重スパイは魅力的なラリー。引退先の田舎の農園で旧交をあたためていたら、愛人は寝取られるし、元職場にパスポートは没収されるし、どうもあの黒海とカスピ海の間のいつも大変な少数民族に関係があるようだが・・・。情熱が残っている間に、読んだことのあるル・カレの作品をリストにしようと思う。明日以降ならこのブログのフリーページも見て下さい。
2007年04月16日
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「もう買ったぞー」と自慢するためだけにアップ。追伸 個人的にベスト3は妙に色っぽい六、七歳の女の子と、おちょぼ口と、ノッポンの組み写真
2006年09月19日
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「ぼんくら」も読み直した。宮部みゆき2000年4月講談社より刊行鉄瓶長屋で起こった小さな事件が(いや最初のは殺人だった)短編としても読める様に連なっていき、後半で大きな一つの事件として解決されていく。めんどくさいことが嫌だ嫌だと言いながら、この一件を解決するのが、町方役人の井筒平四郎=ぼんくらだ。井筒の旦那、私もお徳さんと同じで大ファンです。他にも魅力的なキャラクターがいっぱいで、「本所深川ふしぎ草紙」と「初ものがたり」の回向院の茂七親分はこの度は名前だけだけれども、その下で働く政五郎は重要な役回りで、ということは、例のテープレコーダーのおでこも出てくる。子供のいない平四郎が養子に貰おうという弓之助も傑作で、とにかく年中目測にせよ実測にせよ何かを計っている。若い差配人佐吉だって惚れちゃうようなキャラなんだ。最初は久兵衛だって渋くていいぞ。ネタばらしそうなのでこの辺で。
2006年07月22日
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これも宮部みゆきの時代物短編集、2000年7月刊5番目の話「安達家の鬼」がいい。天涯孤独の女中の私が嫁いできたのは、先代が一代で築いた筆と墨を商う笹屋。女中の身分でここに来ることができたのは、夫の富太郎が母親思いで、なまじ、よい家の嫁を貰うと、病んだ母の面倒を見てもらうのに母が気兼ねしてはいけないと考えた末のことで、私はちょうど近所の松竹堂で中風の先代を何年も世話して亡くしたところだった。世話をし始めるとこの義母は人柄もよく、言葉に裏があるでもなて、松竹堂で受けた辛い目を思い出せばなんということはない。ただこの姑には不思議なところがあって・・・
2006年07月15日
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「模倣犯」の文庫が手に入ったので本棚に並べていた時(読めよ!)ふと、「幻色江戸ごよみ」が目について夜中なのに読み直し始めた。これは宮部みゆきの時代物の短編集で、幽霊絡みだというと、おどろおどろしいのを想像されて違うのだが、はやりの言葉でいう「スピリチュアル」な話が揃っているので、気に入っている。第一話の「鬼子母火」の主人公のおとよも大好きだが、人情もので泣きたい時は第四話の「器量のぞみ」がいい。器量のよくない大女で、貧しい棒かつぎの魚屋の娘お信が、大店の美男子な若旦那から求婚されて嫁に行く。お信の器量がいいから「器量のぞみ」で貰いたいという若旦那に、初めはそんなことはあろうはずもないので、からかわれていると怒ったり疑ったりするお信だが、どうも若旦那は本気でお信を美しいと思っているらしい。おまけにこれも傍から見たらたいそう美しい若旦那の2人の妹も、自分の器量が悪いと思い込んで病気がち、この家には何かついていると気付いたお信は、夢で美醜を逆転させる祟りをなしている、おくめに会う。さて、いい話なんだこれが。容姿に不自由な私なんぞのバイブルであり、泣いたらちょっと気が晴れたぞ。
2006年07月06日
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「もし、誰かが、あなたをしいて1マイル行かせようとするなら、その人と共に2マイル行きなさい」キリストの言葉だそうだ。p225まあ、良妻賢母になるには、夫を変えようとはつゆ程も思ってはならず、とにかく長所を探し出し、男らしいところを褒め、家事をきちんとやって自分を幸福感で満たし、夫に家計も握ってもらえ、という師南書だから、人にはお勧めしにくい。私はこの本を読んで、自分が結婚生活でやってきたことが全部間違いだった気がして、恐ろしかった。でも、まあ耳に痛いことを言ってくれる人はいい人だと思えるぐらいの余裕はまだある。空元気か?冒頭の言葉は、本書の「いかにして家事に喜びを見い出すか」という項目の中にある。マトリックスの「強くなろうと思うな、強いと知れ」以来の名言だと思うが、どう?
