かえるちゃんのぽっかぽか生活

かえるちゃんのぽっかぽか生活

帝王切開(1)<工事中>

帝王切開

【シーザリアン セクション】

お腹の中の子も、私の体調も、今までとは何も変わっていないのに、まるで人生が変わったように
穏やかな日々が始まりました。
「長男のお下がりがあるから」と次男の為には何も準備していなかったのですが、
彼の為に初めて洋服を買いました。何をしてもうれしくて、楽しくて・・・。
まるで初めて赤ちゃんを迎える人のように浮き足立っていたと思います。
しかし「この子は健康な子ですよ。」とお墨付きをもらってから数回目の検診で、
赤ちゃんの大きさを指摘されました。確かに、最初の妊娠に比べるとお腹の 大きさは
ずいぶん小さいと分かっていました。妊娠後期に入っても元の体重から数キロしか増えていないのは、
体重管理が出来ているからだと思っていました。

かなり楽天家な私は「先生が大丈夫って言ってたし。」とあまり気にしていなかったのですが、
夫は「やっぱり何かあるんじゃないか。」とかなり心配していました。
先生を信じていないわけではないけれど、この不思議な現象を解明する為にセカンドオピニオンを
聞いてみようと言う事になり、主治医の先生に相談したところ、
先生自身も理由を知りたいのでと、喜んで私のカルテ一式を持たせて送り出してくれました。

セカンドオピニオンを求める先は、長男の生まれたミシガン州の大学病院。
状況を伝えると快く受け入れてくれ、2時間ミッチリ超音波検査をしてくれました。
結果、胎児の体の向きのせいで心臓が良く見えなかったのですが、肺が白く写っている
(膨張?)事と、胎児の小ささを指摘されました。

ミシガンから戻ってすぐに、肺の状態を見るためにMRIを取ったのですが
肺に問題は見られず一安心。残るは胎児の大きさ・・・。胎児の成長が悪い原因の一つに、
妊娠中に風疹にかかったかとも聞かれましたが、その覚えもないし、タバコを吸うわけでもない。
そして「サイトメガウィルス」を疑われ、血液検査もしました。「サイトメガウィルス」とは、
妊娠中に感染すると発熱やリンパ節の腫れがあり、早産や死産を起こすほか、
脳の損傷などが原因で頭が異常に小さい小頭症や、知能障害などを合併することがあるそうです。
結果はネガティブ。もうどこをどう探しても原因が見つかりません。

そして、妊娠9ヶ月になろうとしていた頃の検診のことです。 超音波検査で、へその緒からは
酸素や栄養が入っている事は確認されていたので、「残る可能性はひとつ。赤ちゃんが先天的に
栄養を取り入れられない体なのかもしれない。」と告げられました。もし、そうならば、
生まれてきても成長できない(生きていけない)だろうと。この幸せな2ヶ月間を打ち砕くような
衝撃的な言葉でした。そして「本当にそうなのかは生まれてみないと分かりません。」と。

私たちには、もう選択肢はありませんでした。とにかく産むしかない。それだけでした。
だけど、選びようのない状況がとてもうれしかった。「産む」「産まない」の選択以前に
「産むしかない」現実。「私が産んであげなきゃどうする!」という強い勇気を与えてくれました。

先生が言うには、「このままお腹に入れていても意味がないので、帝王切開になります。
(手術の日程は)明日はどうですか?」と。
状況が状況だけに帝王切開になるのは仕方がない。だけど明日って急すぎないですか?
しかも、その時の次男の体重は約750g。私たちの未熟児に関する知識としては、
大体2000g位と認識していたのに、750gで生んでも大丈夫なのでしょうか?そんな質問を
ぶつけてみたけれど、先生は「大丈夫!でも、決断するのは2人ですから。」と。
そんな小さな体でこの世界に出てきても良いものなのか、どうしても不安で・・・。
結局、先生の意見とは反対にもう少しお腹に留めておくという決断を下しました。
そのかわり、毎日赤ちゃんの成長をモニタリングし(10日間単位で成長を見る)少しづつでも
成長しているようであれば予定日まで出産には踏み切らない事に決めました。
最初は自宅で安静にする予定でしたが、長男がいる家での安静はどうしても無理で、
2日目から入院して安静にする事に。料理が出来ない夫と突然母親がいなくなる長男の事を考えると
申し訳ない思いでいっぱいでしたが、しばらくの辛抱だと思って、入院させてもらう事にしました。
今回も今までと同様、私の体調は何の変化もない中での入院。元気なのに入院という
おかしな状況におかれてちょっと戸惑いました。

帝王切開(2)へつづく<工事中>




中絶(2) NICU


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