2006年04月26日
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まったく暗澹たる気持ちになったね、「下流社会」どっかで味わったことのある気分だぞと思ったら、ゆとり教育導入前後の議論の時に感じたのと同じ気分だった。気分なんて曖昧なもんではないかもしれない。「ゆとり教育」と「下流社会」で私が感じる憂鬱は、まったく同じものだった。これからの世の中、親の生活レベルと意識とで、子供の将来が決まってしまうというのだ。親に財力があって、ある程度の私立学校へ子供をあげられる家と、そうでない家とで子供の将来は、上流と下流に二極分化していくらしい。親の生活レベルと「意識」と書いたのは、現在中流だと思えるぐらいの収入があっても、まさにうちのように、ほんとに好きな仕事が見つかるといいわねえと子供の個性を尊重する幻想みたいなもので、幻想ゆとり教育をやってくと、子供は下流社会人になっちゃうということ。昭和30年代生まれの私の頃も、家が金持ちの方が教育は受けやすかったろうが、今の状況と違うのは、その頃は、優秀な子が努力すれば、国立大学に行けたりしたからじゃないだろうか。問題はやっぱり、公立の教育のレベルが下がったことか。でも対策としては、「ドラゴン桜」買って来て公立高校と公立中学にいっている子供に読ませるぐらいしか思い当たらないんだけど、どうでしょう。
2006年01月26日
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面白い本だったな、女教皇ヨハンナ。9世紀、レオ4世とベネディクトゥス3世の間に女性の教皇がいたんだってさ。な~んて本を読んだから知ったかぶって書いてるけど、教皇の名前なんて、一つも覚えてなかったわ、だいたい教皇と法王どう違うのかも知らない。gooに行って聞くか?「薔薇の名前」といい「王妃の離婚」といい、中世、面白いのかもしれない、マイブームが来ている。この上はよく勉強して、ローマ教皇の名前山手線ゲーム!なんてペダンチックな遊びをしてみたい。友達がいないけど。この女教皇ヨハンナ、もちろん私は知らない話だったけれども、作者のまったくの独創ではなくて、キリスト教世界では少しは語り伝えられた話だったらしい。それが17世紀半ば、プロテスタンティズムからの激しい攻撃にさらされて、ヴァチカンがヨハンナに関する記録を破棄するんだね。(著者あとがきより)プロテスタントの方が女の教皇を攻撃したというのがまた、意外だ。革新の方が、フェミニズムっぽいことやりそうじゃないか。女性の教皇がいたことの傍証として作者が書いている、ヨハンナ以降、教皇になったものが座る、選ばれたものが本当に男かどうか確かめる椅子ってのがおもしろい。”おまる”かなんかみたいに穴があいてるんだよ。これで私の中ではヨハンナの存在に対する信ぴょう性がぐっと高まったね。でも創作だとしてもすごいよ。ヨハンナ、あの時代、女は読み書きもしてはならず(いや男だって読み書き習えるのはごく一部の人間か)、ただ穢れた存在として扱われる暗黒世界に生まれて、自分の才覚と学問だけで人の命が異常に軽い運命の中を生きていく。ヨハンナ生き切ったな。
2005年11月29日
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発売当時イギリスで、広告をした訳でもないのに、今公開されようとしている「ハリー・ポッター 炎のゴブレット」の原作をベストセラーランキングで抜いたらしい。ハイミスの引退したばかりの歴史教師が、同居人の死をきっかけにヴェネチアに行く話。そこで、共産主義者だった(つまり唯物論者だった)彼女が、宗教的な世界に目覚めていく。おばあちゃんの饒舌な内面吐露を聞くのが苦にならない人にはお勧め、ミステリーの要素があって面白いし、ダブルストーリーになっている。平行しているもう一つの話は旧約聖書のトビトとその息子の話で、2つの話がOOOOOoOOでうまくつながる。3つ前の読書日記で書いた、「マギ」にも出てくるニネベとかラゲス、メディアの地名が出てきた。ところで七大天使何人まで言えるかい?受胎告知の絵にも、「コンスタンティン」の映画にも出てきたガブリエル。おっかなそうなミカエル。画家の名前で有名なラファエル。あと業績は知らないがウリエルまでは、この本の主人公と同じで私も覚えていた。残りは、ラグエル、サラカエル、レミエルでした。
2005年11月14日
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マギは、マタイによる福音書に出てくる、キリストが生まれた時に東方からやって来た三博士のこと。英語のmagicの語源でもあると訳者の解説に書いてあった。先日面白く読んだ「ダ・ビンチコード」でも、キリスト教の正統派が排除していったものを主人公達は追いかけていった訳だが、さて具体的にその教義とは何だったのかということになると、「性の儀式」とか出て来て、何それ、そんなもん私がニケア公会議に出てたって、異端にしちゃうぜ、みたいな感じで物足りない。おまけにオチがあれだから、結局肉体の話かよ、血のつながりか~なんて思った(いやすみません)この本では、そのキリスト教が排除していった教義が、エジプトの宗教を経由した、ヘルメス・トリスメギストスの思想で、それはペルシャか、メソポタミアのあたりに脈々と残されていて、そこに、あのロバート・フリップ(懐かしい、元気か?)が傾倒していた、神秘思想家グルチェフが行ったんじゃないかということも書いてあった。ヘルメス文書の内容で、この本に取り上げられているのは、「下にある物は上にある物に似て、上にある物は下にある物に似ている」というフレーズで、これを作者のエイドリアン・ギルバートは占星術的な星の配置と現実の世の中が、対応しているという解釈で、歴史を解説していく訳だった。なんか生半可に知ってること、例えば遊戯王カードにもあるオシリスの伝説とか、オリオンという星と、全然知らない話、その頃のメソポタミアの歴史なんかが、うまいぐあいに混ざっていて、知的好奇心をくすぐられる本。あと画像をブログに取り入れられたので私にとっては歴史的な本。
2005年10月17日
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本当にルネサンスとは何であったのか俯瞰できる本。その本題は読んで頂くとして、私がこの本を読んで収穫だった3つのことは、1.第一部「フィレンツェで考える」ラテン語からイタリア語ができる過程の話の中の「言語には、他者への伝達の手段としてだけではなく、言語を使って表現していく過程で自然に生まれる、自分自身の思考を明快にするという働きもある。」という考え方。2.対話形式というのは(この本は対話形式になっている)、ソクラテスの昔から広く深い自分の考察を人にスムーズに説明するのに適しているんだろうなという気付き。(でも嫌いな人にやられると付き合いきれないこともあるんだよね)3.マーク・トウェインがローマを訪れて書いた文の一部「今朝はすこぶる気分がよい。なぜなら昨日、ミケランジェロは既に死んだ人であると知ったからだ」を見つけられたこと。これは使える。以上でした。いやもっともっといろんなことに目を開かされる本でした。
2005年04月20日
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「博士の愛した数式」の小川洋子さんが読売新聞に週一で連載を書いておられるが、これが本当に面白くて楽しみだ。 今日掲載の七話では、芦屋のお嬢さんがなんとカバに乗って小学校へ登校したぞ。「おお~」と声に出してしまいました。家族がいる食卓で。
2005年03月26日
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自分の日記に「天平の甍」よかったねと入れたので、井上靖の天平の甍を読み返してみた。 しかしこれが驚く程内容を覚えていない。題の意味さえ間違えて覚えていたようだ。やっぱり読書日記を書いておくことは大事なんだなと改めて思った。 さていらかだが、東大寺の瓦じゃなかったよ、唐招提寺の瓦だったよ。 物語は、第九次遣唐使、聖武天皇の天平5年に出発した遣唐使達の話、主人公はその中の一人、普照(ふしょう)という興福寺の僧。 私が辛うじて覚えていた覚えがあるのは(なんだそりゃあ)、業行(ぎょうこう)という僧の話だけだった。 この人は、普照が唐に着いた時に既に三十年も唐に滞在していた留学僧で、ともかく年がら年中写経をしている。 そして普照に言うのだ。「自分で勉強しようと思って何年か潰してしまったのが失敗でした。自分がいくら勉強しても、たいしたことはないと早く判ればよかったんですが、それが遅かった。教典でも教疏でも、今日本で一番必要なのは一字の間違いもなく写されたものだと思うのです」 そうして、ひたすら、薄暗い部屋で、背中を丸めて、机に向かうのです。 これは心情としてとてもよくわかる。また初めて読んだ時もわかるから印象に残っていたのだろう。 「私、吉備真備さんや玄ぼうさんみたいに仏教の才能ないし~、阿倍仲麻呂みたいに有名人じゃないし~、私にできることってばこれなのよ」って感じか。 私が言えば言い訳だが、その執念のような思いを持ち続け、経文を写し続け、日本に持ち帰ろうとする。偉い。 作者の井上靖もなんで大昔のことをこんなに知ってんの、すごい。という感想を持ちました。 あと今回読んで印象に残ったのは、鑑真やら遣唐使、あれだけ何度も遭難しているのに、何で吉備真備だけ、無事に日本と唐の間を行ったり来たりできたの? 何か秘密があるな。 先日感想文を書いた児童文学の傑作「穴」 映画もあって、4月23日WOWOWでやるようです。
2005年03月23日
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また奈良の大仏建立の話を読みました。きっと前世は東大寺の瓦でも焼いていたのでしょう。か、または瓦職人のOOさんに惚れていたかな。先日感想を書いた穢土荘厳が長屋王と聖武天皇周辺の話で、この「国銅」はその時代の底辺の一般人が主人公の話です。国人(くにひと)は税金としての労役で(専門用語があるよね忘れた)まず長門の国(今の山口県)奈良登りという当時国内でも随一の銅山に遣られます。そこで銅の切り出しから精錬を学び、その技術を持って東大寺大仏の労役に奈良に遣られます。奈良登りで出会った僧、景信に薬草や仏教を学んだ国人は、出家する訳ではありませんが、行動や考え方、葛藤が若い僧のようで魅力的です。また国人の兄今国や銅山での仲間達、中でも黒虫、奈良での同僚や上司が、顔かたちも目に浮かぶように描かれていて、とっても愛おしく感じました。穴 クリス・タッカーじゃないルイス・サッカーも面白かったので前の日記も見てね。
2005年02月08日
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ルイス・サッカー「穴」を読んだよ。スタンリー・イェルナッツは無実の罪でグリーン・レイク・キャンプっていう矯正施設にやられちゃった。この矯正施設の所長は爪を暗褐色に塗った恐ろしい女で、子供らに毎日毎日穴を掘らせる。グリーンレイクなんてすてきな名前の町だけど湖は枯れちゃって、ガラガラ蛇もサソリもそれよりもっと怖い黄斑とかげもいるのだ。この湖が枯れちゃうことになるエピソードが泣ける。スタンリーの曾曾じいちゃんが求婚した時に自分の惚れた子の頭が空っぽなのに気づいた時にも泣けたけどね。児童文学だってあなどっちゃだめよん。子供にはもったいないぐらいだと思った。
2005年02月06日
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天平の大仏建立の時代のことは若い頃から興味を持っていた。 思い起こすと手塚治虫の「火の鳥」でも、その時代を扱った「鳳凰編」が一番好きで、すごい傑作だと思っていた。「火の鳥」や手塚治虫の他の作品については、歳をとって好みが変わり、絵やストーリーの展開でもちょっと耐えられない残酷さが目について、あまり好きではなくなったけれど、依然鳳凰編だけは、手許に置いている。 「穢土荘厳」も天平の聖武天皇の治世の間の話で、聖武天皇の人間臭い懊悩も書かれていて驚いた。(主役じゃないのよ) とおり一遍の学校の日本史では、大仏を作り東大寺を作り、国分寺国分尼寺を作らせなんと仏教を信じた立派な哲人君主だったのだろうと感心していたが、自分の中にその時代の覇権を争う藤原と蘇我の両方の血を引き長屋王の謀殺やら自分の子供も助けられず身内同志の争いに翻弄されされ、その上の飢饉や地震に、もう天や仏に頼らざるを得ないで頼ったんだな、とこんな偉い人に同情してしまった。 吉備真備やら(遣唐使ってのもロマンあるんだよね、天平の甍萌え!)行基菩薩、代々の天皇といったその時代の有名人も生き生きと書いてあるし、そうでない市井の人たちの中で特に、長屋王の娘小黒姫出家して教勝尼(この人は市井の人ではなかったセレブだ)と大陸から来た医師帳上福の娘晧英、このふたりの、女としての強さに感動した。 いい本だった。
2005年02月02日
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実は読んだのはちょっと前なの、今日はテレビに出ている著者齋藤孝の話をしたくて書き始めました。本の内容は、ああ確かにこうすれば会議は活性化するだろうなと思える説得力のあるものでした。こんな所しか例に出せなくてなんだけど、会議に異性を混ぜて座らせると(入れるとだったかな)アイディアが出るというのは前の職場で私薄々感じてたぞ、当たってると思う。でも当面私は会議とは縁のない生活してます。そこで最近テレビにもよく出るようになった齋藤孝氏の声だけど、何か裏返ってない?人様のもともと持ってるものをどうこう言うのは失礼なんだけど、国語の授業を体育の授業みたいにしてやっているところも見た事あるし、身体論(これが何か説明できないんだけど)みたいな事にも触れてる人だから、言っちゃお、発声がちょっと変。嘘付いてる人みたい。
2004年11月12日
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「りかさん」って人形が出てくるんだぜ、それだけですごいと思っちゃった。市松人形から、能面、染色、織り、草花の豊富な情報満載。若い芸術家の葛藤がよく描かれていて、堪能しました。女4人の共同生活というのも興味深かった。評価定価どうり1600円
2004年11月02日
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ダ・ヴィンチコードからキリスト教づいてるてんてんです。 この作家の本を読むのは初めてですが、映画、芸術一般、あとイタリア、スペインが好きなため、読んでみました。作者のイタリア旅行のエッセイ集です。聖アントニオの遺体のある教会では、死後その業績のため腐らなかったといわれる彼の舌を、別に展示ケースに飾ってあるという表題作ほか、魔女狩りのゆかりの街(私の要約の仕方変ですね)綺麗なミイラの作り方を極めた人の話など、ちょっとえぐみのある話満載です。540円の文庫本う~ん私の評価は400円、本の定価がちょっと高いと思ってる者なので厳しめですが、定価の価値はあり、但し最近家の経済がね~の値段です。
2004年10月30日
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ダ・ヴィんチ・コードですっかり楽にお勉強読書にはまってしまった私は、塩野七生さんのイタリアの3都市連作ものを読みました。 一作目がヴェネティア聖マルコ殺人事件、これがやはり圧巻で、物語のスケールといい、主人公の人物といい、すっかり魅了されました。2作目は「銀色のフィレンツェ」これはボッチチェルリの絵が出てきます。お勧めですよ。
2004年09月07日
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ダ・ヴィンチ・コード だったー。ダ・ビンチ・コードじゃなかったよう。おまけに原作はザ ダ・ヴィンチ・コードのようだ。取り急ぎ御連絡まで
2004年06月25日
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こんな本を上巻だけ買うバカは!!!!!そう私です。聖杯 死海文書 ボッシュの快楽の園 そしてダビンチなどに興味のある方は、手に汗握りますよー。黄金分割の話など大学の講議ってこんなんだー(ハーバード)と頭がよくなった気がしました。ではでは下巻を買いに走ります。
2004年06月24日
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ドキドキで昨日ホームページ上に日記を公開しました。操作簡単だったので、ホント楽天広場に感謝です。 自分がダイエットのことを書いたので、その後ダイエット関係のホームページを回ってみたら、あらすごい。ダイエットは奥が深かった。はじめに研究していたら自分の意見を言おうという勇気は出なかったでしょうね。そこであてられたようにダーマリンを買いました。楽しみ。 でも今日の本当にうれしいお買い物はロードオブザリングのフィギュア。ヂアゴスティーニが二週おきに出してるシネマフィギュアコレクションで今回の発売は私一押しのいい男ゴンドールの ファラミア だよ~。
2004年06月01日
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